- 特集 子どもが“達成感を味わえる”授業づくり改善モデル
- 特集について
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- 概論
- 1 理想の授業モデルを再確認しよう
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- 2 障害特性を意識した知的障害のある子の授業づくり
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- 3 専門性を上げる!授業づくりのノウハウ〜「ひたすら考え、没頭する」×「組織的な授業研究」=授業力の向上〜
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- 実践事例でチェック!子どもが達成感を味わえる授業づくり改善のポイント
- 1 〈特別支援学校・小学部〉選択機会を取り入れた小集団で行う室内遊び〜2年間の授業改善を通して〜
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- 2 〈特別支援学校・小学部〉「頼むから注目して!!」子どもが落ち着いて授業に参加するために
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- 3 〈特別支援学校・中学部/生活単元学習〉生徒が自らめあてを意識し活動することで、達成感を得る取組
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- 4 〈特別支援学校・中学部/国語〉「自己評価」のクオリティを高め、自己肯定感を育てる!〜中学部1年の授業を通して〜
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- 5 〈特別支援学校・高等部/国語〉ミッション・イン・ボールで指令通りに配置せよ!〜達成感を感じながら実生活に繋がるための授業づくり〜
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- 6 〈特別支援学校・高等部/数学〉日常生活で使う時刻を読む〜スモールステップの手立て〜
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- 7 〈小学校・特別支援学級/国語〉おまめミュージアムで笑顔いっぱい!達成感のある単元づくり
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- 8 〈小学校・特別支援学級/算数〉「やりたい!」と意欲的に取り組める単元設定とワクワクするような手立て
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- 9 〈中学校・特別支援学級/国語〉心の扉を開く授業づくり
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- 10 〈中学校・特別支援学級/数学〉わかる!できる!使える!喜びのある授業づくり
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- 11 〈小学校・通級指導教室〉代替機器の使用などで読み書きに自信
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- 楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第27回)
- 〈人間輪投げ〉「誰でも名人!」夢じゃない
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- 不器用な子どもたちの手の土台作り 手の感覚と運動を育む (第3回)
- 力加減がわかりにくい子どもたち
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- ズームアップ! (第3回)
- 「普通になれ!」と言われても…
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- 〜普通って何? 普通って普遍?〜
- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- ミスを笑い飛ばし、視野を広げる“教室”づくり
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- 「座り込み」の原因は意外にも直前に
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- 〜問題行動を改善するABC分析〜
- 授業を面白くする手づくりグッズ
- 透明ホースのひもとおし
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- 〜保育所から学校まで使えるユニバーサル教材〜
- 情報を絞って見せる筆算支援グッズ
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- 〜自分で支援をフェードアウトさせる〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】文字の学習でのつまずき…その原因をいくつ思いつきますか?
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- 〜書字編〜
- 【算数・数学】自分に合っている学び方を探そう
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- 【造形】誰もが楽しむことのできる絵画法
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- 【音楽】音楽de「私」を見つけよう!
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- 〜療育的音楽活動のススメ〜
- 【運動】DANCEにチャレンジ!
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- 【自立活動】私のSST、今度はいつできるの?
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- 〜楽しさを支えるグルーピング〜
- 「家庭との連携」で支援力アップ (第3回)
- 意識づくりと体制づくりからはじめる家庭・保護者との取り組み
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- 「医療との連携」で支援力アップ (第3回)
- 「事例研究会」で教師自ら積極的に学ぶ
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- トピックス (第39回)
- 文部科学省通知「病気療養児に対する教育の充実について」の概要 他
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- フォトライブ「授業」Part25/岡山大学教育学部附属特別支援学校 (第3回)
- 高等部/作業学習
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- 〜バランスのとれた支援で主体的な活動を引き出す〜作業学習B「加工(ハンガーモップ)班」〜〜
- 授業がはずむ なるほど!情報館 (第3回)
- ワンスイッチでリモコン操作!
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- 〈SSTエクササイズ〉ちょこっとパッケージ (第6回)
- コーナー監修
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- 話し合いが苦手な子
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- ライブ講義で考える (第3回)
- (1)二次障害の防ぎ方 教室で暴言・反抗・否定的態度が見られたら
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- 〜Lesson3 (発達課題の先送り+保護者の無理解)×学年の進行=いじめ〜
- 巡回相談Q&A (第3回)
- 「保幼―小連携プラン」の作成による日常的な連携システムの構築
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- 授業をみがく!学習指導案づくり (第3回)
- 豊かな生活をめざす「虫探し」の授業
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- 文字・かずのレディネス指導と教材 (第9回)
- 〈ワーク編〉わかるかな? 数量概念
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- 重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第9回)
- 認知と注意、対象のどの特徴に注意したらよいのか
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- 編集後記
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- すぐに使える! 絵カードで視覚支援 (第3回)
- 天気
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特集について
平成24年7月に,文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会から「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」が示されました。この報告書からは,これからのインクルーシブ教育システム構築の方向性を読み取ることができます。まずは,障害のある子どもも障害のない子どももそれぞれが授業内容を理解して学習活動に参加できているか,ということ。そして,子どもたち自身が,学習活動に参加しているという実感や達成感をもちながら充実した時間を過ごす中で,生きる力を身に付けていけるかどうか,ということ。これらは,インクルーシブ教育において最も本質的な視点であると考えられます。
また同報告書では,すべての教師が特別支援教育に関する一定の知識・技能を有することを求めています。中でも,特別支援教育の担い手である特別支援学級や通級による指導の担当教師にとっては,特に専門性の向上が重要であることが述べられています。
一方,特別支援学校においても,近年,児童生徒数の増加が顕著であり,現職教師の大量退職の時期とも重なっているため若手教師が増えてきています。若手教師の人材育成という視点からも,より専門性の向上が必要となります。
それでは,特別支援教育における専門性とは何でしょうか。
学校教育の基本は,毎日の授業です。子どもの実態や障害特性等に配慮し,一人一人の可能性を引き出すためには,日々の授業を充実させ,それを積み重ねていくことが非常に大切です。子どもそれぞれが授業に積極的に参加し,達成感をもてる授業にするためには,どのような授業づくりをしたらよいのでしょうか。
今回の特集では,これからの特別支援教育における専門性の向上を目指す上での基礎となる授業に注目しました。子ども一人一人が達成感を感じられる授業づくりのポイントや授業の実践例等について参考にしていただければと思います。
特別支援教育の実践研究会/宮ア 英憲
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