- 特集 学級づくりが授業力を支える
- 提言・学びを支える教師の統率力とは
- 教師の統率力が発揮できる五つのステップ
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- 小一プロブレムは教師の統率力を高める好機である
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- 知識の力、組立の力、対応の力。この三つが授業での統率力の根本
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- 三つの統率力(「活用力」「授業力」「対応力」)で子どもの学びを支える
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- 学級統率ができなければ始まらない
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- 「授業」成立の基盤づくり―授業規律・ルールを学ぶ
- システムとスキルと達成感
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- 夢のある授業開きを
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- 学級活動の展開で「人間関係」を育む
- 学級のルールを自分たちで作らせる
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- 「ピンチ」は「チャンス」である
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- 「教師の話を聞く」スキルを身につけさせる
- 子どもの思考のプロセスを踏まえて
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- 教師自身が、話を聞かせる授業技術をもつ
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- 実践提案・学級づくりが授業力を支える―小学校
- 学級づくりと授業力は表裏一体
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- 学級づくりをしながら授業力を磨く
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- 「安心できる学級」が学級づくりのポイント
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- 討論の授業は、学級づくりなしには成立しない
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- 授業でこそ子どもは変わる
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- 実践提案・学級づくりが授業力を支える―中学校
- 教師が話しているときはしゃべらない
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- 「指名なし討論」を目指すことで、高まる教師の力量
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- 授業と学級づくりは向上の両輪だ
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- エンパワーメントで「学級力」アップ
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- いじめ・差別の構造を破壊する、教師の決意と授業が必要だ
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- 明るく、楽しい学級を創る!!
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- 教師修業への助言
- 理論が豊かな教育実践を創る
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- 規範意識を育てる (第1回)
- 誰かが伝えなければならないことを伝えきれていない時代 最後のチャンスは、学校教育にある
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- 「理科離れ」を防ぐ (第1回)
- 手塚治虫『ブラック・ジャック』で「火山」の授業を行う!
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- 〜6年「火山による大地の変化」〜
- 学級見直し、立て直し (第1回)
- 「10分間パーツ教材」で、授業を組織する!―その1―
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- ミス退治運動の呼びかけ (第1回)
- 4月のミス退治:心力アップする子どもたち
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- 〜わずか1日目で子どもの心が変わる〜
- 学級の統率力を磨く (第1回)
- サルはなぜ群れを維持できるか
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- 教師修業への道 (第1回)
- 本の読み方を自分のものにする
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- 編集後記
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編集後記
○…学力向上の基盤となる「生徒指導」について、現場の共通理解が求められています。現場では生徒指導と学習指導が独立的であり実際の連携はうまくいっていないとの指摘があるからです。
○…このほど新聞報道などで明らかになった東京都教育委員会の調査結果では、公立小の四校に一校で「小学校に入学したての児童が担任教諭の指示に従わなかったり、勝手に教室を出ていくなど、小一プロブレム(問題)が深刻化している」そうです。さらに都教委では、小一プロブレムに加え、通常の学習・生活指導にも対処できない教員が増えていると分析しています。しかも問題が発生したクラスの担任教諭は「採用三〇年以上が約二四%で最多。次いで二〇年以上三〇年未満が約二二%」と、ベテラン教員ほど対処できないことを明らかにしています。
○…こうした結果をふまえ、大学の教職課程では授業の進め方だけでなく、「人間力」や「授業力」の形成を含めた教職員の育成にふさわしいカリキュラムづくりを期待しています。そのために「学びを支える子どもの好ましい人間関係づくり」が強調されています。改訂された新教育課程でも知識基盤型社会を生き抜く子どもたちにとって必要な実践的な知識やスキルの育成が強調されています。特に特別活動では望ましい人間関係や教師と子どもの好ましい人間関係を多く育むための生徒指導が強調されています。
○…人間関係は学習指導要領でも明示されていますように、小・中学校における子どもたちの学習習慣、規範意識、基本的生活習慣の形成に注目するよう説かれています。クラスが明るく知的になるために、教師の努力が求められているわけです。
(江部 満)
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- 明治図書