- 特集 子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種
- 特集巻頭
- 「チョイ悪」がないから中学で「(本)悪」になる―小さないじめは子どもをきたえる
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- 「チョイ悪」男の子・女の子のススメ
- 口喧嘩が30秒以上できる
- 少々生意気だけど素直な子どもを育てる
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- 秘密基地を作ることができる
- 親子で秘密基地作りに挑戦しよう
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- ピンポンダッシュができる
- いたずらをして叱られて、たくましく育ちます
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- 花札ができる
- 花札に責任はありません。大人が一緒に遊べば、子どもはこんなに成長するのです
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- 帽子を斜めにかぶれる
- 親子でセンスを磨き、よいところを認める機会ととらえましょう
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- 路地の道路に落書きができる
- 外で遊ぶことができる仲間がいた証拠
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- 内緒話ができる
- 女の子の内緒話は大人への通過点の一つ
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- 「花いちもんめ」ができる
- そういうこともあるという人として強くなる場面の一つ
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- おしゃべりで世話好き
- 世話やき物知りが未来に生かされる
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- 交換日記をする
- 情報モラル・お付き合いのルールを教え、交換日記を見守る
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- 子ども社会に「仲直りの文化」を育てる
- うそついたら針千本のます
- 「指切りげんまん」で仲直りのきっかけをつくろう
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- 喧嘩両成敗
- 喧嘩両成敗は、お互いが納得する本当にいい方法である
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- 水に流す
- 自分も友だちも「納得」する仲直り自己評価法
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- 大岡裁き「三方一両損」
- 親も損をしてみてはどうでしょう?
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- 年齢別 いじめ・けんかの実態
- 幼児
- 幼児期のけんかは、日常茶飯事
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- 親になって初めて体験する今どきの子ども事情
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- 低学年
- 男子と女子の場合は、互いの特性を知らせる
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- 小さい芽のうちに
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- 中学年
- 子どもの変化をキャッチし、適切な対応を!
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- けんか・いじめについてわかったこと
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- 高学年
- トラブルを自分の力で解決できる子に育てよう
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- 高学年の女の子の表面に表れない部分を素早く捉える!
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- 中学
- 悩んだときは、思いを言葉にしてみよう
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- 「遊びのつもり」で終わらせない
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- けんかの仕方教えます
- 口げんかが30秒以上できる子は、リーダーの素質あり!
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- 『挑まず』『逆らわず』『傷つけず』で「正義」を通す
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- 「いじめ」はいつの時代もあった
- 五二年前でもいじめはあった
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- いじめられても、いじめても
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- ミニ特集 家庭でできる作文力アップのスキルとコツ
- お手本を写していくうちに、スキルが身につく
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- 楽しく書こう、よく見て書こう
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- 誤文修正ワーク
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- 校長先生の知恵袋 (第10回)
- 「独り立ちの力」をつけるために親がやるべきこと
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- 向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第10回)
- 読み聞かせ活動に母親の参加を!
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- 学校の事件簿
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 宮崎/保護者とのつながり
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- 熊本/土曜学校とリンクして生まれる良いサイクル
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- お手伝いをしよう
- お父さん/冬にしか経験できないお手伝い
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- お母さん/ノーベル賞受賞学者の言葉からお手伝いを考える
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 家の中でも楽しく!心もホカホカ・レクリエーション
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- 今月の躾
- 見て、真似るうちに、子どもはできるようになります
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- 食卓の教え
- 五つのアクションで食料自給率を向上させよう
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- チャレンジ チャレラン全国へ
- 技を磨くよりも運で決まる
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- サイエンスの目を育てる
- 星を見よう
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- 成澤先生 イラスト習字
- 今年の抱負を楽しく書こう
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- 親子で楽しむ折り紙
- 風船基本形の折り紙 今年は丑(うし)年
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- 〜年賀状やカレンダーに牛を折る〜
- 親子で楽しむ絵手紙
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- 現代子育て塾
- 学校ホームページが学区の選択の基準になる
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- 保健室から1ページ
- ゴムぱっちんストレス解消法! 仲間はずれを作らせないために
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- こんなときどうする?平山先生!
- 危険なところで遊ぶのをやめさせるには?
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- キッチンからのメッセージ
- キッチンからはじまる科学への道
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- 〜水と生命(その2)〜
- 虫大好き!虫博士の物知り話
- 昆虫の翅には秘密がある!
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- 実物子どもの自学ノート
- 言葉の力は自学で伸ばす
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- この歳になって分かる親心
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- 保護者コラム
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- 自然の形からできた漢字A
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- 子どもたちを遊ばせてくれる義父母に感謝!
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- 些細なことに違いがあらわれる
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子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種
―「チョイ悪」がないから中学で「(本)悪」になる
小さないじめは子どもをきたえる
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
三十年も昔のことである。区の教育通信を出す編集委員をしていた。
そのときの特集は「保健室に来る子ども達」であった。
編集委員の教師は十名ほど。
「子どものケガを少なくするには、どうしたらいいのか」が、テーマだった。
「ルールをきちんと守らせる」「あぶない遊びを禁止する」など、さまざまな意見が出た。
私は、少し論議がおかしいと思い始めていた。
子どもは「遊び」が大好き。
「遊びの中で育つ」「遊びは、時にはケガをする」と思っていたからである。
もちろん、大ケガの予防は大切だ。
しかし「小さいケガをするから、大きなケガをしないですむ」ようになると考えていた。
教師の話しあいに、同席していた小児科医が発言した。
「私は、学校にいて、一度もケガをしないという子の方が気になります」
私もその通りと思った。
ケガをしないためには遊ばなければいい。友人とふざけなければいい。
しかし「一人ぼっちでいる子」の方が、問題だ。
小児科医が言った。
「月に一回ぐらいは、保健室にきて、赤チンをぬってもらうぐらいが、元気な証拠じゃないですか」
その方向での編集方針が組み立てられた。
「いじめ」も似ている。
小さないじめ、けんかはどこにでもある。仲のいい友だちでもけんかをする。
それは、元気な証拠だ。
イチイチ親が出ては、子どもが一人ぼっちになる。
昔から、子どものけんかに親が出るなと言ってきた。
大人が出ると子どもの関係をこわしてしまうからだ。
子どもが「強くなる体験」をこわしてしまうからだ。
少しの「いじめ」は、経験した方がいいのである。
イギリスの首相になったディズレーリの母親は「いじめられてばかりいる息子」に、ボクシングを習わせたという。
但し、親が出なければならない「いじめ」もある。
第一に「長期間にわたっている」ときだ。
第二に「一方的な命令」「集団による攻撃」「集団による無視がされている」場合だ。
第三に「いじめられていることに、耐えがたい苦痛を感じている」ときだ。
このときは、事情をよく聞くことが大切だ。
そして、担任、学年主任に改善のお願いをすることだ。
普通の学校なら、すぐに手を打つ。改善されなければ、校長に訴えることだ。
冷静に訴えることが大切だ。激した態度は、しばしば事態を悪化させてしまうからだ。
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- 明治図書