- まえがき
- Chapter1 接続期 文字指導に使える英語学習パズル&クイズ
- 1 ひらめきパズル
- ひらめきパズル@/A/B
- 2 アルファベット迷路 大文字編
- アルファベット迷路 大文字編
- 3 アルファベット迷路 小文字編
- アルファベット迷路 小文字編
- 4 ケーキを食べた犯人を見つけよ!
- ケーキを食べた犯人を見つけよ!
- 5 アイスを食べたのは誰だ?
- アイスを食べたのは誰だ?
- 6 大文字・小文字で神経衰弱
- 大文字・小文字で神経衰弱@/A/B
- 7 大文字小文字あみだ
- 大文字小文字あみだ
- 8 アルファベット書き順パズル
- アルファベット書き順パズル@/A 新・アルファベット分解パズル
- Coffee break ひらめきパズル
- Chapter2 接続期 単語指導に使える英語学習パズル&クイズ
- 1 単語パズル
- 単語パズル@/A/B
- 2 ワードサーチ・パズル
- ワードサーチ・パズル@動物編/A果物編/B野菜編/C国名編/D過去形編
- 3 シュミレーション・ワードサーチ
- シュミレーション・ワードサーチ@動物園に行ったよ!/Aデパートに買い物に出かけたよ!/ B世界遺産を巡って世界一周!
- 4 この記号がわかるかな?
- この記号がわかるかな?@地図あみだ/A地図あみだ/B天気図あみだ
- 5 ひらめきパズル
- ひらめきパズル@/A/B
- 6 へんてこ会話 2人だけの秘密のルール
- へんてこ会話 2人だけの秘密のルール
- Coffee break 英語deクイズ
- Chapter3 中学1年 文法指導に使える英語学習パズル&クイズ
- 1 be動詞あみだくじ
- be動詞あみだくじ
- 2 うまく線で結べたら勝ち!
- うまく線で結べたら勝ち!
- 3 冠詞で神経衰弱
- 冠詞で神経衰弱
- 4 洞窟迷路を通って文を変換せよ!
- 洞窟迷路を通って文を変換せよ!
- 5 うちの子を捜して! 3単現編
- うちの子を捜して! 3単現編
- 6 お母さんからのメッセージ
- お母さんからのメッセージ
- 7 うまく接続できるかな? 接続詞あみだ
- うまく接続できるかな? 接続詞あみだ
- 8 私はだ〜れ? 迷路を通って当ててみよう!
- 私はだ〜れ? 迷路を通って当ててみよう!
- 9 過去形の神経衰弱
- 過去形の神経衰弱@規則動詞編/A不規則動詞編/B不規則動詞編
- 10 どっちが勝ったかな?
- どっちが勝ったかな?
- Coffee break 英語版うそつきクイズに挑戦
- Chapter4 中学2年 文法指導に使える英語学習パズル&クイズ
- 1 うそつきは誰だ? 接続詞 when
- うそつきは誰だ? 接続詞 when
- 2 うまく接続できるかな? 接続詞あみだ
- うまく接続できるかな? 接続詞あみだ
- 3 どっちが勝ったかな?
- どっちが勝ったかな?
- 4 Treasure Hunting(宝探し) There is / are〜.
- Treasure Hunting(宝探し) There is / are〜.@/A/B
- 5 背の順に並び替えよ 比較級・写真の人物を当てよう!
- 背の順に並び替えよ 比較級・写真の人物を当てよう!
- 6 不規則動詞の神経衰弱
- 不規則動詞の神経衰弱@/A/B
- 7 受け身ビンゴで占う今日の運勢
- 受け身ビンゴで占う今日の運勢@ABC型/AABC型/BABB型
- Coffee break 英語deクイズ
- Chapter5 中学3年 文法指導に使える英語学習パズル&クイズ
- 1 不規則動詞パズル
- 不規則動詞パズル@/A/B
- 2 あなたの日本人度をチェック!
- あなたの日本人度をチェック!
- 3 どっちが勝ったかな?
- どっちが勝ったかな?
- 4 私はだ〜れ? 関係代名詞を使って
- 私はだ〜れ? 関係代名詞を使って
- 5 関係代名詞で神経衰弱
- 関係代名詞で神経衰弱@主格/A職業/B目的格
- 6 迷子を捜せ うちの子はどこ?
- 迷子を捜せ うちの子はどこ?
- 7 うまく接続できるかな? 構文あみだ
- うまく接続できるかな? 構文あみだ
- Coffee break 英語でなぞなぞ
- Chapter6 読解・作文パズル
- 1 An Ideal House あなたの理想の家
- An Ideal House @あなたの理想の家は?/A私の理想の家/B私の理想の家
- あとがき
まえがき
私は今までに英語ゲームの本を3冊書いてきた。しかし,私にはもう1種類,残したい本があった。それは,「英語パズル」に関する本である。
なぜか?
