- 特集 福祉の授業―お薦め体験&教材ガイド28
- 福祉の授業をめぐる争点を再検討する―自発性と強制の問題をどう考えるか
- ボランティアとボランティア学習の違い
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- 「自発性」を学ばせるもの
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- 「福祉の授業」は、時代の要請から生まれた
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- 福祉の授業―どんなカリキュラムが可能か
- 系統性を考えた福祉学習プラン
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- 身近な題材から取り組むカリキュラムの作成
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- 福祉の授業―どんな教材教具があるのか
- 住まいのやさしさbyインターネット
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- 点字に親しませるにはこれだ
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- 福祉の授業―どんな体験の場があるのか
- 体験の場は身近にある―目的をもった体験で心のバリアフリーを目指して
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- 福祉交流長続きのコツは、「学年・時間・場所」の3つを設定しておくことである
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- 福祉の授業―子どもの意識が変わる一押しネタ
- 国際ボランティア活動をどう学習するか
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- バリアフリーマップづくりをどう学習するか
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- マザー・テレサの生き方をどう学習するか
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- メイク・ア・ウィッシュの授業をどう学習するか
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- 点字ブロックをつくった人をどう学習するか
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- 福祉の授業―子どもの意識が変わる一押し体験
- 高齢者との交流―ポイントはどこか
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- 障害者との交流―ポイントはどこか
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- 地域の奉仕活動参加―ポイントはどこか
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- 介助体験―ポイントはどこか
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- 参観日に福祉の授業―保護者の意識も変えた一押し授業
- 3年/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 4年/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 5年/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 6年/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 中学/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 中学/参観日に福祉をするならこの授業だ
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- 福祉の授業で困った時―相談窓口ガイド一覧
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- 福祉の授業―基礎知識&取り組みへの学習ガイド
- 手話の基礎知識&取り組みへの学習ガイド
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- 点字の基礎知識&取り組みへの学習ガイド
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- 車椅子の基礎知識&取り組みへの学習ガイド
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第3回)
- ワクワクドキドキ!本物」を使った授業
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- 私の英会話授業&教材キット (第3回)
- 誰でもできる英会話の授業~まずは,楽しく,テンポよく~
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- ウェッブで調べ学習:ポイントはここだ! (第3回)
- ネットワークの特性~双方向性~を生かす
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- 知の成長を刺激する“総合的学習の教材ツール” (第3回)
- 沈む夕日が物語る知のシナリオの秘密
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- 子どもの姿から診る“総合の好感度” (第3回)
- 好感度は抜群!キーポイントは「自由度の高さ」だった
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- 総合的学習の評価―何を見とり、どう返していくか (第3回)
- 総合的学習における評価規準の作成の仕方とその展開について(2)
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- 説明責任を果たせる総合的な学習の十分条件 (第3回)
- 評価規準によるつけたい力の明確化
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- 学習指導から考える“学力論” (第3回)
- さまよえる?“当てのない知識”
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- 世界で進む“総合・体験・サービス学習” (第3回)
- ドイツの場合―若者たちのイニシエーション
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- 体験で語る“小学校英語の発進・ここがポイントQA” (第3回)
- 英会話授業担当者の役割
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第3回)
- ワクワクドキドキ!本物」を使った授業
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- 編集後記
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- 盲導犬―福祉の授業で取り上げたい“実像” (第3回)
- 盲導犬との歩行方法や、段差、階段の利用のしかたについて
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編集後記
〇……本誌が店頭にでる5月中旬には、総合的学習の全面実施がはじまっているわけです。英語がかなりの小学校で取り組まれるだろうという予想がなされているわけですが、週3時間まるまる英語というところは勿論?ないと思われます。
では、あとの時間をどういう学習にあてるか、ということで先生方にいろいろお聞きすると、やはり一番人気は地域学習と福祉ボランティアだといいます。
たしかに時代のニーズということからいっても、福祉の分野は知識としてだけでなく、体験もさせたいテーマです。
ただ、総合的学習が子どもが自ら課題を見つけ…」という、自発性・自主性に基づく問題での出発を掲げていることから、本当に、子どもは福祉に自ら主体的な関心をもっているのか…」という疑問がまま出されます。関連してこういう問題こそ、自発性に基づくものでなくてはならない。強制はダメだ」ということが(例の奉仕活動の法制化をめぐっても盛んに議論されましたが)未だに取り上げられるところもあるようです。
もちろん、最近は黙って座っていれば興味関心がわいてくるものでもないということで、それなりの動機付けが必要…という意見があちこちで聞かれるようになりました。
そういう点からいっても、福祉の教材もいろいろ開発されてきているという状況をどうとらえ、授業に生かしていくか、最新情報が求められていると思います。
また、例えば車椅子体験を5年でして、また同じものを6年でも取り組む…というようなことがないよう、カリキュラム編成にそれなりの工夫をしていく必要もあると思います。
本号はそのような点を含め、福祉の問題をどう取り上げていけばよいか、問題提起しました。
(樋口雅子)
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