- 特集 「授業中の言葉」スッキリ削るヒント24
- 〈巻頭特集論文〉スッキリ削るヒント3 「説明しない・教えない」かわりにする3つのこと
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- 問題を出し作業させ授業に突入させる
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- 説明しない授業をつくる教師修業3〜教師の具体的な行動で算数授業が変化する〜
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- 言葉を削ってどう伝えるかを吟味する
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- 次第に指示の言葉を減らし手放しでさせる
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- テープ起こし・向山氏のCD・TOSS授業技量検定の3点セット
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- 会議の中に言葉を削るシステムを入れる
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- 常に意識する。実際にやってみる。そして地道に修業する
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- ミニ特集 「算数教具」使いこなすプロの技
- 1年・ミニ定規を使ったら,「美しい線がひけたよ!」
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- 2年・百玉そろばんで九九を教える3つのステップ
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- 3年・小数や分数でも百玉そろばん!
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- 4年・ノートがきれいになると子どもは変わる!
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- 5年・発達障害の子にも効果的なスケッチアップ〜5年体積〜
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- 6年・1L=1000cm3を体感させる!
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- 表紙のイラスト (第2回)
- 紫色の部分の面積を求めましょう。
- グラビア
- 発達障がい児の学力も保証するTOSS算数指導法
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- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第2回)
- 子どもに大人気「算数授業イラスト作文」からわかる6年赤石学級の授業風景
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- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第2回)
- キーワード「学習指導案の大枠」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 教科書指導5分程度,あとはプリントのやらせっぱなしの無責任「授業」
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- 向山型をめざして!学年別「基本的算数指導事典」 (第2回)
- 1年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- なんばんめ
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- 5〜10の合成分解
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- 2年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- たし算の筆算
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- ひき算の筆算
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- 3年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 円
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- 球
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- 4年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 角のはかり方
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- 角のかき方
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- 5年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 小数のかけ算(小数をかける意味)
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- 小数のかけ算(筆算のしかた)
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- 6年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 分数のかけ算
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- 分数のわり算
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第134回)
- 数学教科書の練習問題のパーツをどう授業するか
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- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第2回)
- 教材のポイントを見極めて
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第138回)
- まずは,基本原理をきちんとさせる
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- 向山型算数実力急増講座 (第140回)
- 「向山風」を脱却する視点(下)
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- 〜筧田論文で「向山型」をトレースする〜
- 向山型算数WEBサロン (第134回)
- 向山氏がTT時代に行っていた授業から学ぶ
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- 〜「こんなことまでの確認」を行うことが授業での「詰め」である〜
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第26回)
- 割合指導は,割合=部分/全体から面積図へ クラス平均9割突破の裏技紹介
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- 全国学力・学習状況調査に備え,過去問に挑戦させる
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 子どもの事実よりも授業の型が大切なのか
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- 許せない教師のご都合研究授業
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第26回)
- 性的非行への対応
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第14回)
- 低学年/「アップルチャレラン」
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- 中学年/「(直角三角形)→(正方形)→(長方形)チャレラン」
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- 高学年/「3の倍数チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第14回)
- <今月のテーマ>緊迫シーン再現!やんちゃ君との闘いに勝つ
- 〈1年〉家庭で手をかけて育てられていない子どもたちへの対応
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- 〈2年〉教師の指示1つで子どもは変わる
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- 〈3年〉やんちゃ予備軍から切り離して,1人を相手にする
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- 〈4年〉ノートは指示通り,を貫く
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- 〈5年〉一点突破,全面展開。絶対に勝たねばならないタイミングがある
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- 〈6年〉笑顔で具体的に指示するノート指導
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第26回)
- 間違いを受け入れられずノートを破っていたK君が変わった!
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- 〜「先生,ぼくだって間違うこともありますよ」〜
- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第2回)
- 黒板とチョークですきま時間に対応。解けそうで解けない算数問題
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- 向山型算数セミナー
- 算数授業も言葉を削る努力を
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 「これならわかる」面積図
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- T・Tで見えてくること
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- 子どもも教師も喜ぶ向山型算数
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- 2月号
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- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第14回)
- 3点セットをノートに書かせることで,平均点97点を達成した
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- 〜6年/比例〜
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 教科書指導5分程度,あとはプリントのやらせっぱなしの無責任「授業」
向山 洋一
教師は,教科書を使用しなければならない。教科書を使用しないで授業をすれば,懲戒免職になる。福岡高裁,最高裁の判決である。
「プリントには教科書の問題が入っているから,プリント学習は教科書を使ったのと同じである」「ワークには,教科書の内容が入っている」というのもダメである。
裁判で,明確に否定されている。「プリント」「ワーク」による学習は,教科書を学習したことにはならないのだ。
教科書を学習しなければいけないのだ。
ところが,最近,次のような授業が広がっているという。
「教科書丸投げ,手抜き授業」ともいうべき方法である。報告を紹介する。
■授業は教科書を扱うが,進度が異常に速い。最初の5分か10分程度だけ黒板に教師が例題を説明する。大学の講義みたいな感じである。
その後はただ,ひたすらに問題を解かせるだけである。教科書の練習問題が終わると,ドリル,次は多量に用意したプリント。やらせただけで終わり(あるいは答えを黒板に貼って,見るように指示して終わり)。
いつも輪転機でプリントを印刷している。
教師は子どもたちが問題を解いている間,いすに座って休んでいる。あるいは別のことをしている。
子どもたちが「わからない」と言っても,「自分で考えろ」「わしの話を聞いていないからだ」などと言って終わり。
そのうち,できない問題のある子は別のことをして遊び始める。ノートに落書きをしている子もいる。騒いだり,歩いたりすると怒鳴られるのでしない。
しかし,できる子は次々としているが,できない子は時間が過ぎるのをただ我慢して待っているだけ……。子どもたちは算数の時間が苦痛で仕方ない……。
こういった教室が増えている。
私が聞いた市内のある学校では,これが大きな原因で不登校の子が学級で2人も出たところもある。テストの平均点は60点くらい。10点や20点の子もいるが,教師は別に気にしない。子どものせいにして,「成績がつけやすい」と放言する。■
これはひどい。授業をしないで,自習させているわけだ。「わからない」と訴える子どもを放置しているわけである。
何よりも,テストのクラス平均が60点くらいというのがひどい。
このやり方の問題は,「教科書をほとんど教えてない」ことであり,「授業をしないで自習させている」ことであり,「大量の落ちこぼれをつくっている」ことである。
学校全体で,チェックするシステムをつくり出す必要がある。
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- 明治図書