家庭教育ツーウェイ 2009年1月号
子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種

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家庭教育ツーウェイ 2009年1月号子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種

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ジャンル:
その他教育
刊行:
2008年12月8日
対象:
幼・小
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種
特集巻頭
「チョイ悪」がないから中学で「(本)悪」になる―小さないじめは子どもをきたえる
向山 洋一
「チョイ悪」男の子・女の子のススメ
口喧嘩が30秒以上できる
少々生意気だけど素直な子どもを育てる
甲本 卓司
秘密基地を作ることができる
親子で秘密基地作りに挑戦しよう
槇田 健
ピンポンダッシュができる
いたずらをして叱られて、たくましく育ちます
長谷川 博之
花札ができる
花札に責任はありません。大人が一緒に遊べば、子どもはこんなに成長するのです
小宮 孝之
帽子を斜めにかぶれる
親子でセンスを磨き、よいところを認める機会ととらえましょう
雨宮 久
路地の道路に落書きができる
外で遊ぶことができる仲間がいた証拠
杉山 裕之
内緒話ができる
女の子の内緒話は大人への通過点の一つ
水野 彰
「花いちもんめ」ができる
そういうこともあるという人として強くなる場面の一つ
近藤 滋子
おしゃべりで世話好き
世話やき物知りが未来に生かされる
鈴木 恭子
交換日記をする
情報モラル・お付き合いのルールを教え、交換日記を見守る
岩本 友子
子ども社会に「仲直りの文化」を育てる
うそついたら針千本のます
「指切りげんまん」で仲直りのきっかけをつくろう
有村 春彦
喧嘩両成敗
喧嘩両成敗は、お互いが納得する本当にいい方法である
東田 昌樹
水に流す
自分も友だちも「納得」する仲直り自己評価法
井上 嗣祥
大岡裁き「三方一両損」
親も損をしてみてはどうでしょう?
吉川 廣二
年齢別 いじめ・けんかの実態
幼児
幼児期のけんかは、日常茶飯事
佐藤 あかね
親になって初めて体験する今どきの子ども事情
橋本 信介
低学年
男子と女子の場合は、互いの特性を知らせる
赤井 真美子
小さい芽のうちに
本川 恵美子
中学年
子どもの変化をキャッチし、適切な対応を!
岩井 友紀
けんか・いじめについてわかったこと
木村 理子
高学年
トラブルを自分の力で解決できる子に育てよう
桜井 健一
高学年の女の子の表面に表れない部分を素早く捉える!
藤田 守
中学
悩んだときは、思いを言葉にしてみよう
藍澤 まき子
「遊びのつもり」で終わらせない
丹羽 徹
けんかの仕方教えます
口げんかが30秒以上できる子は、リーダーの素質あり!
太田 聡美
『挑まず』『逆らわず』『傷つけず』で「正義」を通す
小嶋 悠紀
「いじめ」はいつの時代もあった
五二年前でもいじめはあった
舘野 健三
いじめられても、いじめても
青戸 智子
ミニ特集 家庭でできる作文力アップのスキルとコツ
お手本を写していくうちに、スキルが身につく
細羽 朋恵
楽しく書こう、よく見て書こう
師尾 喜代子
誤文修正ワーク
村野 聡
校長先生の知恵袋 (第10回)
「独り立ちの力」をつけるために親がやるべきこと
吉永 順一
向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第10回)
読み聞かせ活動に母親の参加を!
向山 洋一
学校の事件簿
師尾 喜代子
子どもTOSSデーのドラマ
宮崎/保護者とのつながり
井植 嘉彦
熊本/土曜学校とリンクして生まれる良いサイクル
守田 のぞみ
お手伝いをしよう
お父さん/冬にしか経験できないお手伝い
上木 信弘
お母さん/ノーベル賞受賞学者の言葉からお手伝いを考える
上木 朋子
親子で楽しむあそび 年中行事
家の中でも楽しく!心もホカホカ・レクリエーション
桑原 和彦桑原 陽子
今月の躾
見て、真似るうちに、子どもはできるようになります
佐藤 あかね
食卓の教え
五つのアクションで食料自給率を向上させよう
並木 孝樹
チャレンジ チャレラン全国へ
技を磨くよりも運で決まる
板倉 弘幸
サイエンスの目を育てる
星を見よう
小森 栄治
成澤先生 イラスト習字
今年の抱負を楽しく書こう
成澤 秀麗
親子で楽しむ折り紙
風船基本形の折り紙 今年は丑(うし)年
楢原 八恵美
〜年賀状やカレンダーに牛を折る〜
親子で楽しむ絵手紙
新しい年。大切な人へ心をこめて手書きの一枚を描こう
瀧尾 恵美子
現代子育て塾
学校ホームページが学区の選択の基準になる
明石 要一
保健室から1ページ
ゴムぱっちんストレス解消法! 仲間はずれを作らせないために
松島 裕美
こんなときどうする?平山先生!
危険なところで遊ぶのをやめさせるには?
平山 諭赤木 雅美
キッチンからのメッセージ
キッチンからはじまる科学への道
吉田 英弘吉田 美佳
〜水と生命(その2)〜
虫大好き!虫博士の物知り話
昆虫の翅には秘密がある!
千葉 雄二
保護者コラム
実物子どもの自学ノート
言葉の力は自学で伸ばす
太田 聡美
この歳になって分かる親心
両親から社会の不条理を学んだ
本間 奈々
親子で英会話
歌やチャンツのリズムにのせて、日常も英会話で楽しく!
間宮 多恵
今月の暗唱
お正月は百人一首で遊びましょう
細羽 正巳細羽 瑞穂
TOSSランドでお勉強
冬休みには楽しくかけ算の概念理解を
小貫 義智
保護者コラム
親子で挑戦 おもしろ漢字ワーク
自然の形からできた漢字A
神谷 祐子辻野 裕美
親子で挑戦 算数難問ワーク
1から9の中で、好きな数字は何ですか
木村 重夫
親子で挑戦ペーパーチャレラン
2分割チャレラン
伊藤 亮介
親子でたいそう
走って遊ぼう!!
村田 斎
嫁姑の子育て論争
子どもたちを遊ばせてくれる義父母に感謝!
早川 尚子
子育てのチャンスを逃すな!
人間のソフトとハード
相良 敦子
子育ての考え方 母親VS父親
些細なことに違いがあらわれる
桜木 泰自
親が訴える時、連絡帳の書き方
学習用具がなくなるとき
石川 裕美
学級崩壊・不登校へのアドバイス
不登校の契機・過剰な緊張感や不安をどうするのか
大森 修
子どもを守る今どきの安全教育
タバコの煙から子ども達を守る
鈴木 康一
保護者ML(メーリングリスト)の叫び
ML報告も活発です!
師尾 喜代子
〜お父さん参加の保護者サークルとオススメ読み聞かせの本〜
世界の子どもと日本の子ども
バングラディッシュ人民共和国 最も貧しいと言われている国でひたむきに生きる子どもたち
間宮 多恵
〜青年海外協力隊の皆さんより〜
読者のページ
編集部ニュース
TOSS保護者サークル活動記 (第22回)
宮野 水和

