- 特集 総合の通知表―評価欄・評価語の工夫例
- 総合の評価―難しい点No.3を聞かれたら
- 評価の信頼性をどう確保するか
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- “個性的評価”にどこまで迫れるか
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- 一人ひとりの子どものよさを見つける力
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- 評価にかかわる未体験ゾーン
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- 子どもの動きをどう読みとるかがポイント
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- 公平な評価規準についての議論を!
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- “総合のねらい”を踏まえた評価欄・評価語の工夫例
- 課題設定の能力
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- 問題解決の能力
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- 学び方・ものの考え方
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- 学習への主体的・創造的な態度
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- 自己の生き方
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- 教科と関連づけた評価欄・評価語の工夫例
- 関心・意欲・態度
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- 思考・判断
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- 技能・表現
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- 知識の応用・総合能力
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- 総合らしい独自性のある評価欄・評価語の工夫例
- コミュニケーション能力
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- 情報活用能力
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- プレゼンテーション能力
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- 活動内容に即した評価欄・評価語の工夫例
- 情報学習
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- 国際理解
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- 環境学習
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- 福祉学習
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- 地域学習
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- 小学英語
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- 総合らしい評価活動―どう評価欄・評価語に表すか
- 自己評価・振り返りカードをどう評価欄・評価語に表すか
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- 学びの記録簿をどう評価欄・評価語に表すか
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- ポートフォリオをどう評価欄・評価語に表すか
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- 作品成果をどう評価欄・評価語に表すか
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- わが校の“総合の評価規準”と評価欄・評価語の工夫点
- 小学校の事例
- 三つの観点に文章表記を補う
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- 「子どもの成長」をとらえ伝える〜追求の視点、方法、見方・考え方の変容から〜
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- 「観点別評価マトリクス」の活用
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- 評価規準は「単元のねらい」で
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- 中学校の事例
- 「意味ある課題を、自ら追究」が評価のポイント
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- 生徒の学習活動の記録を記載
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- 子どもの学びの姿を伝える通知表
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第4回)
- 「やったー、論文20枚」
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- 私の英会話授業&教材キット (第4回)
- ダイアローグを楽しむ英会話授業を目指して
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- ウェッブで調べ学習:ポイントはここだ! (第4回)
- 学校を飛び出そう
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- 〜モバイル能力を生かす〜
- 知の成長を刺激する“総合的学習の教材ツール” (第4回)
- おいしい切り口からスタート―少年版「プロジェクトX」
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- 子どもの姿から診る“総合の好感度” (第4回)
- 「分からなかった」では済まない時代に生きてゆくのだから
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- 総合的学習の評価―何を見とり、どう返していくか (第4回)
- 総合的学習における評価規準の作成の仕方とその展開について(3)
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- 説明責任を果たせる総合的な学習の十分条件 (第4回)
- 年間指導計画で教科学習との連携を図る
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- 学習指導から考える“学力論” (第4回)
- 当てのない知識と道具としての知識
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- 世界で進む“総合・体験・サービス学習” (第4回)
- アメリカの事例―どう学校カリキュラムに位置づけているか
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- 体験で語る“小学校英語の発進・ここがポイントQA” (第4回)
- ALTとの関係をつくる
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第4回)
- 「やったー、論文二十枚」
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- 編集後記
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- 盲導犬―福祉の授業で取り上げたい“実像” (第4回)
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編集後記
〇……本号が発刊になる6月中旬は、すでに総合のみならず、通知表に盛りこむ内容、すなわち、各学校で定める評価規準による評価基準も整っていると思います。それなのになぜ今ごろ…といわれそうです。
が、こと総合的学習に関しては、ひとりひとりの教師がここに込めた願いやねらいは、教科指導とは違った要素があるわけですから、直前情報としても“まだ、工夫の余地があるのではないか”という情報を提供できればと願いました。
指導要録には「総合的な学習の時間の記録」として、学習活動、観点、評価―という欄に区切られているわけですが、通知表はこれを土台としながらも、もっと自由に記述できる訳ですから、さまざまな工夫例をご紹介したいと願いました。
ところで、本誌の昨年12月号で、国立教育政策研究所の高浦勝義先生は、要録には「どのような力が付いたかを文章で記述する」ことが提言されているが、私は得点化・等級付けするための基準を明確化する必要をあえて提言したいとして次のような問題提起をされています。ここでその一例を紹介させていただくと…。
「こんな行動が見られた」を一点。「見られなかった」を0点にするなど、いろいろな数値化の工夫が可能だといわれます。そして、もし得点化基準が明確でなければ、例え評価結果を文章化するにしても、それこそ評価語としての文章が一定せず、また、その時その時での主観語となり、評価する側も評価される側も混乱をきたすのではないだろうか―と。
たしかに、「文章表記とする」という要録の趣旨は、総合の趣旨からいってもわかるのですが、それはまた、高浦先生のご指摘のように、主観的になりがちなことはいうまでもないことと思います。さまざまな工夫が求められていると思います。
末尾になりましたが、本誌を担当していた勝村千賀子が本号をもって退職することになりました。誌上を借りてお礼申し上げます。
(樋口雅子)
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