特別支援教育の実践情報 2015年1月号
インクルーシブ教育システムの構築 「合理的配慮」で何がどう変わる?

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特別支援教育の実践情報 2015年1月号インクルーシブ教育システムの構築 「合理的配慮」で何がどう変わる?

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2014年11月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 79頁
状態:
絶版
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目次

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特集 インクルーシブ教育システムの構築「合理的配慮」で何がどう変わる?
特集について
宮﨑 英憲尾崎 祐三
はじめてでもよくわかる!「インクルーシブ教育システム」と「合理的配慮」
木舩 憲幸
「基礎的環境整備」を踏まえた「合理的配慮」
笹森 洋樹
アメリカの事例から考える「合理的配慮」の本質
三原 岳
私にもできる! 我が校の「合理的配慮」具体例&工夫ポイント
【小学校 通常の学級】通常学級で行う「合理的配慮」の工夫ポイント
蒲生 花子
【小学校 特別支援学級】タブレット型端末の活用による教育的ニーズに応える「合理的配慮」
矢田部 佳澄
【小学校 特別支援学級】インクルーシブ教育システム構築に向けた通常学級における合理的配慮
村松 静
【特別支援学校 小学部】ともに学び合う授業を目指して
日野 信彦
【中学校 通常の学級】授業の観察と本人・保護者との面談,そして学校枠を超えた事例検討会からよりよい支援を考えていったADHDのあるA君の事例
後藤 賢一
【特別支援学校 中学部】居住地校学習(中学部)における合理的配慮の実際
中山 秀
【高等学校】合理的配慮は情報保障から
柳田 由紀
インクルーシブ教育システム構築支援データベースの紹介
森山 貴史
すべての子どもが楽しめる!山ちゃんのボディパーカッション♪ (第5回)
心と体でふれあう! 特別支援の子どもと高齢者の交流活動
山田 俊之
不器用な子どもたちの身体の土台作り 全身の感覚と運動を育む (第5回)
順序立てた予測動作が苦手な子どもたち
太田 篤志
ズームアップ! (第11回)
療育から教育へ期待するもの
米川 晃
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
ティータイムを通しての,自己決定の指導
久蔵 幸生
授業をスムーズに始めるための6つの工夫
瀧本 一夫篠原 祐
授業を面白くする手づくりグッズ
「褒める」を複数感覚化するキラキラのお立ち台
桑村 壮一野口 安美橋本 淳美
~行動の価値を効果的に伝える工夫~
水遊びをもっと楽しくする手作り遊具
村山 智代水上 一美
~ペットボトル水車と樋~
子ども生き生き・学習活動
【国語】子どもたちと一緒に創る国語の授業
佐久間 倫代
~訪問教育の子どもたちへの指導~
【算数・数学】一人ひとりの認知特性に応じたかけ算の学習
増田 謙太郎
【造形】感覚に直接働きかけることで内面表現を促す取り組み
柴田 緩子
~自分らしさに出会える造形活動~
【音楽】みんなでできたを実感しよう
藤根 瑶美
~好きなキャラクターと一緒にティンパニ演奏~
【運動】仲間とかかわる心地よさを体感する運動
小島 哲夫
~シンクロ跳び箱の実践を通して~
【自立活動】情報を整理 自ら「わかった!」「できた!」の学習を目指して
郡司 竜平
トピックス (第47回)
平成25年度インクルーシブ教育システム構築モデル事業 成果報告書(概要)について 他
神山 努
特別支援教育奮闘記 (第5回)
みんなが居心地のよいクラスをつくろう
城ヶ﨑 滋雄
初任者研修をしっかりサポート!~心構え&アイテム集~ (第5回)
ICT等,校内ネットワークを中心に
奈良 雅裕
幼稚園・保育所ではじめる!発達障害のある子の「個別の指導計画」づくり (第5回)
ADHD児への支援
里見 恵子
発達障害のある人のキャリア発達と就労支援 (第5回)
就労支援の実際・2
松爲 信雄
授業がはずむ なるほど!情報館 (第11回)
iPadらくらく作曲教室!
亀田 長治
〈SSTエクササイズ〉ちょこっとパッケージ (第14回)
コーナー監修
小貫 悟
相手の気持ちに合わせた振る舞いが苦手な子
岩崎 宏美岡田 真美子小笠原 哲史
ライブ講義で考える (第11回)
(2)発達のつまずきがある子の輝かせ方
川上 康則
~Lesson11 ほめ方のコツを理解する~
巡回相談Q&A (第11回)
「気になる子」を気にしすぎる子・1
阿部 利彦
授業をみがく!学習指導案づくり (第11回)
コミュニケーションを育てる自立活動の指導「ムーブメント遊び」
森 正人
コピーして使える!スモールステップワーク (第5回)
「同じもの」から「概念」を超えて
末永 統
~線結びの可能性~
動作法の視点でみる!障害のある子への運動発達支援 (第5回)
イメージの表現動作の支援
今野 義孝
編集後記
宮﨑 英憲山中 ともえ
おたより・プリントにそのまま使える! 季節・行事のイラスト集 (第5回)
朝井 翔二

特集について

障害者の権利に関する条約が本年1月に批准され,2月に発効しました。この権利条約では,障害者を包容するあらゆる段階の教育制度(インクルーシブ教育システム)を確保することと,個人に必要とされる合理的配慮が提供されることを求めています。

中央教育審議会が平成24年に出した報告では,合理的配慮とは,「障害のある子どもが,他の子どもと平等に教育を受ける権利を享有・行使することを確保するために,学校の設置者及び学校が必要かつ適当な変更・調整を行うことであり,障害のある子どもに対し,その状況に応じて,学校教育を受ける場合に個別に必要とされるもの」であり,「学校の設置者及び学校に対して,体制面,財政面において,均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」と定義しています。そして,「合理的配慮の否定は,障害を理由とする差別に含まれるとされていることに留意する必要がある」とも述べています。

また,中教審の報告では,「合理的配慮を行う前提として学校教育に求めるもの」について,「障害のある子どもと障害のない子どもが共に学び共に育つ理念を共有する教育,一人一人の状態を把握し,一人一人の能力の最大限の伸長を図る教育」などと述べています。さらに,「障害のある子どもの支援については,法令や財政措置により,学校設置者が教育環境の整備を行っており,それらを基礎的環境整備」とし,「合理的配慮の基礎となる環境整備の充実」も求めています。さらに,合理的配慮の観点についても説明しています。このような状況のもと,学校は合理的配慮をどのように理解し,実践していけばよいのでしょうか。

本特集では,合理的配慮について中教審の報告に基づいてわかりやすく解説するとともに,学校現場における合理的配慮の決定の在り方,見直しの仕方などについても解説しております。そして,合理的配慮の観点である,学習内容の変更・調整と情報・コミュニケーション及び教材の配慮に焦点をあて,学校における合理的配慮の具体例を紹介しております。


特別支援教育の実践研究会/宮﨑 英憲/尾崎 祐三

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