- 特集 「意思決定支援」で自分らしく生きる!〜社会参加と自立をめざすキャリア教育の視点から〜
- 特集について
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- 概論
- 1 意思決定におけるキャリア発達支援
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- 2 障害者総合支援法における「意思決定支援」と教育との関連について
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- 実践【小学校段階】
- 1 〈小学校・特別支援学級〉算数学習場面の中での「意思決定支援」について〜通常の学級の単元計画に沿った指導実践〜
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- 実践【中学校段階】
- 2 〈特別支援学校・中学部〉重度・重複児の『願い』を大切にした「選択する力」の獲得をめざした取組
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- 3 〈特別支援学校・中学部〉自ら正しく判断して課題を解決する力を育てる〜課題への取組方を自分で決定する学習活動を通して〜
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- 4 〈中学校・特別支援学級〉抱(いだ)けきらめく志(こころざし)〜情報を得、自分を見つめて自分で選ぶ〜
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- 実践【高等学校段階】
- 5 〈特別支援学校・高等部〉自分の進路を主体的に考え、決定するための取組〜進路担当と担任の連携〜
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- 6 〈特別支援学校・高等部〉現場実習における「事前・事後学習」の取り組み〜生徒との対話を大切にしながら〜
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- 7 〈特別支援学校・高等部〉オリジナルブックを活用して「やりたい!」気持ちを大切に
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- 8 〈高等学校・通常の学級〉伴走型支援で、進路の「意思決定」をめざす〜一致した取り組みを大切にして〜
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- 楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第28回)
- 〈いろいろな版画〉うまく刷る工夫あれこれ
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- 不器用な子どもたちの手の土台作り 手の感覚と運動を育む (第4回)
- 腕や手首の安定性が未熟な子どもたち
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- ズームアップ! (第4回)
- 学校においての「安心」の種まき
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- ウォッチング!
- 小学校から中学校への継続的なつながりを目指して
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- 〜居住地校交流の取組〜
- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 同室複数指導を効果的に機能させる
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- 授業を面白くする手づくりグッズ
- ミニミニサイズで遊ぼう!
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- 「ビーズ移し」でスプーンや箸の練習を楽しく
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- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】全体と部分の視点で伝え合う
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- 【算数・数学】お金を「量」としてとらえてみる
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- 〜お金を長さに変換して学習を支援する〜
- 【造形】子どもの力、美術の力
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- 【音楽】小さな工夫ですべての生徒がわかる・できる指導
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- 【運動】口を閉じて、耳を澄まそう!
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- 〜だるまさんがころんだ かくれんぼ〜
- 【自立活動】OAK(オーク)が街にやってきた
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- 〜意思決定を支援する最新テクノロジー〜
- 「家庭との連携」で支援力アップ (第4回)
- 子ども一人一人を大切にしたスムーズな連携を
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- 「医療との連携」で支援力アップ (第4回)
- 保護者理解に効果的なロールプレイに取り組もう!
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- トピックス (第40回)
- 障害者の雇用を支える連携体制の構築・強化について 他
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- フォトライブ「授業」Part26/鹿児島大学教育学部附属特別支援学校 (第1回)
- 小学部/算数科
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- 〜教師や友達と関わりながら主体的に取り組む〜題材「10より大きな数を数えよう」〜〜
- 授業がはずむ なるほど!情報館 (第4回)
- コミュニケーションボードアプリあれこれ
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- 〈SSTエクササイズ〉ちょこっとパッケージ (第7回)
- コーナー監修
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- 会話が苦手な子
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- ライブ講義で考える (第4回)
- (1)二次障害の防ぎ方 教室で暴言・反抗・否定的態度が見られたら
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- 〜Lesson4 自尊感情の低下×□=登校しぶり〜
- 巡回相談Q&A (第4回)
- 課題の共有が困難な保護者への支援(1)
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- 〜気づきを促し、「信頼」を得る関わり〜
- 授業をみがく!学習指導案づくり (第4回)
- 仲間づくりゲーム
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- 〜バウンドバレーボール〜
- 文字・かずのレディネス指導と教材 (第10回)
- 〈ワーク編〉1年生に向けて(1)
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- 〜文章読解〜
- 重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第10回)
- 学習・作業のしやすい座位支援のポイント
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- 編集後記
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- すぐに使える! 絵カードで視覚支援 (第4回)
- 授業
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特集について
児童・生徒一人一人が自分の生活や生き方において大切なことを実現できるように,自分の意思で選択したり,決定したりする力を伸ばすことは,キャリア発達を促す上でも重要な視点となります。現在,共生社会の形成に向け,障害のある人が積極的に社会参加・貢献できるよう特別支援教育の推進が求められています。そのためには,学齢期から小,中,高の段階をふまえ,自らの意思と責任でよりよい選択と決定をしていくための支援の充実を図ることが課題となっています。
小学校(小学部)段階では,自分の好きな遊びや活動を選択し,その活動に精一杯取り組めるようにすることや多様な経験を通して選択肢を広げられるようにすることが大切です。
中学校(中学部)段階では,自己の興味・関心に基づいて選択して決定する経験をすることや選択したことで活動が充実すること,自信をもって選択できるようにすることが大切です。
高等部段階では,産業現場等における実習を積み重ね,自分の意思と責任で主体的に進路を選択し,決定できるようにすることが大切です。
「意思決定支援」の中でも,小から中,中から高へ,そして卒業後の社会参加・自立の段階につながる生涯を見通した支援が特に重要になります。
そこで本特集では,将来の社会参加・自立につながる「意思決定支援」のポイントをキャリア発達の視点で示すとともに,各段階での「意思決定支援」の実際を具体的な実践事例を通して紹介しています。
キャリア発達の視点で,「意思決定支援」に関わる指導内容・方法を見直すことによって,学校教育全体を通してキャリア教育の充実に役立つことを願っています。
特別支援教育の実践研究会/宮ア 英憲/尾崎 祐三
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- 明治図書