- 特集 授業中の規律・ルールを学ぶ
- 提言・なぜ授業中の規律・ルールが必要か
- 授業は「みんなで学ぶ」学習
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- 学ぶセーフティーネットと自律の創造
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- 学級(社会)は、規律・ルールがあることで学習の場となる
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- 教室は「社会」の入口である
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- 学級の集団維持システムをどう創るか
- 担任のリーダーシップとマネジメント力を発揮する
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- 「スピード」こそが生命線である
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- 集団維持に「エントロピー」を活用する
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- 授業中の規律・ルールをこう教える―低学年
- 低学年の内に身につけさせておきたい「話を聞く態度」と「正しい言葉遣い」
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- 小奇麗な教室とゆるやかなルール
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- 話を聞く、順番を守るという基本ルールをこう教える
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- 授業中の規律・ルールをこう教える―中学年
- 筆箱を継続して観察することで効果を上げる
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- やんちゃな学年だからこそ「先生の話をきちんと聞かせる」
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- 「この先生と一緒に勉強していくと、いいことが起こる」と子どもが思うからルールが守られる
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- 授業中の規律・ルールをこう教える―高学年
- 一年間通用するルールを書き出す ルールの意味を説明して教える
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- 相互批判で、歯止めをかける
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- 縦糸横糸を意識しつつルールを教える
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- 授業中の規律・ルールをこう教える―中学生
- 望ましい具体的行為を繰り返し褒め、定着させる
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- 授業力と人間性に磨きをかける
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- くり返し趣意説明し、褒める
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- 最初に授業のシステムを作り、勉強の仕方を教える
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- 向山型数学授業で忘れ物を減らす
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- 授業中の規律・ルールに従わない子どもに悩む時
- 「詰める」「十割勝つ」場面は、一生のうち一回くらいでよい「七割主義」で、時には「見逃し」、「予告」する
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- 子どもが勝手にしゃべる学級が増えている
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- 教師の指示ではなくシステムで動かす
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- 授業を面白くし、必要な学習規律を書き出してみる
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- 指導する場面を細分化し、対応すること
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- 男女なかよく―グループ化解消!―
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- 教師修業への助言
- 学び続けること・学び合うこと
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- 規範意識を育てる (第2回)
- 脳科学の見地から規範意識を考える みんな「仲間になりたい」のだ
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- 「理科離れ」を防ぐ (第2回)
- たかがマッチ、されどマッチ
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- 〜指導のステップを細分化し、宇宙飛行士のようにシミュレーションさせる〜
- 学級見直し、立て直し (第2回)
- 「10分間パーツ教材」で、授業を組織する!―その2―
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- ミス退治運動の呼びかけ (第2回)
- 連絡帳書き一つで、ひとり学び力の芽が伸びる
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- 学級の統率力を磨く (第2回)
- 学級のトラブルを解決する統率力
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- 教師修業への道 (第2回)
- 知的好奇心を持って教材に取り組む
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- 編集後記
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編集後記
○…授業における学習規律・ルールの果たす役割は授業が成立する基礎的条件であると言われています。それは同時に、全員が参加して真理を共同的に獲得していく集団思考の組織を促進していくものでなくてはならないとも強調されています。
○…それは集団がまとまって活動していくところでは、何らかの規律・ルールがあると言われているからです。例えば「授業研究」の用語事典では、次のように解説されています(『授業研究 重要用語300の基礎知識』より)。
○…学習規律は、@教師が示した「チャイムが鳴ったら席に着く、人の発言を静かに聞く」といった学び合いの前提をつくり出す外的な授業秩序の保持という局面から、A子どもたち自身が相互批判・相互援助によって自覚的に秩序を保ち、共同的な学び合いわかり合いを発展させようとする責務の遂行という局面へと発展するものとされる、と。
○…故に、学習規律・ルールの指導は、学び合いわかり合うことの価値を子どもたちが実感する経験を提供することによって、個々人の学び合う共同体への参加により能動的、持続的、民主的にすることから始めるべきだとする事典の主張も理解できると言えます。
○…学級づくりにおいて、集団経営として烏合の衆の学級を規範的組織にまで形成することであると言われて久しいものがあります。教師の統率力で学級集団の秩序を維持することも考えながら、子どもたちに「学級の規範」を自分のこととして遵守しようとする自主的行動を促すことも必要になるでしょう。
○…プラスサイクルを主張する甲本卓司氏は「教えて、ほめる」ことが学級活動の大切な原則であると主張されています。本号は学級崩壊を防ぐ課題の解明です。
(江部 満)
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