- はじめに
- 1 一年の計は4月にあり!年度はじめの踏ん張りどころ
- 1 新年度準備@
- 事務系仕事の優先順位
- 2 新年度準備A
- はじめの3日間の準備だけで大丈夫?
- 3 学級担任のイメージづくり
- “今年の担任はひと味違う”と思わせたい!
- 4 学級目標
- ありきたりのスローガンじゃ物足りない!
- 5 はじめての授業参観
- 保護者の心をがっちりつかめ!
- 6 学級通信
- 三日坊主とさようなら!
- 2 秩序なき集団に成長なし!規律・ルールづくりの踏ん張りどころ
- 7 授業のルール
- 真っ先に身に付けさせるべきもの
- 8 班編成
- クラス全員が納得できる分け方
- 9 整列
- いつでもどこでもビシッと並ぶ!
- 10 朝読書
- ワイワイ,ガヤガヤを何とかしたい!
- 11 授業のスタート
- チャイムと同時に気持ちよく始めたい!
- 12 子供の持ち物
- 持って来てよいものorダメなもの
- Column 子供たちが騒がしいとき,どんな言葉をかけますか?
- 3 ここ一番でバシッときめる!行事・イベントの踏ん張りどころ
- 13 運動会
- 運動が苦手な子も活躍させてあげたい!
- 14 子供の転校
- 一生の思い出になるイベントをしかけたい!
- 15 学習発表会の準備
- 何から手をつければいいの?
- 16 学校行事の合間
- 子供が上の空で落ち着いて学習に取り組めない…
- 17 修学旅行のまとめ
- かっこいい作品をつくりたい!
- 18 クリスマスイベント
- 2学期をよいイメージで締めくくるには?
- 19 学級解散イベント
- 1年の最後を楽しく締めくくりたい!
- 20 卒業時の餞の言葉
- 笑顔でお別れするために
- 4 学級の行く末がここで決まる!季節の変わり目の踏ん張りどころ
- 21 ゴールデンウィーク明け
- クラスが五月病に…
- 22 梅雨の季節
- 持て余した子供のエネルギーをどう発散させれば…
- 23 夏休み直前
- どうしてもあの子への言葉が見つからない通知表所見…
- 24 夏休み直後
- 嵐のような宿題忘れ,忘れ物…
- Column 宿題忘れを減らすにはどうすればいい?
- 5 個性?わがまま?子供との関係づくりの踏ん張りどころ
- 25 注意が耳に入らない子供
- どう諭せば心に響く?
- 26 プールに入りたがらない子供
- 毎回見学でもOK?
- 27 好き嫌いの多い子供
- 給食残しをどこまで認める?
- 28 高学年女子
- 思春期に差しかかった女子とどう向き合う?
- 29 固定化されたグループ
- グループ外の子供ともかかわらせるには?
- Column 思えば思わるる
- 6 小さな積み重ねが大きな信頼に!保護者との関係づくりの踏ん張りどころ
- 30 家庭訪問
- 学校でのどんな様子を保護者に伝える?
- 31 父子家庭・母子家庭
- 保護者に負担をかけない信頼の築き方とは?
- 32 クレーム電話
- 保護者からの頻繁な電話にどう応える?
- 33 連絡帳
- 保護者が安心するコミュニケーションのとり方とは?
- 34 保護者からの誘い
- 飲み会に誘われたらどうする?
- 35 集金未納
- 家庭の理解が得られる連絡の仕方
- Column 親を敵に回さないための唯一の方法
- 7 待ったなし!!緊急事態の踏ん張りどころ
- 36 アンケートでクラス内のいじめが発覚!
- 37 保護者からの電話「学校に行きたくないと泣いている」!
- 38 休み時間にケガ発生!
- 39 職員会議の直前に子供からの相談!
- 40 本当は昨日までにクラスで決めなければならないことがあった!
- Column 仕事上のミスとの向き合い方
- 8 デキる教師はやりくり上手!時間術・仕事術の踏ん張りどころ
- 41 テストの○つけ
- すぐに子供に返却したい!
- 42 昼休み
- 子供と遊ぶ時間をつくりたい!
- 43 放課後
- 会議が多くて時間がない!
- 44 授業外の時間
- 段取りよく仕事を片づけたい!
- Column 教師は忙しいのが当然!?
- 9 学級運営のバロメーター!係・当番活動の踏ん張りどころ
- 45 給食
- 時間通りに“いただきます”したい!
- 46 掃除
- サボりゼロを実現したい!
- 47 係・当番活動の持続@
- 活動に評価は必要?
- 48 係・当番活動の持続A
- 活動のマンネリ化を打破するには?
- Column 係活動はだれのため?
- 10 正確な現状把握あっての次の一手!情報収集の踏ん張りどころ
- 49 アンケート
- 年度はじめの活用術
- 50 子供同士の人間関係
- 教師の目に見えないところまで把握するには?
- 51 いじめ
- 早期発見につながる情報収集のワザ
- Column 犯人探しは必要?
はじめに
昨今,授業崩壊,学級崩壊の事例が少なからず報告されています。一度崩れた学級を立て直すのは,容易ではありません。学級経営が最悪の事態に陥るその前に,ぐっと踏ん張るための術を教師は身に付けておくべきです。
学級の崩れには,前兆があります。授業中のおしゃべり,忘れ物の増加,そして,どこかイライラしている子供たちの表情などです。教師は,学級が負の方向へ向かおうとしている雰囲気を敏感に察知し,適切な指導をして崩れを食い止めなければなりません。
もちろん,負への流れを食い止めることが学級経営の目標ではありません。今日よりも明日へ,そしてその先へと成長していける学級をつくっていきたいものです。そして,そのように学級を成長させていくうえで,特に重要で,ポイントとなる指導場面が存在します。それこそが,学級経営の踏ん張りどころなのです。
本書は,田中利幸氏(栃木県中学校教諭。「道徳のチカラ」のDM(デジタル・マスター)として,公式HPを管理しています)からの「佐藤幸司の学級づくりのワザを全国の教師に伝えてほしい」という提案から生まれました。本書では,51の重要な指導場面を取り上げ,その対応策や解決方法をQ&A形式で具体的に示しました。Q(質問)を田中氏が準備し,それに対するA(回答)を私が述べています。
1年間を通して順風満帆に進む学級など,めったにありません。大波や嵐を乗り越えた数だけ,教師としての成長の証が刻まれるのです。
ここでくじけない!
ここが踏ん張りどころ!
思い描いた学級の姿を実現するために,本書がお役に立てることを願っています。
2015年2月 /佐藤 幸司
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- 明治図書
- 算数等で自ら答えを発見する、課題解決型の授業は、それまでの学習がしっかりできているという前提のものであって、荒れているクラス・児童にはそれはありえない前提でありそんなの無理だから、そういう場合はむしろ「教え込み」のほうがかえっていい、私はそれでこんな風に成果もあげましたよ、といったような、現実に目を向けたアドバイスがされていて貴重な内容だった。2023/7/130代・小学校教員
- 対象読者を若手に絞って書いてあるようだが,実際には多くの教師の悩みに答える内容となっている。読み応え十分の本だと思います。2016/4/1350代・小学校教員
- 毎日の取り組みに疑問を感じた時、読み返したくなる本2015/7/340代・中学校教員