- 特集 翔和学園の教育の奇蹟(発達障害の青年の教育)
- 翔和学園の教育の奇蹟(発達障害の青年の教育)
- 奇蹟の教育実践、数十名のアスペルガーの青年を自立させている翔和学園
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- 翔和学園の何が奇蹟なのか
- 翔和学園の奇跡。それは専門家の知見をも覆した。すべてを向山型にしたことから始まったこの実践の秘密は「緻密さ」と「フィードバック」にある。
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- 「人としての存在感」の教育が発達障害の子どもの自立を支える。それは成人になっても同じである。
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- 『授業の腕をあげる法則』『集団を動かす法則』『教師修業十年』の本で奇跡をつくる
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- 翔和学園の教育の基本形は向山型指導で
- 「子どもの事実」と「教師の腹の底からの実感」が出発点。TOSS・向山型で特別支援教育を行う翔和学園。
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- 翔和学園で、教師としてどのように変わったか
- 我流を打ち砕いた向山型指導
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- 一番大切なのは、子どもを見ることであった
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- たとえ数ミリでも前進には価値がある
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- 翔和学園との出会いが、人の師であることへの憧れとおそれを自分に与えてくれた
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- 集団を動かす原理を翔和学園で実感した
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- 「教師」としての再出発
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- 翔和学園を参観して何に驚き、感動したか
- 翔和の実践から「どの子どもも輝く可能性をもっている」ことを全教師が自覚すべきである
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- 社会の中で活躍できる生徒を育成している学園の偉業 授業システムの中にコミュニケーション力の育成あり!
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- 教員の熱意と、システマチックな授業形態により、困難を可能にした。
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- 発達障害の子とは思えない活動
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- 教育の原点が、ここ翔和学園にある
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- 自らの課題に真剣に取り組む生徒
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- 翔和学園の教育から学ぶ─伊藤先生の報告を受けて─
- 「執念」の教育だ!
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- どんな子だって成長できることを立証した類まれなる実践群
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- 「奇跡」を分析し「模倣」する。
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- 翔和学園の実践が投げかけた問題提起は向山氏の教育理念の具体化だ。
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- 翔和学園・東大医学部の先生方との共同研究
- TOSS・向山型指導法により、アスペルガー障害を持つ子どもたちのコミュニケーション能力が向上することを客観的に検証していく研究。
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- ミニ特集 伝統文化・かるたで授業
- 発達障害の子も、かくも成長しました
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- 五色名句百選かるたで、カレンダーづくり
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- 都教委一押しの教材「五色百人一首」で校内の主導権を掴む!
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- 五色名句百選かるたがはじめて「負け」を受け入れさせた
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- 1年生から6年生まで継続指導できる、古典に親しめる教材といえば、『五色百人一首』の右に出るものはない。
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- 新学習指導要領にも対応したかるたを使った授業
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- 一年生も夢中。一年生も旧仮名遣いが読める。
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- 全国ペーパーチャレラン (第206回)
- 問題A「三角形めいろチャレラン」
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- 問題B「ピョンピョンチャレラン」
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- ルール・応募方法
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- ランキング
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- 編集前記
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- グラビア
- 年間を貫く向山学級の指導 ほか
- 新学習指導要領への対応講座
- 新学習指導要領への対応講座
- TOSSが進めてきた「実証的な教育研究」
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- PISA型読解力の授業
- 「手紙の書き方」における「情報の選択」の指導
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- 伝統文化の授業
- 伝統的な言語文化で一石三鳥
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- 習得する算数授業
- 算数で培う作文力
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- 最新調べ学習観光立国
- 「観光立国教育賞」素晴らしい調べ学習の宝庫であった
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- 感動の理科教育
- 本物に触れさせ、あこがれを持たせる向山実践が「わくわくずかん」を誕生させた
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- 熱中して話せる英会話授業
- 英語ノートもフル活用 目と耳から楽しむ英会話
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- 子どもが学んでいく音楽授業
- 「シャワーを浴びるようにたっぷりと」
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- 発達障害の子が熱中する授業・教材
- 縄跳びと九九、その二つの自信を全力で育てる
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- 子どもを捉える流行の歴史 (第4回)
- 流行は誰が広げるか
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- 〜オピニオン・リーダーはいるか〜
- 親が変わらなければ、子どもは変わらない (第4回)
- 教育は国家百年の大計
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- TOSSビギナーズ講座
- TOSSビギナーズ講座
- 「漢字テスト平均95点」を実現した向山型漢字指導法。
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- 地球環境教育
- 地球温暖化の授業
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- ボランティア教育
- 交流学習前の配慮・交流学習後の感想
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- ライフスキル教育・エイズ教育
- メールの広告文を批判的に読み解く
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- 分析批評の国語授業
- 向山学級の子どもが言葉を使いこなす理由
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- ペーパーチャレランを使って
- ペーパーチャレランは、学級を盛り上げるアイテム いつでも使える! いつでも盛り上がる!
