- 特集 文章題のつまずき=100%解消のキー言語力
- 〈巻頭特集論文〉文章問題を解けるようになるには基本的なロジックがある。基本を教えた上で「面積図」「てんびん図」などの有効なツールを活用しよう
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- 「面積図」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 問題場面をイメージ化するスキルを身につけさせれば、子どもたちは文章題をすらすら解けるようになる
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- どのタイプの面積図が子どもに合うかを見極めよ
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- 「数直線図」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 数直線図への書き込みが理解を助ける
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- 次の学年でも使える二重数直線図
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- 「線分図」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- イメージさせ、発問→作業で理解させる
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- 線分図の有効性を理解させる
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- 「イラスト(だんご)図」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 具体→半具体→抽象(式)をつなぐ「だんご図」
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- 「3点セット」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 「3点セット」の習慣化が正確さの秘訣
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- 「関係図」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 全校で統一した割合指導システムづくり
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- 「定義」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 球に触れる活動を通して定義を指導する
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- 「表やグラフ」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- グラフ読み取りの原則にしたがって
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- 「問題づくり」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 低学年の問題づくり指導は、たくさんの情報を集めさせることが重要
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- 「学テB問題」指導→文章題のつまづき=100%解消のキー言語力
- 前提は必ず自分で解いてみること。そのことで子どもたちへの授業が変わってくる
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- ミニ特集 子どもに好かれる先生のヒミツは“ここ”
- 第一に話が短い,第二に差別しないことを心がけるべき
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- 子どもたちに好かれる教師は学び続けている
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- 子どもに好かれる教師の共通点の1つは「明るさ」である
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- 授業には「笑顔」がなければならない
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- 自分たちのことを見守ってくれる先生
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- 加点主義でとことん励まし続ける
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- 表紙のイラスト (第43回)
- 問題:図の中に四角形はいくつあるでしょう。
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- グラビア
- 特別講師・桜井進氏「世界は数学でできている」
- 〜向山型算数セミナーIN東京 2014.8.2〜
- マンガ向山型算数教室 (第7回)
- 算数学力がミルミルアップ! 正しく丁寧に写すという作業
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- イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第19回)
- すべての子にやさしい百玉そろばん
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 中学数学テスト40点から90点へ変化した原因
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- 教えてほめて算数好きを急増させる学年別教科書の教え方 (第6回)
- 1年/「3つのかずのけいさん」
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- 1年/「たしざん」
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- 2年/「三角形と四角形」
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- 2年/「分数」
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- 3年/「かけ算の筆算(1)」
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- 3年/「大きい数のわり算」
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- 4年/「わり算の筆算」
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- 4年/「整理のしかた」
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- 5年/「平均」
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- 5年/「人口密度」
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- 6年/「角柱と円柱の体積」
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- 6年/「およその面積」
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- 算数授業力UP奮戦記 (第7回)
- サークル例会こそが,算数授業力UPに直結する
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- 〜サークルで飛躍できる4つの条件〜
- 奇跡の向山実践を追う (第7回)
- リズムとテンポを身につける
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- 算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第179回)
- かけ算九九指導のスーパー教材「TOSSかけ算九九尺」
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- 向山型算数実力急増講座 (第181回)
- 数学ってすごい!
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- 〜夏のセミナーの衝撃〜
- 向山型算数WEBサロン (第175回)
- わり算の筆算を解く際の大事なスキル「決める」を教える
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- 甲本が斬る!授業力“有段”への道 (第7回)
- 文章問題の解き方算数,文章問題を分析批評で読解するシステムを紹介する
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- 河田が創る!“指導法の工夫”で平均90点突破 (第7回)
- 説明を作業に変換する
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!ここが気になる学校の指導Q&A (第67回)
- 忘れ物をした子どもへの対応
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第55回)
- 低学年/「3時・6時・9時チャレラン」
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- 中学年/「四捨五入チャレラン」
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- 高学年/「数のしくみあみだチャレラン」
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- 教室・サークルからの発信
- 特別支援の算数授業 (第7回)
- 天才君がノート指導を面倒がる理由
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- 算数教材ユースウェア (第7回)
- 算数の教科書をちゃんと教えるために
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- サークルで教師修業 (第7回)
- 1枚のコンテンツ画面へも徹底してこだわる
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- 新型学級崩壊への対応 (第7回)
- 研究授業の妄想
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- 子どものつまずき分析 (第7回)
- かけ算の筆算
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- 〜くり上がりもすべて「見える」ようにする〜
- 子どもが熱中した算数 (第7回)
- ポイントを端的に示す。3点セット・4点セット・5点セット
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第67回)
- 特別支援学級を勧められたAさんが,算数で90点以上を連発!!
