- 特集 “美しいノート”づくり:向山型指導の7か条
- 〈巻頭特集論文〉学力を伸ばすにはノート指導が絶対必要だ。
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- 発達障害や境界知能の子どもたちのことをどこまで考えているかがわかる
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- 美しさをひと目で伝える「ノートスキル」
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- 日付,ページ数を書かせるとよい効果がたくさんある
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- ほめまくることで,大きくくっきりていねいに書くようになる
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- ミニ定規を使う習慣は一生の宝になる
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- 見本を示し体験させる。「励ましほめる」は基本
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- 消しゴムで消さないことで問題を解く時間が増え,算数ができるようになる
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- ミニ特集 参観授業:どの子も活躍する場面づくり
- 「板書」と「小刻みな指名」で子どもたちを動かす
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- 1人1人が活躍できる楽しい計算列車 小学2年生
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- 1年生 初めての参観授業
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- 超難関単元で全員をできるにする
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- 向山型で全員を巻き込む
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- 活躍する場面は,教師が創り出す
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- グラビア
- PISA・学力テストB問題習得のための向山型文章題指導
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- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
- 目でわかる子・耳でわかる子
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- 新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
- 作業指示→確認→ほめるサイクル
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 向山型算数とはどのような指導法か
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- 学年別5月教材こう授業する
- 1年・なんばんめ
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 2年・たし算のひっ算
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 3年・時こくと時間
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 4年・円と球
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 5年・小数のかけ算とわり算
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 6年・分数のたし算とひき算
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 中学難教材こう授業する
- 2年/連立方程式の利用
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第110回)
- 力のある教材・教具で安定感のある授業をつくる
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第114回)
- 絵を見てどのような問題をつくらせるか
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- 向山型算数実力急増講座 (第116回)
- ひき算の基本型となる図(上)
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- 向山型算数WEBサロン (第110回)
- 原理を繰り返し学習して説明力を伸ばす
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第2回)
- 向山型算数発「説明する算数授業」
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 空白時間のオンパレード
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- 問題解決学習に挑戦!
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第2回)
- つまずきの原因を明確にし,優れている点に気付く
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- 授業で使える探究型問題 新・向山型算数難問良問1問選択システム (第116回)
- 低学年
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- 〜計算編〜
- 中学年
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- 〜計算編〜
- 高学年
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- 〜計算編〜
- ようこそ新卒フレッシュ先生!クラスがまとまり学力が向上する向山型算数入門
- 【今月のキーワード】作業指示→確認→ほめるサイクル
- 1年/指示と確認のセットで,どの子もできる!
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- 2年/ほめるは笑顔で!
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- 3年/指示は進化させていく
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- 4年/授業が劇的に変わる向山型算数
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- 5年/「確認」はチャンス
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- 6年/算数が好きになる!力強くほめる!
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第2回)
- ノートを丁寧に書き続けた恵美子ちゃんが100点を取った!
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- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
- 習熟度別算数授業の問題点を解決せよ
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 向山型算数とはどのような指導法か
千葉の重成先生が,挑戦問題114に大切なことを書いてくれた。
■【教材分析】
4 絵を見て,いろいろなもんだいをつくりましょう。
このような算数的活動にも「向山型」が存在しているのか疑問に思った。なぜなら,今教材は向山型算数の「作業指示⇒確認⇒ほめる⇒作業指示」のサイクルにはまらないからである。
子どもたちが各々問題づくりを行えば,全員がバラバラの問題に向かっていることになる。「問題をつくる」というゴールが同じでも,ゴールに至る道のりがちがう。
どの子がどんな道のりを行くのか,教師はあらゆるパターンを想定しなければならない。
■
私は,重成先生のように「向山型算数のサイクル」を考えたことはない。
私は,向山型算数とは,粗く言えば「教科書通りに,リズムよくテンポよく教える指導法だ」と言ってきた。
教科書は,粗く「3つ」に分かれる。第一は例題である。第二は類題である。第三は練習問題である。それぞれ,授業のやり方にはポイントがある。
以上は,理解習得の学習だが,習熟の学習として,赤ねこ算数スキルを活用する。この指導は,ユースウェアがはっきりと確立している。
以上が粗い説明だが,それ以外に「ノートを持ってらっしゃい」「ひと目でわかるように自分の考えを書きなさい」というような授業が入る。
さらには,「難問選択」の授業と「ペーパーチャレラン」の授業が入る。
一方で,私は「逐一指導」をかなりきびしく批判してきた。
逐一指導が全くいけないというのではない。時には,そういう時もある。しかし,教科書通りというのは,「逐一指導ではない」のだ。
逐一指導をすると,つまり「カンで含めるような指導をいつもしていると」子どもの知性が伸びないのである。
子どもに実力をつけるとは,「基礎基本」を身につけさせると共に,「自分で考えて問題に挑戦していく」ことも,身につけさせることなのである。
考える楽しさ,発見する楽しさ,考え続ける楽しさも大切なのだ。
「自分のやり方がひと目でわかるようにノートに書いて持っていらっしゃい」というのも,「難問選択」というのも,「ペーパーチャレラン」も,すべて,後者の能力をつけるために私たちが開発したものである。これも,向山型なのだ。
「絵を見ていろいろな問題をつくる」活動にも,もちろん向山型は存在する。
ぜひ,自分の頭で考え続けてほしい。
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- 明治図書