- 特集 「学習意欲」を高める教師力
- 提言・「学習意欲」の育て方・引き出し方
- 「他者」へと繋げる回路を提供する
- /
- 学習意欲は学力ですと伝えよう
- /
- 意欲は小さな成功体験の積み重ね
- /
- すべての子どもに自己肯定感を
- /
- マイナス発言が続出するクラスでの授業
- /
- 「学習意欲」を高める学習集団を創る
- 奇跡を起こす「ふれあい囲碁」には意欲を高める集団づくりの方法が隠されている
- /
- 「学習意欲」を高める“三原則”プラスα
- /
- 教師のちょっとした工夫が学習意欲を高める
- /
- 男女協力が「学習意欲」を盛り上げる
- 男女協力は二つの段階で進める
- /
- 男女の仲が良くなる2つの必須アイテム
- /
- 男女が協力せざるを得ないシステムを教師が仕組むことで子どもたちの「学習意欲」を盛り上げる
- /
- 授業中の態度が気になる子への対応
- 学力向上には、子どもの自尊感情を高める対応が必要だ
- /
- 楽しい雰囲気を醸し出し、子どもを授業に巻き込む
- /
- 指導の根底に必要なもの
- /
- 子どもの「学習意欲」をどう高めるか―小学校
- 「やる気」を育て高める原理・原則〜「脳科学の知見」を教育に取り入れ生かす―
- /
- 学び続け、子どもが「集中する」術を身につける
- /
- 子どもの集中した姿に意欲は表れる
- /
- 児童とともに「学び」を創る書写の授業
- /
- 小学1年生の学習意欲を高める工夫〜学習の構えづくりと国語科学習を通して―
- /
- 子どもの「学習意欲」をどう高めるか―中学校
- 学習意欲を高めるのに重要だと思われる原則四つ
- /
- 授業崩壊から生還するために
- /
- 授業の中の「ふつう」を創る
- /
- 視線、表情、賞賛。そして、できること、わかることで授業を組み立てる
- /
- 課題や指導法を工夫する・継続する
- /
- 楽しいクラスをみんなで創る
- 知的で楽しい授業・いろいろな準備物で、子どものよさを引き出そう
- /
- 教師修業への助言
- いつかきっと―
- /
- 規範意識を育てる (第8回)
- イベントを通して、集団の力を大きくする イベントは、成長の為にこそある
- /
- 「理科離れ」を防ぐ (第8回)
- 授業に遅れて来る子に「おかえりなさい」と声をかける
- /
- 学級見直し、立て直し (第8回)
- 学年後半、生活習慣の見直しを!―ルールの確認と宿題忘れ対策―
- /
- ミス退治運動の呼びかけ (第8回)
- ミス退治【教材開発】 5つの仕かけ〜漢字編@〜
- /
- 学級の統率力を磨く (第8回)
- 学級評価調査で集団と子どもを理解する
- /
- 教師修業への道 (第8回)
- 桃太郎のような教材を開発しよう
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…かつての『心を育てる学級経営』時代にも、このテーマはくり返し取り上げました。中でも花田修一氏(日本教育大学院大学)は次のように述べています。よくがんばるね―認めて励まそう―、と呼びかけ、「私を認めてくれている」「僕のことをよく理解してくれている」と自覚し、認知したとき、その人は「やる気」を起こすものだ。学級担任や教科担任が、一人ひとりの子どもに「認める」言葉かけをすることで、子どもたち同士も友達に対して「認め合う」言葉かけをするようになる。「認め合う」心が育っていけば、「学び合う」学級集団が育っていく、学級には、多様な性格や言動を持つ子どもが集まっている。担任はそれを個性だと考えればよい。それぞれの個性を発見し、少しでもよい方向へと伸ばしていくのが教師の仕事である―と。
○…さらに、人はほめられるとうれしいものだ。そして不思議にやる気がわいてくるものだ、と長瀬荘一氏(神戸女子短期大学)は強調しています。学習や仕事ぶりを認められて生まれたやる気は、対評価関係から生まれたやる気であると位置づけ、対目標関係から生まれたやる気、学習内容が面白いということから子どもが乗ってくるものだ、と強調されています。
○…文部科学白書にも「学習意欲の向上や学習習慣の確立」があげられています。「学習意欲」は基礎的・基本的な知識・技能やこれらを活用して課題を解読するために必要な「思考力・判断力・表現力」などの能力とともに、大事な学力の要素のはずです。
○…「学習意欲」を高めるためには、授業の工夫や改善だけでなく、心や情緒面での安定についても求められています。本号は、この「学習意欲」向上のための提案を特集として組みました。
(江部 満)
-
- 明治図書