- はじめに
- Chapter1 書く力の基礎・基本を身につける! 入門期の英作文ワーク
- 1 アルファベット@ 大文字を書いてみよう
- 2 アルファベットA 小文字を書いてみよう
- 3 ヘボン式ローマ字@ 中学ではこう使う!
- 4 ヘボン式ローマ字A ザジズ・パピプ!
- 5 ヘボン式ローマ字B キャ,キュ,キョ!
- 6 単語を書いてみよう 単語は小文字で書くよ!
- 7 英文を書いてみよう@ 文の書き方ルール!
- 8 英文を書いてみようA いろいろな記号!
- 9 英語の語順@ 「誰が」「どうする」「何を」
- 10 英語の語順A 文を長くする
- Chapter2 小刻みな活動で書く力を育てる! 中学1年の英作文ワーク
- 1 一般動詞を使って,自己紹介文を書こう!
- 1 自己紹介文を書いてみよう(一般動詞)
- 2 しないことを書いてみよう(一般動詞の否定文)
- 3 友達に質問してみよう(一般動詞の疑問文)
- 2 be動詞を使って,うそつき自己紹介文を書こう!
- 1 うそつき英作文で自分を語ろう!(be動詞)
- 2 私はあまのじゃく?(be動詞の否定文)
- 3 be動詞を使って,質問しよう!(be動詞の疑問文)
- 3 This is 〜.を使って,英文を作ろう
- 1 これが,私の宝物
- 2 英語版! 3コマ漫画に挑戦!(「これは〜だよ」「〜じゃないよ」「〜だよ」)
- 4 代名詞を使って,英文を作ろう
- 1 あなたのクラスメートや家族,好きな芸能人を教えて!
- 5 3人称単数現在形を使って,3つの紹介文を書こう!
- 1 友達を紹介しよう
- 2 家族を紹介しよう
- 3 好きな芸能人を紹介しよう
- 6 一般動詞を使って,自分の1日を紹介しよう
- 1 自分の1日を紹介しよう
- 7 現在進行形を使って,何をしているのか言ってみよう
- 1 誰が何をしているかな?
- 8 can を使って,できることとできないことを書いてみよう
- 1 自分のできること,できないことは?
- 9 過去形(規則動詞)を使って,昨日したことを書いてみよう
- 1 昨日1日したことは?
- 2 昨日の夜,やらなかったことを書こう!
- 3 質問に答えたら,質問しよう!
- 10 過去形(不規則動詞)を使って,昨日したことを書いてみよう
- 1 昨日1日したことは?
- Chapter3 小刻みな活動で書く力を高める! 中学2年の英作文ワーク
- 1 be動詞(過去形)を使って,過去の自分について書いてみよう
- 1 これが現在のあなた?(be動詞の過去形)
- 2 過去進行形を使って,昨日の夜していたことを書いてみよう
- 1 昨日の夜何していた?
- 3 未来形(will)を使って,今夜することを書いてみよう
- 1 今夜,何をするのかな?
- 4 未来形(be going to)を使って,今夜,確実にすることを書いてみよう
- 1 今夜,きっとやるだろうと思うこと
- 5 助動詞(must)を使って,やらなければならないことを書いてみよう
- 1 家でやらなくてはいけないことは?
- 6 助動詞(May I 〜?)を使って,10文スキットを作ってみよう
- 1 10文スキット「〜してもいいですか?」
- 7 There is/are 〜.を使って,あるもの・ないものについて書こう
- 1 「〜がある・いる」という英文にチャレンジ!(肯定文)
- 2 あなたの町にあるもの・ないもの(肯定文・否定文)
- 3 あなたの家には何がいくつある?(肯定文・否定文・疑問文)
- 8 不定詞(名詞的用法)を使って,いろいろな英文を作ろう
- 1 あなたの好きなこと・したいこと・なりたいもの
- 9 不定詞(副詞的用法)を使って,あみだを完成させよう
- 1 あみだを完成させよう
- 10 不定詞(形容詞的用法)を使って,セリフを完成させよう
- 1 セリフを完成させよう
- 11 動名詞(〜ing)を使って,好きなことについて書こう
- 1 あなたは何をするのが好き?
- 12 比較(比較級)を使って,英文を作ろう
- 1 背の高さや年齢を比べよう!
- 13 比較(最上級)を使って,英文を作ろう
- 1 最上級の質問にすらすら答えよう!
- 14 比較(同格:「〜と同じくらい…だ」)を使って,英文を作ろう
- 1 家系図を見て“同じ”を探そう!
- 15 比較(長い単語の比較級)を使って,英文を作ろう
- 1 長い単語の比較級を使って,英文を作ろう
- 16 比較(長い単語の最上級)を使って,英文を作ろう
- 1 長い単語の最上級を使った質問にすらすら答えよう
- 17 比較(形の変わる比較・最上級)を使って,英文を作ろう
- 1 どっちが好き? 何が一番好き?
