特別支援教育の実践情報 2024年5月号
はじめて知って一生役立つ教師のスキル

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特別支援教育の実践情報 2024年4・5月号はじめて知って一生役立つ教師のスキル

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2024年3月18日
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫なし
出荷:
未定

目次

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特集 はじめて知って一生役立つ教師のスキル
特集について
特別支援教育担当になった先生へ…頑張ってほしいこと
村上 卓郎
ベテラン先生が語る「はじめて」の乗り切り方
(1)はじめて「通常の学級」で特別な支援が必要な子供を担任した時
宇野 友美
(2)はじめて「通級による指導」の担当になった時
川上 賢祐
(3)はじめて「特別支援学級」を担任した時
前田 三枝
(4)はじめて「特別支援学校」に着任した時
鈴木 敏成
はじめて知って一生役立つ特別支援教育スキル
(1)アセスメント 子供の理解スキル
鳥居 深雪
(2)支援 子供の特性配慮スキル
山下 公司
(3)支援 わかりやすい教室環境づくりスキル
五郎丸 美穂
(4)支援 見てわかる視覚化スキル
青木 高光
(5)指導 ほめる・しかるスキル
津 梓
(6)指導 教材活用スキル〈実物〉
武井 恒
(7)指導 教材活用スキル〈ICT〉
海老沢 穣
(8)指導 個別の指導計画作成スキル
喜多 好一
(9)指導 授業づくりスキル
長江 清和
(10)連携 保護者とのかかわりスキル
有川 宏幸
(11)連携 校内・関係機関とのかかわりスキル
堀切 美和
(12)分掌 宿泊学習担当スキル
石井 貴子
(13)分掌 校外学習担当スキル
陸川 香都
(14)研鑽 教師力UPスキル
横倉 久
(15)個人情報の管理スキル
村山 孝
[KEYWORD]通級による指導を受ける児童生徒数の増加と人材確保
大関 浩仁
【特別寄稿】特別支援教育にかかわる予算
石田 善顕
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
子供のつなずきをステップに分けて指導方法を考える
村浦 新之助
トピックス (第103回)
義務教育の在り方ワーキンググループ 他
平沼 源志
発達障害のある子もない子も安心して学べる学級環境づくり〜いじめ予防先手の支援〜 (第1回)
合理的配慮に対するクラスメイトの不満にどう向き合うか
阿部 利彦
「ことばの教室」の担当になったら 「吃音指導」基礎基本 (第1回)
吃音の基礎知識と指導の方向性
橋 三郎
強度行動障害に向き合う特別支援教育 (第1回)
「向こう側」の尊重からはじめる
佐々木 敏幸
〜見えないけれど,みえている〜
1人1台端末時代の情報モラル・マナー (第1回)
アプリの広告と向き合う
後藤 匡敬
〜「デジタルネイティブ」の子供たちと一緒に立ち止まって考える機会を〜
子供を育む「手づくり教材」アイデア (第1回)
[色・形]スポンジシートマッチング/[色・形]スプーン・フォーク仕分け
ごーや
特別支援学級の教室づくり&アイテム (第1回)
新年度スタート! 子供たちと一緒に考える教室づくり!
いるかどり
知的障害教育における単元づくりと学習評価 (第7回)
[実践]教科別の指導(国語) 説明書に注目!
多田 肇
特別支援学校の校務分掌 虎の巻 (第1回)
スクールバス担当の仕事術
西井 孝明
〜児童生徒が安全・安心に登下校できるスクールバスの運行のために〜
写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第37回)
安心・安全な環境で一人一人の力を伸ばす学校を目指して
早川 浩史
特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第37回)
山形県
矢野 裕之
編集後記
是枝 喜代治米谷 一雄

編集後記

 令和の日本型学校教育の中では,特別支援教育の必要性が取り上げられ,特別支援教育を中心的に担う特別支援学校や特別支援学級,通級指導教室等の先生方の専門性は,より高いものが求められることになります。令和4年3月31日には,特別支援教育を担う教師の養成の在り方等に関する検討会議より,「特別支援教育を担う教師の養成の在り方等に関する検討会議報告」が出されました。教師の専門性の向上のための具体的な方向性として,全ての新規採用教員がおおむね10年目までの期間内において,特別支援学級の教師や,特別支援学校の教師を複数年経験することとなる状態を目指すとしています。学校現場の状況を考えると,特別支援学校や特別支援学級,通教指導教室等に在籍する児童生徒数が増加傾向にあり,このことに伴い,特別支援教育を担当する教員も急激に増加しています。一方で,今まで教育活動に尽力してきたベテラン教員の大量退職により,若手教員が大幅に増加しており,各学校での教員の経験バランスに偏りが生じていることも現実となっています。現状を踏まえ,学校現場としては,教育力を維持・向上するためにも,若手教員の人材育成は欠かせない状況にあります。

 志をもって採用された全ての教員が,必要な力を確実に身に付け,定着を図ることが,今後の学校教育を支える礎となることは間違いありません。教員は,採用後,配属された学校において,十分な準備期間もなく,子供たちを迎えることになります。そして,4月の始業式の日に,はじめて子供たちと顔を合わせた瞬間から様々な対応が始まります。緊張や不安を抱えながらも,笑顔で子供たちを迎え,誠心誠意子供たちと向き合う中で,徐々に信頼関係を築いていきます。子供たちとの関係性は,個に応じて丁寧に進めていくことが必要ですので,子供によっては時間のかかることもあります。そして,このことは,教師にとっては,大変重要なスキルと言えます。

 さて,学校の中での教員としての業務を挙げてみると,子供たちへの指導(学習指導,生活指導,進路指導等)の他,分掌・委員会,校外での学習,運動会等といった行事の担当,保護者や地域,関係機関との対応など,役割や求められる力が多岐に渡ります。情報化社会の中で,正確な情報の収集や個人情報の管理についても,常に意識を高くもっておく必要があります。そして,学校は組織で運営をするため,チームで役割を担い,進行していきますので,教員間の連携や協調性も必要となります。学校の業務は,全て,子供たちの教育活動につながることから,一つ一つ力をつけておくことが大切になります。

 今回の特集は,教師として身に付けておきたいスキルに焦点を置き,多岐に渡る業務の中でも,教師を続けていく上で,身に付けておきたいスキルを取り上げご紹介いただきました。現在,自分が担当していること,今後担当してみたいこと,日常的に必要とされること等,少しでも参考になればと思います。


   /是枝 喜代治・米谷 一雄

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