- 特集 今、求められる特別支援教育コーディネーターの役割―「チーム学校」を支えるプロフェッショナルになろう―
- 提言
- 特別支援教育コーディネーターに必要とされる資質とこれから求められる役割
- /
- チーム学校に特別支援教育コーディネーターが関わるためのポイント
- /
- 特別支援教育コーディネーターお悩み相談Q&A
- Q1:校内体制の作り方と研修内容のよい活用方法を教えてください。
- /
- Q2:小規模校ではどのように特別支援教育を構築していったらよいでしょうか。
- /
- Q3:担任の先生との連携のポイントはなんでしょうか。
- /
- Q4:学級担任がコーディネーターをする際の工夫点はなんですか。
- /
- Q5:校内の特別支援教育に,専門家をどう生かしていったらよいでしょうか。
- /
- Q6:保護者とのかかわり方,良い関係づくりの方法について教えてください。
- /
- 実践
- 〈特別支援学校〉小・中・高等学校に対する特別支援学校のセンター的機能の充実
- 小・中学部/小・中学校の特別支援教育コーディネーターを支える工夫―コンビニのように気軽に使ってほしい特別支援学校のセンター的機能
- /
- 高等部/ネットワークを活かした生徒の居場所作りと就労支援の取り組み
- /
- 〈特別支援学校〉特別支援学校における外部専門機関との連携の充実
- 小・中学部/校内コンサルテーションの視点から外部連携支援を行う
- /
- 高等部/多様化する高等部生徒への外部専門家との連携
- /
- 〈通常の学級〉小・中・高等学校における特別支援教育コーディネーターの役割
- 小学校/学級担任の先生をつなぐ
- /
- 中学校/校内でのコーディネーターの役割
- /
- 高等学校/入学前から卒業後まで見守る
- /
- 情報欄
- プロフェッショナルを育てる! 特別支援教育コーディネーター養成コース・各校の取り組み
- 兵庫教育大学大学院 特別支援教育専攻 発達障害支援実践コース
- /
- 鳴門教育大学大学院学校教育研究科 特別支援教育専攻―実践力を培う就学前指導教室―
- /
- 香川大学大学院教育学研究科 高度教職実践専攻(教職大学院) 特別支援教育コーディネーターコース
- /
- 愛媛大学大学院教育学研究科 特別支援教育専攻 特別支援教育コーディネーター専修
- /
- フォトライブ教室 (第10回)
- 真剣勝負!(タグ柔道)
- /
- インクルーシブ教育最前線 (第10回)
- 音読に苦手意識をもっている児童への合理的配慮の実践事例
- /
- トピックス (第64回)
- 教育再生実行会議第十次提言 他
- /
- わたしと特別支援教育 (第10回)
- 「みんな一緒」から「みんな違う」へ方向転換をしませんか
- /
- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- チームで取り組む特別支援教育
- /
- 授業を面白くする手作りグッズ
- ちょっとしたアイデアで子どもがキラリ☆
- /
- 〜昨年度アイデア教材大賞受賞作品より〜
- いろいろな場面で
- /
- 〜お助けグッズ!〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】絵枠をヒントにして読み書きを覚えよう
- /
- 【算数・数学】子どもが「わかる」,「できる」喜びを味わう算数科学習指導の工夫
- /
- 〜授業のユニバーサルデザイン化を目指して〜
- 【造形】時間・環境の整備でその子らしい創作活動に
- /
- 【造形】きれいなまどをつくろう!
- /
- 〜どの子も自分にできる方法で、必ず美しい作品に仕上がる〜
- 【運動】一人一人が主人公になれる運動会
- /
- 【自立活動】「あたま・からだ・こころ」をバランス良く育てる
- /
- 〜ムーブメント教育・療法をベースにした人間脳づくり〜
- キーワードで学習指導要領改訂を読み解く! (第4回)
- 知的障害者である子供の各教科
- /
- チーム学校で取り組む! 特別支援学校におけるカリキュラム・マネジメント (第4回)
- カリキュラム・マネジメントを工夫する特徴的な学校の取組
- /
- Q&A悩み解決!知っておきたい指導のイロハ (第16回)
- 有りあわせ食材でおいしいご飯を作るママをお手本に!!