それは「楽しい」からである。
そしてもう1つ。
パズルは「1人でもできる!」からである。
そう! パズルは1人でもできるのである。
ゲームは違う。
対戦相手が必要となる。
そこがゲームとパズルの大きな違いである。
では,「1人でもできる」とはどういうことなのか。
それは家でもできる,ということである。
プリントを持っていって,やろうと思えば家でもできるということである。
私はよく英語通信の右下にワードサーチを載せておいた。
もちろん切り取り線をつけておく。
するとワードサーチをやりたい子がやってきて,私にその紙を提出する。
私はシールをプレゼントする。
たったそれだけであるが,生徒が自主的にワードサーチに取り組み,ワードサーチを行うことで,多少なりとも英単語に触れ,英語の学習活動になっている。
「楽しい」から,自分でやるのである。
私はそんな楽しくて,ちょっぴりためになる「英語パズルの本」を書きたかったのである。
もちろん英語パズルは,授業の隙間時間にやってもよい。
5分あれば楽しめる。
また,クラスで時間制限や対抗意識を持たせれば,英語パズルそのものが英語のゲームに変身する。
ゲームを成り立たせる要素は3つある。
1つ目は,「楽しい」ということ。
2つ目は,「競争相手がいる」ということ。
3つ目は,「得点がある」ということ。
3つの要素をパズルに当てはめれば,ゲームにもなるし,アクティビティもゲームへと変身する。
では,クイズとパズルの違いは何か?
英語流で解説してみると,クイズは「(簡単な)テスト」である。
よって,クイズは「答えを知っていなくては答えられないもの」である。
例えば,「1853年日本に来たのは誰?」というクイズがある。
答えは「ペリー」であるが,ペリーという名を知らなくては答えられない。
これをパズルに変えてみよう。
次のようにしてみる。
(省略)
このようにすると,答えを知らなくても,答えにたどりつく。
パズルは「答えを知っていなくても,考えれば解けるもの」である。
解く楽しさにもなる。
さて,パズルを楽しくする方法を紹介する。
1つ目の原則は,
「プロセスが楽しい」こと
である。
解いているときが楽しい。
ペーパーチャレラン※というものがある。私は英語のペーパーチャレランを長い間,ずっと作ってみたいと思っていた。とにかく熱中する。面白い。何度も挑戦したくなる。解いていて楽しいのである。(本書106頁)
※ペーパーチャレランは(C)日本子どもチャレンジランキング連盟のオリジナル教材
パズルには,そういった「解くプロセスが楽しい」という面がある。
2つ目は,
「結果が楽しい」こと
である。
例えば,ワードサーチで見つけた単語を塗っていくとある文字が出てくるとか,TFクイズで〇をつけていくと,あるメッセージ文になっているとか。クロスワードで2重線の文字を並べ替えるとある単語になるとか。パズルを解き終わると,未来がみえてくるとか。
解き終わった結果,「がはは…」となる楽しさがあると面白い。
3つ目は,
「偶然性」があること
である。
なんだかわからないけど,解いてみたら,偶然にもうまくいった。
やった,できたぞ! と,わかったときの成就感や満足感。
本書にある「あみだ」パズルでは,7本ある点線のうち3本を上手に引くと,あみだが完成するというもの。これは英語ができる・できないに関係なく,みんなで楽しめる。だからグループ活動にし,行わせると,英語の苦手な生徒が活躍するときもある。英語のできる子が英語を読み,英語が苦手な子がひらめく。協力が生まれる。
本書も偶然的に生まれた。
英語パズルみたいな本を作りたいんだけど…と話題にしたら,形にしましょう,ということになった。
本書は教室で,家で,休み時間になど,どんなときでも5分あればできるようなパズル,そしてちょっとは英語の勉強にもなる英語授業のパズルを集めたものである。
ワークシートをコピーして,ぜひ生徒に遊ばせてあげてほしい。
出張などで自習になるときの1つの課題でも構わない。
英語の楽しさを味わわせて欲しい。
私がよくやる方法は,廊下にパズルを置いておき,持っていきたい人が持っていく。
「今週のパズル」と命名して,週替わりに新しいパズルを置いておけばよい。
一番よいのは,強制されずに,自分から取り組むことである。
パズルには,そんな「楽しさ」がある。
ぜひ,学校で英語パズルをお試しいただきたい。
平成25年2月 /瀧沢 広人
コメント一覧へ