- はじめに
- 本書の使い方
- Chapter1 心をほぐす!出会いで使えるレク&アイスブレイク
- 心ほっこり!笑顔が生まれる出会いのレク&アイスブレイク
- じゃんけんタッチ[クラス全体]
- 握手で探せ[クラス全体]
- 命令ゲーム[クラス全体]
- 歌あそびあれこれ[クラス全体]
- グループ自己紹介[グループ]
- 拍手で集まれ[クラス全体]
- じゃんけんインタビュー[クラス全体・全校]
- 少しの工夫で盛り上がる!お手軽レク&アイスブレイク
- あとだしじゃんけん[クラス全体]
- かんたん手遊び@ 重ね拍手/二拍子三拍子[クラス全体]
- かんたん手遊びA 指折りカウント[クラス全体]
- 指キャッチ[ペア]
- 心の距離が縮まる!自然に手がつなげるレク&アイスブレイク
- スタンドアップ[グループ]
- バランスくずし[ペア]
- 発電所[クラス全体]
- Chapter2 動いて動いてまた動く?!楽しさを演出するレク&アイスブレイク
- 低学年でもバッチリできる!楽しさを演出するレク&アイスブレイク
- 「たい」と「たこ」―ペアバージョン[ペア]
- 「たい」と「たこ」―追いかけバージョン[クラス全体]
- 進化じゃんけん[クラス全体]
- 関所じゃんけん@[クラス全体]
- 関所じゃんけんA[クラス全体・全校]
- 猛獣狩り[クラス全体・全校]
- 木の中のリス[クラス全体・全校]
- ウインクキラー[クラス全体]
- 少しの仕掛けで楽しさアップ!心をひとつにするレク&アイスブレイク
- 魔法のじゅうたん[グループ]
- 新聞配達[グループ]
- 元気のもと[クラス全体]
- 先生も一緒にやると盛り上がる!鬼遊び&ドッジボールアラカルト
- 鬼遊び@ バナナ鬼/ハニワ鬼[クラス全体]
- 鬼遊びA 島鬼/むかで鬼[クラス全体]
- 鬼遊びB ガッチャン鬼[クラス全体]
- 王様ドッジボール[クラス全体]
- 四面ドッジボール[クラス全体]
- 天下一ドッジボール[クラス全体]
- Chapter3 子ども熱中!盛り上がり必至のレク&アイスブレイク
- 笑顔あふれる!楽しく盛り上がるレク&アイスブレイク
- 震源地[クラス全体]
- ゴロゴロどっかん[クラス全体]
- ピンポン玉ババ抜き[クラス全体]
- おちたおちた[クラス全体]
- いつ・どこ・だれ[クラス全体]
- 人間知恵の輪[クラス全体]
- なんでもビンゴ[クラス全体]
- ラインナップ[クラス全体]
- フープリレー[クラス全体]
- 地引き網[クラス全体]
- 体内時計/1分歌合戦[グループ・クラス全体]
- スーパー「○○」[グループ]
- グループで挑戦!力を合わせるレク&アイスブレイク
- わたしは誰でしょう[グループ]
- なんだなんだ班会議[グループ]
- ステレオゲーム[グループ]
- ちくたくぼんぼん[グループ]
- パチパチセブン[グループ・クラス全体]
- ナンバーコール[グループ]
- 長い言葉探し[グループ]
- 新聞文字探し[グループ]
- Chapter4 学級力がアップする!集団の高まりを目指すレク&アイスブレイク
- 毎日続けて効果絶大!学級の土台を固めるレク&アイスブレイク
- 朝じゃんけん[クラス全体]
- さよならアラカルト[ペア・クラス全体]
- 仲間とつながろう!チームで取り組むレク&アイスブレイク
- ダイコン抜き[クラス全体]
- 丸太送り[グループ・クラス全体]
- 古今東西[グループ・クラス全体]
- ラインコントロール[グループ]
- ○○が出た![グループ]
- タオル送りリレー[グループ]
- 団結の樹[グループ]
はじめに
私は,小学生の頃から,地元にある社会教育施設のイベントに参加していました。夏にはキャンプ,冬と春にはスキースクールなど宿泊を伴うイベントがありました。そこでは,普段学校にいる友達とは違う人たちと関わり合うことになります。ほとんどが初対面で年齢もさまざまでした。
そんなとき,人間関係をつなぐきっかけをくれたのがレクだったのです。一緒にレクを行う中で,どんどん距離が近くなっていきました。そのレクを教えてくれたのが,職員の方や学生リーダーの方たちでした。
私自身も学生時代,そのキャンプやスキースクールにリーダーとして参加したり,少年自然の家のイベントにボランティアスタッフとして参加したりしました。また,教職志望の仲間たちと「キッズ☆ワールド」というグループを立ち上げもしました。学生は,「教職に就く前に子どもたちと関わることができる」というメリットがあり,子どもたち(小学生)には,「初めて出会う異年齢集団とつながりをもつ」というメリットがあると考えたからです。卒業してから10年以上が経ちますが,今でも学生たちがその活動を続けています。
そこで覚え,実践してきたさまざまなレクが本書には掲載されています。また,これらの経験は,教職に就いてからも大いに役立ちました。
まず,若手の頃は授業の腕も今よりありませんから,こういったレクを通して「子どもたちを動かす」ことや「指示を通す」といった,授業以前に必要なスキルを身に付けることができます。
また,子どもたちは関わり合うことでトラブルも起きます。全体で行うレクだからこそ,「みんなが楽しくやるにはどうしたらいい?」と考えさせることもできました。学級の子どもたちのつながりが少しずつ広がっていくきっかけにもなっていったと感じています。
「今の子どもたちは,人間関係をつくるの下手だ」
「上手に他者と関われない子が増えた」
こんな声を耳にするたび,半分は合っているけれど,半分は違っているかなと感じます。そういった人とのつながりを求めなくても,子どもたちの周囲には娯楽があふれ,つながらなくとも生活することができます。そもそも,他者と関わっていく経験自体が少ない子が多いのです。また,子どもたち自身も,それを重要視していない傾向もあるかもしれません。
だからこそ,「他者と関わることのよさやおもしろさ」を,レクを通して目いっぱい味わわせるのです。そうすることで,「自分から関係をつくることができる子」が増えてきます。
本書は,2015年の5月から1年間,明治図書のウェブサイト上に連載した「絆を深める×笑顔があふれる 学級レク&アイスブレイク事典」が元になっています。その連載では,当時6年2組だった子どもたちにたくさん協力してもらいました。担任して3年目の学級,子どもたち同士につながりがしっかりあったと贔屓目でも思いますが,それでも定期的に行っていたレクに喜んで取り組み,そして笑顔になっていました。
レクは,他者と関わることを通して「笑顔が生まれ」ます。そして,笑顔があふれる学級には,何か問題が起きたときにもみんなで解決していくだけのパワーがあります。
本書のレクが,少しでも手にした先生方の役に立てれば……と思います。また,レクを行う子どもたちの顔を見て,ときには一緒に楽しんで,先生方も笑顔になっていただけたら嬉しいです。
/弥延 浩史
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