- 特集 算数問題解決学習はなぜ駄目か
- 子どもの事実を無視する問題解決学習
- できない子、障害のある子をスポイルする算数問題解決学習の推進者たち―彼等はなぜ駄目なのか
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- なぜ私は問題解決学習と別れたか
- 算数の問題解決学習はできない子を差別の構造に陥れる最悪の学習過程である
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- 子どもができない問題解決学習を教師の見栄で進めるのをやめよう、本物の授業をめざそう、と誓ったから
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- 子どもに力がつかない「問題解決」はサヨウナラ!!
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- 問題解決学習の校内研究の問題点
- 問題解決学習の校内研究は学習に障害のある子をスポイルし、事実無根のスローガン主義がまかり通る研究になる
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- 旧文化を新文化とあざむく校内研修
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- 教科書教材の異常な軽視と子どもの事実無視が問題だ。
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- 私が見た問題解決学習の授業
- たった一問の練習問題
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- 「明日からまたおもんない普通の授業に戻れるわ」などと平気で言う教師の研究など高が知れている
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- 時数オーバーなのに学力が身に付かない
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- 親として体験した問題解決授業
- 算数の授業は、勉強のできない子にとってお話を聞くだけ
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- 「折り紙」の算数授業参観……こなけりゃ良かった
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- 学力を保障しない授業は罪悪である
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- 算数問題解決学習は学力保証をするか
- 問題解決学習の幻惑
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- 全ての子どもたちに学力保障の授業を
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- 問題解決学習には評価論と授業論が欠落している。
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- 問題解決学習は、学力保障よりも算数ぎらいを生み出す
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- 問題解決学習でなぜ算数嫌いが増えるのか
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- 障害を持った子に有効なのは向山型か問題解決学習か
- 生活の場面とはかけ離れた思考
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- 障害児に問題解決学習は有効か?医学からその問題点を探る
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- 研究会での論争
- 提出レポート「問題解決を押し付ける指導者は全て懺悔せよ」
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- 体験としての向山型・問題解決の比較
- 子どもの知的興奮・満足感から目をそらさない
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- 問題解決学習では味わえなかった算数の授業の醍醐味
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- 教師の「自己満」問題解決 子どもの「事実」向山型
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- 無駄な言葉とめあて、考える道筋、問題解決、言葉に騙されてはいけない。あくまで事実で対応する
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- ミニ特集 インターネット活用の授業
- TOSSランドを使った公開授業が推進力
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- 動く! ニョキッと出る! かわいい! 板書では実現できない世界
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- 理科ノート指導はこれでOK 向山型理科ノートスキルサイト
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- 向山型作文指導をWEBワークで授業する
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- TOSSランドをTOPにしないと、授業の手順を一つ損してしまう
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- いろはカルタフラッシュカードで読み先習と暗唱を
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- TOSSランドは高品質のインターネット授業を提供する
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- イラストでみる「新教育課程」
- 音読の指導
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- 授業上達論 追補 (第131回)
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- 編集前記
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- グラビア
- 「画面が動く」「音が出る」先生すごい! 子どもが熱中。TOSSインターネットランド福岡会議 ほか
- これからの授業を創る
- 総合的学習/小学校英語の授業
- 1つのダイヤローグは3回は続けて繰り返し、後に2〜3回は再度繰り返せ!
