- 特集 理解と信頼を基にした保護者との連携―共に作る「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」―
- 特集について
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- 総論
- 保護者との連携・保護者への支援〜保護者の願いを受け止め、信頼関係をつくっていくために〜
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- 保護者が期待する学校はどうあればよいか
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- 事例 保護者と共に作る「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」
- 特別支援学校
- 子どもの確かな思いを追求する個別の教育支援計画
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- 保護者と思いを共有して
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- 小学校通級指導教室
- 学び合い、共に創る羅針盤
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- 保護者から
- 人とのかかわりの中での子どもからの発信
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- 教師と保護者の連携に向けて
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- 保護者も支援者の1人として〜クレーマーではなくプランナーでありたい〜
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- 専門機関から
- 学校と専門機関の連携〜客観性と教育の力〜
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- 「将来を見据えた教育支援」に向けた視点
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- ことばやかずを楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第5回)
- かなパタパタ/2文字単語に発展
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- 授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第72回)
- ペラペラなプラモ! ペラモデルであそぼう
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- 提言
- 開始3年目の成果と課題を踏まえて
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- ブロックやパズルの操作で楽しく漢字の定着を〜100円ショップの材料を活用して〜
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- 生徒の日常活動をサポートする支援ツール〜掲示版(板)〜
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- 授業を面白くする手づくりグッズ
- ピンポンパッ・ブーブルブル
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- 〜五感を駆使してマッチング〜
- はさみの使い方練習器
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- 〜まっすぐチョキン まわしてチョキン〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】毎日できる国語指導
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- 〜朝の会と帰りの会を有効に使って〜
- 【算数・数学】生活に活用できる算数指導
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- 〜4つの指導形態で、「合成・分解」を学ぶ〜
- 【音楽】ドラムを叩こう
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- 〜発達段階に応じた遊び方について〜
- 【造形】魔法薬(願いがかなう飲み物)をデザインしよう!
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- 【運動】グラウンドゴルフで盛り上がる4つの工夫
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- 【自立活動】カードゲームを楽しもう!
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- コーディネーター便り (第17回)
- コーディネートするためのツールの工夫
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- わが校のセンター機能づくり (第17回)
- 信頼される「あいサポートセンター」を目指して
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- トピックス (第17回)
- 「発達障害を含む特別支援教育におけるNPO等活動体系化事業」について
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- フォトライブ「授業」Part18/茨城大学教育学部附属特別支援学校 (第2回)
- 高等部/つないで!つないで!夢の街〜ジオラマづくり〜
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- 重度・重複障害のある子どもの教育的支援 (第5回)
- 「インタレスト・メソッド」のすすめ(1)
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- 情報機器のなるほど活用術 (第17回)
- これならできる!動画ソフト
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- 実践!! ソーシャルスキルトレーニング (第5回)
- 指導者に必要なソーシャルスキル
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- 特別支援学校高等部における特色ある職業教育 (第5回)
- 生産から販売まで
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- 自閉症の子どもの算数指導 (第5回)
- 〈時計1〉長針の読みと時間の数直線
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- 授業の力・授業の可能性を求めて (第5回)
- 実践/体験を作文にして発表する国語の授業
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- コメント
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- 医学から見た発達障害の子どもたち2:近接領域と併存状態 (第5回)
- 精神運動発達遅滞―知的障害の原型
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- 編集後記
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特集について
理解と信頼を基にした保護者との連携―共に作る「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」―
特殊教育から特別支援教育の制度へと大きく変わった背景には,ノーマライゼーションの理念が底流にあると考えられますが,障害のある子どもへの支援の見直しと共に,保護者支援についての見直しも必要と思われます。
障害のある子どもへの支援や配慮は当然必要なことですが,障害のある子どもとほかの子どもとが触れ合う中で育っていくことは,お互いに有益なことで,その関係はまったく対等な関係であると言えます。
このことは障害のある子どもの保護者と,その保護者にかかわる人たちとは対等な関係であるという考え方につながっていくものです。もちろん,障害のある子どもを抱えた保護者の方々は,様々な支援を必要としていますし,いろいろなサービスが受けられるような社会のしくみも必要です。
広く考えれば,障害のある子どももそうでない子どもも「学び合い」ですし,保護者とその支援にかかわる人も同じように「学び合い」なのです。
そのシンボル的な存在が「個別の指導計画」であり,「個別の教育支援計画」です。
「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」は,その立案等への保護者の参加を促し,家庭と学校とが協働して支援を考え実践することを通して,保護者の意識改革をも図ることになります。そしてそれは,すべての子どもへの有効な支援へとつながるのです。
それは1人の子どもをめぐって,指導者,保護者,医師,福祉の人たちが,あくまでもその関係は対等でありながら,それぞれの立場でかかわり続け,子どもの「自立と共生」を目指して協働していこうとするものです。
こうした考え方に立って,「理解と信頼を基にした保護者との連携」について,いろいろな立場の方々に執筆していただきました。
「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲
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