- 特集 発達段階に合わせた「国語、算数・数学」の学習課題
- 特集について
- [提言]知的障害のある子への発達段階に合わせた学習課題
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- [提言]知的障害者用著作教科書「星(☆)本」の活用
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- Q&A 「知的障害者用著作教科書」はじめのいっぽ
- Q1 国語の教科書の内容を教えてください。 Q2 算数・数学の教科書の内容を教えてください。 Q3 教科書の活用利点を教えてください。 Q4 アセスメントの結果を教科書の活用にどう生かしたらよいですか。
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- 実践 発達段階に合わせた国語,算数・数学の学習課題
- 国語
- (1)小学部1段階 「くまさん くまさん」―動作化を通してことばを育てる―
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- (2)小学部2段階 ものがたりよんで,つくって,げきをして
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- (3)小学部3段階 教科書を活用したオンライン指導の試み―「えんぴつとなかよし」「たのしいな,ことばあそび」「かきとかぎ」「くちばし」―
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- (4)中学部1段階 経験したことや知っていることを伝えよう
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- (5)中学部2段階 「2 わかりやすく伝える 読み方を学ぼう(1)説明文の基本構造」―「ペンギンの防寒具」・「クジラの飲み水」―
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- (6)高等部1段階 本に親しもう『雨ニモマケズ』
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- (7)高等部2段階 内容を読み取ろう
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- 算数・数学
- (8)小学部1段階 おんなじ おんなじ どっちかな
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- (9)小学部2段階 「あたったら,はずれたら」
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- (10)小学部3段階 「ちがいはいくつ」
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- (11)中学部1段階 大きな数を数えよう!―数をまとまりで考える−
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- (12)中学部2段階 わたしの学びの地図を描く
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- (13)高等部1段階 変わり方を調べよう
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- (14)高等部2段階 割合とグラフー教科書と職業体験の連携した指導―
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- トピックス (第89回)
- 学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について(通知) 他
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- 子ども生き生き学習活動
- 【音楽】ミニ合奏を楽しもう!
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- 〜「カルメン」第1組曲 闘牛士〜
- 【運動】子どもたちに魔法をかけよう
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- 〜キャッチボールが好きになる練習方法〜
- 写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第23回)
- 12年間で自ら考えて活動できる力をつけるための環境等設定
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- 〜卒業後の自立をめざして〜
- 授業で120%タブレットPCを活用する!最新ちょこっとアイデア (第5回)
- 【教科内容にかかわる活用】【ツールとしての活用】“選択”の可能性を考える
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- はじめて特別支援学校のコーディネーターになったら Q&Aでズバッと解決! (第5回)
- 市区町村教育委員会との連携では,何をすればよいですか?
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- 分析→検討→対応で進める子供の問題行動へのエビデンスある対応術 (第5回)
- 事例を通して深める「授業中の問題」
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- プログラミング教育にチャレンジ!知的障害特別支援学校の実践 (第5回)
- Scratchで数学の学びをより確かなものに
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- 自閉症のある子供への言語・コミュニケーションの指導と支援 (第5回)
- 自閉症の子の認知特性と学習支援
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- コピーして使える!プリント+ビデオクリップ (第11回)
- 漢字の「読み・書き」プリント
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- 広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業 (第11回)
- 「段ボール美術館」
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- 〜日常に設ける鑑賞体験装置〜
- つまずきにあわせたアレンジがわかる!知的障害のある子への指導と教材 (第11回)
- ○(線図形)と●(面図形)を同じとみなすか?違うとみなすか?
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- 特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第23回)
- 神奈川県
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- 編集後記
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編集後記
先般の学習指導要領の改訂では,知的障害者である児童生徒の学びの連続性を重視して,各教科等の目標や内容について,「育成を目指す資質・能力の三つの柱」に基づき整理されました。令和2年度以降,小学部・中学部の順に改訂学習指導要領による教育が始まっており,令和4年度には高等部も全面実施となります。
学習指導要領の解説には,学習内容が詳しく書き込まれ,その内容を具現化して示すため,「国語」「算数・数学」と「音楽」の文部科学省著作教科書が改訂となり,小学部第1段階から中学部第2段階まで,☆1つから☆5つまでの教科書が用意されました。☆の教科書を概観すると,学習指導要領の内容がよくわかります。令和3年1月に報告された「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議報告書」では,「学習指導要領の着実な実施」のため,「国語,算数・数学,音楽以外の教科についても,著作教科書(知的障害者用)を作成することが必要」とされています。生活,社会,理科等の教科書の開発が進むことが期待されます。また,「特別支援教育における文部科学省著作教科書のデジタル教科書化を進める必要がある」とも示されました。
特別支援学校や特別支援学級では,小・中学校の通常の学級のように,教科書の内容を一斉に,順を追って指導していくことはできません。一人一人の発達段階や障害の状況等の実態把握に基づき,学習課題を設定していく必要があります。また,個別的な課題を重点的に取り組む段階の児童生徒もおり,結果「学ぶべき内容」が,一部に集中した(偏った)指導となっている現状も少なからず見受けられます。
そこで,今回は改めて学習指導要領に示された教科の内容を「学びの地図」に見立て,知的障害のある児童生徒の学習指導の在り方について様々な立場の方から考えを示していただくとともに,教科指導の実践を紹介いたしました。教科書の活用の在り方も含め,各学校の実践の充実につながること願っております。
/是枝 喜代治・朝日 滋也
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- 明治図書
- 国語算数の授業計画で悩んでいたので、☆本の活用や実践例を読むことができて参考になった。2022/8/120代・女性
- 具体的な教科から自立活動の視点で様々な先生方の実践を読むことができ、とても勉強になった。2021/12/2220代、特別支援学校教諭