- 特集 「繰り返し学習」の授業力を確かめる
- 提言 どんな「繰り返し学習」が効果を高めるか
- 「繰り返し学習」で育つ学習力
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- 「発展型繰り返し学習」を創ろう!
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- 子どもに習得力が実感できる反復学習を
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- 次の発展へつなげる繰り返し学習
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- すべての教科で音読活動を
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- 子どもにとって無意味な「繰り返し学習」とは
- その「繰り返し学習」は、生きた「言葉の力」をはぐくんでいるか
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- 「変化のある繰り返し」でなければ意味がない
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- 向上を自覚できる方法で学ばせよう
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- 国語科で必要とする「繰り返し学習」とは
- 教えて褒めて繰り返させる
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- ワークによる言語事項の習得
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- 帯単元で繰り返す「小倉百人一首」の学習指導
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- 算数・数学科で必要とする「繰り返し学習」とは
- 教科書の内容が繰り返し学習である 昭和26年の指導要領も見直してみる
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- 活用することで習熟を図るスパイラルな学習
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- 1年生の算数をそろばん教具とドッツカードで組み立てる
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- 社会科で必要とする「繰り返し学習」とは
- 学習活動を繰り返して、社会科の学習技能を育てる
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- 授業の中で身に付けさせる 社会科の繰り返し練習学習
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- TOSSが開発した『学力補強プリント』には「繰り返し学習」のメリットがたくさんつまっている
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- 理科で必要とする「繰り返し学習」とは
- 必要最小限を覚えさせ、考え方を鍛える
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- 意図的に繰り返し書かせることで書く力をつける
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- 実物を使い、単元構成を考えて授業をつくる
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- 「繰り返し学習」に失敗した時
- こまめな点検と、評価を入れる
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- 単調な繰り返しドリル、そのひどい使い方
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- 「長丘幼稚園」のフラッシュカードに学ぶ五つの視点
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- 教職員のチームワークと地域の力とで子どもの活動を盛り上げる
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- 教師修業への助言
- 伸びる教師は、ここが違う
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- 規範意識を育てる (第12回)
- いじめ実態調査のアンケートは、それ自体がいじめの抑止力になっている
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- 「理科離れ」を防ぐ (第12回)
- 3億年生き抜いてきたスギナ
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- 〜広島の人々に勇気を与えたスギナ〜
- 学級見直し、立て直し (第12回)
- おおいに学ぼう! 教材・授業開発研究所 第3回全国大会に参加して
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- ミス退治運動の呼びかけ (第12回)
- 書き出したら止まらないA
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- 学級の統率力を磨く (第12回)
- 教師の統率力とは何か
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- 教師修業への道 (第12回)
- 内容のある研究会に参加しよう
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- 編集後記
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編集後記
○…『授業研究21』誌に玉稿をお寄せいただいた吉永幸司氏(京都女子大)は、「繰り返し学習」(反復学習)で伸びない子には、次のような要因があると指摘されていました。
第一は、学習内容についての理解が浅く、形としては整えているが、進んで活動しようとする意欲が見られない。
第二は、反復内容の対象である学習内容の基礎がないため、学習活動への負担感が大きいのであきらめが早い。
第三は、反復学習で伸びたという実感を持つ場が少なく学習活動の効果を知らない。
○…「繰り返し学習」とか「反復学習」と言われながら文科省は一方で「知識の詰め込み」を批判し、他方で「基礎的・基本的内容」は「繰り返し学習」によって確実な定着を図ると強調してきました。
いま問われていることは、「何をどう繰り返すか」ということです。「繰り返し学習」によって、つまずきを克服することができるのかどうか。
○…これまでの実践では、基礎的学力の定着をめざし一つ一つの文字の読み、書きなどの要素的行為の反復学習を繰り返しながら全体へと進んできたのが伝統的方法ではないかと指摘される研究者もおられます。他方で「楽しみながら反復学習」をさせようと呼びかける数学教育の研究者もおられます。つまり「算数・数学の反復練習」は大多数の子どもたちにとっては、楽しくない作業の代表のように思われているからだ、と言うわけです。
○…基礎・基本の定着のためには、「繰り返し学習」は欠かせないと言われながら、子どもにとって「無意味な繰り返し学習」になっていないか。本号の特集で改めて検証してみたいと考えました。
(江部 満)
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