子ども社会のいじめの実態と対策―チョイ悪は予防接種

―「チョイ悪」がないから中学で「(本)悪」になる

小さないじめは子どもをきたえる

本誌編集長 向山洋一

日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。


 三十年も昔のことである。区の教育通信を出す編集委員をしていた。

 そのときの特集は「保健室に来る子ども達」であった。

 編集委員の教師は十名ほど。

 「子どものケガを少なくするには、どうしたらいいのか」が、テーマだった。

 「ルールをきちんと守らせる」「あぶない遊びを禁止する」など、さまざまな意見が出た。

 私は、少し論議がおかしいと思い始めていた。

 子どもは「遊び」が大好き。

 「遊びの中で育つ」「遊びは、時にはケガをする」と思っていたからである。

 もちろん、大ケガの予防は大切だ。

 しかし「小さいケガをするから、大きなケガをしないですむ」ようになると考えていた。

 教師の話しあいに、同席していた小児科医が発言した。

 「私は、学校にいて、一度もケガをしないという子の方が気になります」

 私もその通りと思った。

 ケガをしないためには遊ばなければいい。友人とふざけなければいい。

 しかし「一人ぼっちでいる子」の方が、問題だ。

 小児科医が言った。

 「月に一回ぐらいは、保健室にきて、赤チンをぬってもらうぐらいが、元気な証拠じゃないですか」

 その方向での編集方針が組み立てられた。


 「いじめ」も似ている。

 小さないじめ、けんかはどこにでもある。仲のいい友だちでもけんかをする。

 それは、元気な証拠だ。

 イチイチ親が出ては、子どもが一人ぼっちになる。

 昔から、子どものけんかに親が出るなと言ってきた。

 大人が出ると子どもの関係をこわしてしまうからだ。

 子どもが「強くなる体験」をこわしてしまうからだ。

 少しの「いじめ」は、経験した方がいいのである。

 イギリスの首相になったディズレーリの母親は「いじめられてばかりいる息子」に、ボクシングを習わせたという。


 但し、親が出なければならない「いじめ」もある。

 第一に「長期間にわたっている」ときだ。

 第二に「一方的な命令」「集団による攻撃」「集団による無視がされている」場合だ。

 第三に「いじめられていることに、耐えがたい苦痛を感じている」ときだ。

 このときは、事情をよく聞くことが大切だ。

 そして、担任、学年主任に改善のお願いをすることだ。

 普通の学校なら、すぐに手を打つ。改善されなければ、校長に訴えることだ。

 冷静に訴えることが大切だ。激した態度は、しばしば事態を悪化させてしまうからだ。

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