- 特集 人と関わる力を伸ばそう
- 特集について
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- 提言/「人と関わる力を伸ばす」ために必要なこと
- 人と関わる力と押さえるべき視点
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- 「人と関わる力を伸ばす」ための効果的な指導の実際
- 幼児期の指導の実際
- 共同注意を促す個別指導の取り組み
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- 人と関わる力を伸ばす“人への意識を高める”指導
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- 小学校期の指導の実際
- 共に触れ合いながら,お互いに関係性を育てていく
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- 日常生活の指導で人とのかかわりを育てる〜給食指導より〜
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- 好きなおもちゃづくりを通して,要求する力を伸ばす
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- 自閉症児における社会性の基盤を育む
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- 中学校期の指導の実際
- 他者への関心が低く,非言語的な表現を理解することや感情の表出が苦手なA児へのコミュニケーション支援の試み
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- 身につけたい!「自分を知ること」そして「人を知ること」
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- カレンダーをつくろう
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- 人との適切な関わりを広げるための支援
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- 高等学校期の指導の実際
- 市役所に勤めています。
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- 資格取得を通じて人と関わる力を伸ばすために
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- 高等学校期における人と関わる力を伸ばすためのコミュニケーション指導
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- 身振りを使って,みんなとかかわりあいたい
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- 子どもの作品
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- 構造化のアイデア (第13回)
- 主体的な活動を促す支援環境づくりA
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- 〜意欲的にチャレンジ活動に取り組む姿を目ざして〜
- 自閉症の子どもに効果的な教材・教具
- 百均小物で作る「三角食べ視覚支援」
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- 自閉症の子どもに効果的な授業の工夫
- 人とやりとりする力を育てる
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- 機能・般化する力を身につける指導・支援
- 集団の中で育ち合う
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- 社会性を身につける指導・支援
- 「会社で働きたい!」という願いの実現に向けて
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- 教育機器の効果的な活用
- プレゼンテーションソフトを使用した修学旅行の学習
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- こうすれば不適切行動は改善できる
- 頻繁な「逸脱行動」が改善したAさんの事例
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- 実践研究
- 学習の場を校外へ広げる取り組み
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- 何でも教育相談室
- 日常生活に必要な身辺処理が自分から正しくできるように
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- わが校の自閉症教育
- チームアプローチによる自閉症教育の充実
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- 本の紹介
- 『自閉症の人の人間力を育てる』
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- 子どもが生き生きと活動する支援・対応のコツ (第2回)
- 情動に見通しを持ってかかわる
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- コミュニケーション障害への効果的アプローチ (第2回)
- 語義理解の支援
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- 自立を実現する支援ツールの実際 (第2回)
- 確認・参照して理解力を深める
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- 企業で働く人たち (第14回)
- 「EHIME UNIVERSITY 愛Clean」の一員として
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- 自閉症の子どもを育てて (第14回)
- その時その時を大切に
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- 就労を実現する自閉症教育 (第14回)
- 就労者に学ぶ
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- 編集後記
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特集について
人と関わる力を伸ばそう
自閉症で就労ができている人,長期就労維持ができている人の実態を調査してみると,ほとんどが人との関わりが良好であることが分かっています。知的障害の程度やことばの有無はあまり関係ありません。知的に重度で,ことばはないのに人との関わりが良好であると評価される人もたくさんいますし,逆に何でもよくしゃべれるのに不良と評価される人もいます。職場の多くが,職場での人との関わりのポイントとして,「相手の指示や働きかけに適切に反応し,行動できる」,「自分の意思や要求が身振り手振りでもよい,相手に伝えることができる」の2つをあげています。
これは何も職場生活に限ったことではありません。家庭生活,学校生活,地域生活,社会生活においても同じことが言えます。人と関わることのできる力は,生きていく上で欠かせないものであり,生活の質を高め,より豊かな生活を実現するための土台となるものです。
「自閉症の人は人との関わりがむずかしい。彼らの弱さである,人に関わることを教えるよりも,強さである,物を中心とした関わりを重視すべきではないか」とよく言われます。確かに,彼らは人中心より,物中心の関わりが,分かりやすいです。だからといって物中心の生活でいいかというと,そうではないように思います。人は人と人との関係の中で生きています。物中心の生活だけでは生活は成立しません。職場で働いている彼らを見ていると,人と関われる人ほど生き生きと輝いていますし,仕事量も多く,長期就労維持が実現できています。彼らは人に関われない人たちではないのです。人に関わる関わり方が分からない人たちです。現に,人に自分から関わることができ,人が好きな自閉症の人はたくさんいます。こうしたことを考えると,彼らには,もっと人と関わる体験を増やし,人と関わることの楽しさを味わわせることが重要ではないかと思います。
では,具体的にどういう指導,支援,対応をすれば人と関わる力が育ち,積極的に相手に働きかけ,また,相手の働きかけに応じることができるようになるのでしょうか。
この特集では,人に関わる力が伸び,進んで人に関われるようになったり,人からの関わりに応じられるようになった事例を中心に集めてみました。事例は,知的障害の程度や年齢,また人と関わる程度もさまざまですが,どういう取り組みが人と関わる力を伸ばすのか,という視点で読んでいただければ,どの事例も,指導の実際の参考になると思います。
(上岡一世)
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- 明治図書