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- 総合的学習/エネルギーの授業
- 『油断!』(堺屋太一)を授業する
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- 総合的学習/食と健康の授業
- 捨てられていく栄養
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- 総合的学習/ボランティアの授業
- 高齢者施設を訪問をするためのポイント
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- 医師からの提言・知能検査から指導へ
- 知能検査をする準備をしよう(その2)
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- 子どもの実像 (第9回)
- 10年間で土曜日の過ごし方が変わった
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- 習熟度、少人数学級奮戦記
- 習熟度別少人数クラスの分け方
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- 教師1年目の仕事術
- 授業/討論の授業を手に入れる
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- 学級経営/言葉の表現/叱り方は難しい
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- 向山型算数指導法で何が変わったか (第33回)
- 笑顔がいっぱい
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- 向山洋一を追って (第57回)
- 〔第20巻〕『完全原本・幻の「学級通信アチャラ」』(4)
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- 向山実践の原理・原則 (第105回)
- 集団(クラス)の中で、「自分は存在している」という実感をもたせることこそ、教師の仕事である
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- 向山が選んだ三人の社会科授業研究バトル
- インターネット活用の試み
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- 向山実践を分析する。(3)
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- 〜サイクル図を使いこなす技能は高度な技である〜
- 原爆投下を国際法の視点から調べる。明確な国際法違反である原爆投下。
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- 酒井式ホット情報 (第5回)
- 一版多色版画の大きな魅力
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- TOSSインターネットML (第21回)
- TOSS理科Q&Aメーリングリスト
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- 真理子のザ・宿題 (第141回)
- 2クラス合同TTの授業
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- TOSSインターネットランド (第93回)
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- 全国ペーパーチャレラン (第129回)
- ○△□チャレラン
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- ドラマを創る教師たち
- 私の教師日記
- 講師として招かれ、貴重な経験を積む
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- ライブで学んだこと
- 授業行為のほとんどすべてはライブでなければ伝わらない
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- 授業のシステムにめざめたとき
- 「一字読解」に込められた授業のシステム
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- 漢字の学習構造
- 輪郭漢字カードの威力
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- 子どもが教えてくれる
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- 漢字・筆順の原則
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- 五色百人一首で学級づくり
- やんちゃ坊主もルールを守る五色百人一首
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- 若く名もなくこの地に教師として生きて
- 向山型数学で、手ごたえをつかんだ瞬間
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- サークルに参加して得たもの
- 「エネルギー」と「幸せ」と「勇気」をくれるサークルに感謝
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- 法則化中学・法則化高校の授業
- 向山型数学の追試をするにはライブで学ぶのが一番
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- 全国ネットワーク活動中
- 第一回TOSS酒井式全国大会企画中
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- 食育とインターネット
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- 保護者も子どもも賢くなる「子の漢字文化授業」
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編集前記
▼「算数の問題解決学習」は、最低最悪の指導法である。
「勉強ができない子」「障害を持った子」を駄目にしてしまう指導法である。
▼本誌読者の中の大半は、かつて「問題解決学習」をやっていた教師である。
公開発表の研究推進をしていた人もいる。
▼読者の方々が証人である。
問題解決学習をしていて「できない子ができるようになった事実」があっただろうか。五点、十点をとってた子が、八十点九十点になったことがあったろうか。
全員「なかった」と証言した。
▼クラスの平均点が九十点を越えたことがあったろうか。
ほとんどの教師は平均点六十点、七十点ぐらいと証言している。
▼勉強できない子、算数嫌いの子が「算数が好きになった」と言ってきたり、親から感謝の便りをもらったことがあったろうか。
なかったと多くの人はいう。逆に「算数嫌いをどうしたらいいか」と相談された人が多い。
▼算数の授業をやっていて「楽しい」「やりがいがある」と腹の底から実感したことがあるだろうか。
「なかった」「研究授業の時はごまかしていた」という人が多い。
▼授業は「時間割通り」「終了時間も守った」ろうか。
全員大幅に時間が不足したという。
▼このように「算数の問題解決学習」に、大きな疑問を持っていたのである。
なぜ、やっていたのか。それは問題解決学習を強く推める先生の説明に「そうかなあ」と思ってやっていたのである。
▼「きれいな言葉だけの問題解決学習」「できない子、障害のある子を切り捨てる問題解決学習」最低、最悪の状況がうかび上がってくる。
▼これは「教育界」だけの小さな問題にしては駄目だ。医学、数学、物理学、多くの専門家をまじえて徹底論議すべきだ。
世界的数学者は、小学校のときまず教えるべきはくり返しやる計算練習であると言っているのである。二流、三流の授業者が教育の世界に最低最悪の授業法を持ち込んだのだ。
(向山)
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