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第43回)
- こつこつ計算すれば必ず答えにたどりつく
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- プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第19回)
- キーワード「図形の操作」
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- 向山型算数を知る前と後―子どもの事実と教師の手応え!
- 自己肯定感を育てる向山型算数
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- 衝撃!「写すのもお勉強のうち」
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- 向山型算数セミナー
- 11月セミナー企画第一次案
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- TOSS最新情報
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- 算数教室最前線 (第7回)
- 聴覚記憶の弱い子どもに10の合成・分解を指導する
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- 編集後記
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- 「子ども算数検定」に挑戦! (第19回)
- 10月
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- 算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第181回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり
中学数学テスト40点から90点へ変化した原因
/向山 洋一
中学の数学テストで,40点しかとれなかった生徒が90点をとった。数学担当教師の補助に入った担任の指導で変化したのです。
変化した理由は何だと思いますか。
担任が,数学の教科書を教えたからです。
しかし,実は,数学担当教師も,教科書を教えていたのです。
数学担当教師の教科書の指導と,担任の教科書指導はどこが違っていたのでしょう。
実は,「その違い」こそ,数学指導のポイントなのです。
まずは,担任教師の報告をお読み下さい。
■中学教師の報告
数学のテストが渡った次の日の日記に,次のように書いてあった。
A.今日は,数学のテストが90点でした。メッチャ嬉しかったです。
B.今日は,数学のテストが77点でした。はじめて,77点をとれたのでよかったです。1年生のときよりすごく高い点数だったので,これからも復習を頑張って,次は90点とって○○に追いつきたいです。
C.☆今日,数学のテストが返ってきました。目標は75点でしたが,なんと90点ジャスト!!見た限りでは俺と○○ちゃんと□□ちゃんが90点台でした。喜びが止まりません。朝には◇◇先生から「化学反応式頑張ったな」と言われました。
ズバッと言うとそんなにも言うほど勉強していません。テスト前日でも,2〜3時間くらいです。一夜づけもしていません。○○点とれたのが不思議です。
一番最後の生徒の感想に注目してほしいのです。
ほとんど勉強をしていないのに,90点もとれて不思議がっているのです。数学の力はあるのに,40点そこそこしかとれていなかった生徒です。
授業中はわかるのに,テストになるとわからなくなるという典型の生徒です。
でも,それには原因があるのです。
解き方で,一番重要になる最初のところを数学担当教師が飛ばすのです。
ステップが大きいのです。これくらいはわかるだろう,と勝手に解釈して教科書通りではない解き方で解かせるのです。
私は,過去2年間,T2として授業に入っていて,何となく感じていたのですが,今年,自分が生徒と同じ立場でノートをつくり,教科書を忠実に勉強したなかで,はじめて理解しました。
基礎の部分が定着しないから,解き方も定着しないのです。
この日記の生徒には,授業中に,途中の式を飛ばすたびに「教科書通り丁寧にやれよ」と指導してきました。
数学担当教師が飛ばしている部分を,直接的に否定せずに,生徒を指導するなかで,授業を変えようとしてきました。
発表するときの「型」を示してきました。■
(向山) 数学担当教師は,その単元で最も大切な冒頭の問題を飛ばしてしまったのです。
教えてこなかったのです。だから,数学テストが30点,40点だったのです。
担任はそのことを見抜き,フォローしてきたのです。「数学は暗記だ」という主張は,この基本問題を身につけさせることが,最も大切だという主張です。
向山型算数も,和田秀樹氏の主張も同じことを言っているのです。
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- 明治図書