総合的学習を創る 2002年8月号
総合的学習バッシングー反撃のQA40

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総合的学習を創る 2002年8月号総合的学習バッシングー反撃のQA40

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2002年7月
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 総合的学習バッシング―反撃のQA40
あなたの周りで総合のうわさ話ウオッチング
先生も生徒も馴れ合いでは
市川 克美
プロかどうかのリトマス試験紙
柴田 義松
要はバランス感覚!
高山 佳己
総合的学習のよい例・ひどい例―どうすれば落差は埋まるか
変わり始めた学校教育
青木 嘉男
確かな基礎学力がなければ成果のある総合的学習にはならない
杉田 久信
教師のかかわりこそが最大のポイント
中田 正弘
子どもの行動が変わる活動を工夫する
津川 裕
逆風にめげない私の信条・子どもの姿
すべての授業の質を高める努力が先決
斉藤 一弥
くらし発、くらし着の追究を考える「総合的な学習の時間」
清水 健太郎
児童の思いを具現化させる!
田中 千尋
進学率の大幅アップ。進路を核に意欲を高める。
宮崎 猛
シンポジュウム
提案
総合は学力を滅ぼす悪の枢軸か
長尾 彰夫
提案への意見
学力低下「論」より「証拠」、子どもの姿が語っている
村川 雅弘
「総合」は新しい学力を育てる
片上 宗二
教育現場の実感を代弁した提案
大森 修
批判を警鐘と受け止めて
若月 秀夫
文教政策への批判=論点整理と私の反撃
そもそもなんで総合が必要なの?
無藤 隆
他教科を削って作ったのに不人気なのは?
中野 重人
三年で消滅・五年で消える説の真贋
明石 要一
ねらい・性格をめぐる批判=論点整理と私の反撃
体験活動がメインでよいのか
小幡 肇
「その場のノリで進めて何も残らない」か?
古藤 泰弘
作品づくりで終了でよいのか
安達 長敬
お祭りで上がりでよいのか
齋藤 勉
内容構成をめぐる批判=論点整理と私の反撃
例示された課題が扱うべき内容?
奈須 正裕
国際理解は英語のこと?
影浦 攻
英語はALT任せで楽だが…
伊藤 嘉一
環境なんて自発的には出ないが
田村 学
強制の福祉で意味あるの?
向山 行雄
カリキュラムをめぐる批判=論点整理と私の反撃
同心円発想の地域学習でよいのか
増澤 徹
地域主義で国際化時代に大丈夫?
小林 毅夫
例えば…を並べるだけになりそう
谷口 和也
体系的な「環境」のカリキュラムは必要か?
中山 迅
国際理解で体系的なカリキュラムができるの?
藤原 孝章
福祉で体系的なカリキュラムができるの?
竹川 訓由
単元構成をめぐる批判=論点整理と私の反撃
終着点をイベントで構想しがちになるが
沼澤 清一
長いスパンの単元なんてだらけるだけでは?
藤井 千春
同学年なのに違うことをやっていいの
廣嶋 憲一郎
英語あるなしの学校があってよいのか
高階 玲治
学力問題をめぐる批判=論点整理と私の反撃
総合固有の学力ってあるの?
森 一夫
総合の学力は学習技能のことなの?
北 俊夫
基礎学力との共振は看板通りにいくか
寺本 潔
授業イメージをめぐる批判=論点整理と私の反撃
参観してもどこを見ていいか?
田中 力
興味関心から出発する…裏でやらせが
有田 和正
授業過程がパターン化しているのでは
新見 謙太
問題解決学習でないとダメなのか
神永 典郎
子どもの姿をめぐる批判=論点整理と私の反撃
自ら学ぶまで待っていては?
無藤 隆
課題設定が無理な時は与えてもいいの
寺尾 愼一
やる気のない子にはどうアプローチ
宇田川 浩樹
引き写しのような発表になりがちだが
新保 元康
できる子・好きな子の落差が大きいが
小山 弘一
評価をめぐる批判=論点整理と私の反撃
総合の評価は、プロセス評価でしょう?
加藤 幸次
評価が作品評価だけになりがち
今谷 順重
それより算数ドリルにあてたいの意見が
嶋野 道弘
保護者の声「遊んでるみたい」にどう答えるか
落合 静男
他の授業より先生によって差が出過ぎる
小島 宏
評価規準がバラバラでは、水準がわからない
安野 功
授業設計の方法が不明確なので、授業評価ができない
工藤 文三
地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第5回)
阿蘇地方でなくても「阿蘇学」はできる
江良 友一
私の英会話授業&教材キット (第5回)
五色英語カルタと緊張感のある授業で子どもは英会話が好きになる
堀川 由紀子
ウェッブで調べ学習:ポイントはここだ! (第5回)
調査学習のまとめと発信をウェッブで
今野 孝一
知の成長を刺激する“総合的学習の教材ツール” (第5回)
身近な生活を超えた地球物語をつくろう
塚原 正彦
子どもの姿から診る“総合の好感度” (第5回)
好感度抜群!アンコールが飛び出す「英会話の授業」
村野 聡
総合的学習の評価―何を見とり、どう返していくか (第5回)
評価することによって実は評価した者自身が評価されるのである
加藤 明
説明責任を果たせる総合的な学習の十分条件 (第5回)
6つの単元モデルをバランスよく実施する
田中 博之
学習指導から考える“学力論” (第5回)
知識の固定的使用
西林 克彦
世界で進む“総合・体験・サービス学習” (第5回)
アメリカの事例―サービス活動の企画は授業と結びつけて
神山 正弘
体験で語る“小学校英語の発進・ここがポイントQA” (第5回)
文部科学省の熱気が伝わってくる
大森 修
地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第5回)
阿蘇地方から離れた場所にある学校での「阿蘇学」実践
須藤 靖明江良 友一
編集後記
樋口 雅子
盲導犬―福祉の授業で取り上げたい“実像” (第5回)
盲導犬歩行で使用している指示語や洋服の意味、服従訓練について
松井 進