- /
- 楽しくできる! 障害のある子どもの発達を支援するムーブメント教育・療法 (第4回)
- ワクワクできる環境をめざして!幼児の発達を育むムーブメント
- /
- ライブ講義で考える (第28回)
- (5)個と集団の成長を考える特別支援教育
- /
- 〜崩壊学級が示す,子どもとの関係性の作り方のヒント〜
- 特別支援教育で「特別の教科 道徳」の授業づくり (第4回)
- 『ジオジオのかんむり』で「親切,思いやり」を学ぶ
- /
- ディスレクシア〈読み書き障害〉の子どもたちとその支援 (第4回)
- 読み困難への具体的な支援
- /
- 生きづらさを抱える子どものためのレジリエンス〈resilience〉を育む (第4回)
- レジリエンスを高める「自立活動」
- /
- 〜目に見えないものを感じる力の形成〜
- 写真で見る 発達障害のある子どもの主体性を高めるICT活用 (第4回)
- [今月のテーマ]タブレットの活用に自信がない場合は,カメラ機能から始めてみませんか?
- /
- 編集後記
- /・
編集後記
学習指導要領改訂に向けて行われた中央教育審議会の特別支援教育部会の中で,特別支援教育の支援体制を整備し,組織として十分に機能させるためには,特別支援教育コーディネーターを中心として校内体制の在り方を具体的に示す必要性について触れられています。
特別支援教育コーディネーターは,特別支援教育の推進に欠かせない役割であり,全国の小・中学校の約95%以上の学校で指名されています(H28年度文科省調査)。平成19年度に特別支援教育としてスタートして以来,特別支援教育コーディネーターの役割も定着しつつありますが,新学習指導要領では,特別支援教育のさらなる充実が求められており,今後,特別支援教育コーディネーターに求められる役割も,一層重要になってくると考えられます。通常の学級では,特別支援学級の児童生徒数が増加する状況や,義務教育学校標準法の改正により通級による指導に携わる教員が基礎定数化される状況,高等学校における通級による指導の開始など,特別支援教育コーディネーターも特別支援学級や通級による指導にかかわる場面も多くあります。また,「チームとしての学校」の視点に立ち,徐々に配置が進んでいるスクールカウンセラーや特別支援教育支援員等の教員以外の専門スタッフの円滑な参画等に積極的に関わっていくことも必要となります。
特別支援学校においては,これまでも,特別支援教育コーディネーターがセンター的機能として小・中・高等学校の支援に関わってきましたが,変化する小・中・高等学校の要望にどのように応えていくかも課題となります。また,新学習指導要領では,障害のある子供たちの学びの場の柔軟な選択を踏まえた,小・中・高等学校の教育課程の連続性を重視しており,小・中・高等学校との連携も今まで以上に重要になってくるでしょう。さらに,学校内で作成している個別の教育支援計画や個別の指導計画をより充実させていくために,校内に配置された様々な人材の活用や,外部専門機関との連携を効果的に行う必要があります。
以上のことから,これまでの特別支援教育コーディネーターから,さらに一歩進めた役割について検討するため,特別支援教育コーディネーターの養成等に関わる学識者等の専門家から,新学習指導要領の内容も踏まえ,概論として論じていただくとともに,特別支援教育コーディネーターが抱えることの多い悩みをQ&A形式で解説いただきました。そして,実践編として,各学校において先駆的な実践を行っている特別支援教育コーディネーターにその実践を紹介していただいています。あわせて,情報欄として,特別支援教育コーディネーター養成のためのコースを有する大学(学部)に,各校のカリキュラムや特色,取得できる資格などについてもご紹介いただきました。
/宮ア 英憲・山中 ともえ
-
- 明治図書