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- 全員とびばこ跳べた、全員満点のテストが続出
- 「漢字テスト全員百点」の効果は、絶大である!
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- 地球温暖化を解決する日本の最高技術の環境セミナー
- 資源創造 日本を石油の輸出国へ
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- アスペルガーの生徒の教育 翔和学園
- 原則通りの指導により、はじめて授業を受けられたS君
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- 学級崩壊を救った五色百人一首と大会
- 高学年だからこそ! 学級作りの切り札 五色百人一首
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- 熊本海浦小 学校の全員が必達目標の学校づくり (第4回)
- 子どもの願いと親の思いに応える
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- 佐藤式工作法 (第44回)
- 遊んでつくる・つくって遊ぶ─くっつきおばけ─
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- 続・向山洋一を追って (第59回)
- 全集〈第W期〉の感想へ
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- 向山実践の原理・原則 (第184回)
- 「非効率」「非科学的」な教師の世界が若手教師を悩ませている
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- 新任当時の挫折をこう乗り越えた
- 苦しかったあの時期 TOSS教材が私を救ってくれた
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- 黄金の三日間が大切だと教えてくれた一年目
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- TOSS教材 ユースウェア講座
- 【五色百人一首】学級作りの最高のグッズ。そして、発達障害児が負けを認め受け入れられるようになった事例が沢山報告された
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- 外国語活動で使える百玉そろばん
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- 研究授業講座
- 教師の技量が伸びる場の中心は研究授業だ @
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- かつて勤務した学校で校内研修と飛び込み授業
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- やってはいけないこんな指導
- 「おへそ指示」は発達障害の子にもやさしい
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- 荒れに立ち向かうシステムづくり
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- TOSS・前進中
- 学生サークル/本気で挑む「学生模擬授業対決」
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- TOSSサークル紹介/サークルでの発信で力をつける
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- TOSSランド案内/伝統文化の授業作りはTOSSランドで
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- Free Way 読者のページ
- 編集長日記
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- セミナー案内
編集前記
▼教室には、発達障害を持った子がいる。約一割である。更に、境界知能の子が十四パーセントいる。
技量の高い教師に教えられれば、立派に自立の道を歩いていける。就職もでき、家庭も持ち、幸せな人生を歩める。
▼技量の低い教師に教われば、反抗するようになり、勉強をしないようになり、さまざまな人生の苦難に直面していく。
▼この子達の「自立の人生」は、次の二つが必要である。
第一に、小学校卒業までに、読み書き算の小学校四年生までの学力。
第二に、ゲーム、スポーツなどで負けを受け入れる人間関係。
▼だから、算数の問題解決学習は、ひどい方法だ。幾万幾十万の子どもと家族を悲惨な状況に追いやってきた。
百マス計算も、こうした子どもをスポイルしてきた。
▼宿題では学力はつかない。宿題は、これらの子どもの家では、親子げんかの原因となる。
アメリカでは、二十年も昔に「宿題の悪影響」が医学の世界で報告されている。
▼低学年の担任の責任は重い。低学年のとき、計算、漢字の基本を学ぶからだ。
この子達の多くは、微細運動障害を持っている。医師は、軍手を二枚はめたのと同じ状態だという。「ブロック」は、操作できないのである。
▼学力は、授業で育てられる。宿題では学力はつかない。教師の分りやすい授業でこそ、障害を持つ子はのびていける。
▼長い話の教師は駄目だ。宿題を多く出す教師も駄目だ。どなる教師も駄目だ。ほめない教師も駄目だ。
そんな教師は、クラスの四分の一を落ちこぼしていく。反乱されていく。
▼自立する道を歩むには、小学校二年生までに、医師、教師、親の理解と協力体制が必要という。それからは手遅れだという医師もいる。
▼しかし、人間はすばらしい。「手遅れ」といわれる青年期の発達障害の生徒を、それもアスペルガーの子を、三十人も預かって立派に自立させた学校がある。世界の奇蹟だ。その名を、翔和学園という。
(向山洋一)
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- 明治図書