編集後記

〇……朝日の『アエラ』はこの3月11日号で「総合学習は死んだか」という特集を組みました。そのリード文には、「始まる前からすでに失敗が半ば見えている。これほど空しい「改革」はないだろう。4月から始まる「総合的な学習の時間」が、教育現場を大きな混乱に陥れている。「生きる力を育てる」という大目標と裏腹、子どもの学力を一層低下させかねない」

 とあり、各地での現場へのインタビューを匿名で出すかたちで「いかに無理かを」を出す構成になっています。

 ところで、専門家集団である教師が、自分の仕事のことに関して、素人であるジャーナリストにあれこれ方向づけをされ、それが世論を動かすということでは、あまりにも不甲斐ないのではないか―そんな義憤を感じて本特集を企画しました。

 いやしくも、先進的な現場があれこれ模索してきた実践について、「―死んだか」と疑問符を付けながらにしろ、レッテル張りをするとは何事か―と思ったわけです。

 そんな思いをしているところへ、某大学の方から、次のようなメールをもらいました。

 「先日某新聞社による電話取材にインタビューだけで記事を書いたらだめ。で一週間ほど学校に泊まりこんで、子どもの姿や変容・成長をしっかり自分の目で見て肌で感じて書くべきだ。『アエラ』も同じです。『ジャーナリズムは死んだ』といいたい。

 カリフォルニアがどうしたか知りませんが、日本の学校でうまくいっている学校がいくらもあります。私の生き方の一つに『一つの学校でうまくいったことは全ての学校で可能」です。授業研究やカリキュラム研究の研究者の一人として、そういった学校からノウハウを抽出して一般化していく仕事をしていきたい』

 とありました。おそらく、本誌をお読みいただいているような方は、この先生のようなお考えの方が圧倒的におおいのではないか…と思います。

(樋口雅子)

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