- 18 受け身(〜される)を使って,英文を作ろう
- 1 受け身 これだけ英作文
- Chapter4 小刻みな活動で書く力を鍛える! 中学3年の英作文ワーク
- 1 現在完了(継続用法)を使って,英文を作ろう
- 1 あなたがずっと継続していることは?
- 2 現在完了(完了用法)を使って,小説の英訳にチャレンジ!
- 1 これであなたも翻訳家!
- 3 現在完了(経験用法)を使って,英文を作ろう
- 1 あなたがしたことがあるものはど〜れ?
- 4 make A+Bを使って,「幸せな時」を書いてみよう
- 1 あなたが嬉しくなるのはどんな時?
- 5 Call A+Bを使って,友達に何と呼べばいいか聞いてみよう
- 1 あなたのことを何と呼んだらいい?
- 6 It is 〜 for ― to ...を使って,自分の思いを伝えよう
- 1 私にとって,…することは簡単だ
- 7 関係代名詞を使って,いろいろな英文を作ろう
- 1 日本語に合うように英語を書いてみよう(主格that)
- 2 日本語に合うように英語を書いてみよう(主格who/which)
- 3 日本語に合うように英語を書いてみよう(目的格that)
- 4 日本語に合うように英語を書いてみよう(目的格who/which)
- 8 後置修飾を使って,いろいろな英文を作ろう
- 1 絵を見て5つの英文を作ってみよう(現在分詞の後置修飾)
- 2 日本語に合うように英語を書いてみよう(過去分詞の後置修飾)
- 9 間接疑問文を使って,いろいろな英文を作ろう
- 1 例にならって英文を作ってみよう(be動詞の間接疑問文)
- 2 例にならって英文を作ってみよう(一般動詞の間接疑問文)
- 3 例にならって英文を作ってみよう(助動詞の間接疑問文)
- Chapter5 7つのパターンをしっかり押さえる! 入試対策の英作文ワーク
- 1 「テーマ型」英作文
- 1 自己紹介してみよう(中学1年以上)
- 2 あなたの町を紹介しよう(中学2年以上)
- 2 「メモ型」英作文
- 1 友達紹介しよう・正子さんになりきって自己紹介してみよう
- 3 「条件型」英作文
- 1 次のような時,何と言う?・伝えてみよう
- 4 「空所補充型」英作文
- 1 電話中の会話
- 5 「イラスト型」英作文
- 1 親子の会話・イラスト英作文
- 6 「メール・手紙文型」英作文
- 1 冬の過ごし方・ALTへの手紙
- 7 「意見型」英作文
- 1 あなたはどう思う?
- あとがき
はじめに
中学英語の時間数が週3時間から4時間になった。増えた1時間をどんな活動に使うか。
こういうところで,先生方の授業マネージメントの技量が問われる。
私なら次の2つの活動を充実させるために使う。
1つは,
「繰り返し」と「定着」
である。
英語は技能である。技能であるから,それを定着させるためには,意図的な繰り返しが必要である。その「繰り返し」の時間にプラス1時間を活用する。
もう1つは,
書くこと
である。
広島県の道面和枝先生も「私なら,書くことの力を高めるために,時間を使う」と,同様のことを言っていた。
私が新任の時は英語は週に4時間あった。それがある時から,1時間減って,週に3時間となった。週に4時間あった時の生徒は,B5用紙いっぱいに書くだけの力があった。それが3時間になると,私はB5の半分となるB6の大きさの紙を生徒に渡している自分に気付いた。
これだけ見ても,学力低下は当然である。やはり時間が欲しい,と私は思った。そして今,週4時間になった。今こそ,生徒の書く力を高めたい。そのためのワークが本書である。
私が中学校で勤務していた時には,「小刻みなライティング活動」と称して,新しい文法を習ったら,少しでも習った文法を使って,英文を書くよう指導していた。
生徒が自分の言葉で英文を書くと,文法の理解が深まるのである。
もちろん「書く力」も高まる。
そして,「小刻みなライティング活動」を重ねながら,時に「まとまった英文」や「自分の思いや考えを伝える英文」などの「テーマ」を与え,思考力,判断力,表現力等の力を付けるような活動を生徒に教えていった。
本書は「小刻みなライティング活動」を通しながら,書くことに慣れ親しみ,そして簡単な英文ならすらすら書くことができる生徒を育てるためのワークシート集である。
やり方は簡単である。口頭練習などで,新しい文法を教えたら,本書のワークシートを印刷し与える。
生徒は,学習したばかりの文法を使って,英語で表現しようとする。
その表現させる中で,「3人称単数現在形のsがしっかり付いているか」「時制は正しいか」「単数,複数形をしっかり使い分けているか」「文法の知識が理解されているか」などの,生徒の文法の理解度を測ることができる。
もし理解できていなければ,「あれ? toの後ろは何だっけ?」と言い,「toの後ろは原形がくる」という不定詞の文法の理解に気付かせるようにする。
こうして文法指導が終わり,習った文法を使って一度でも書かせると,理解を深めると共に,その文法の「使い方」を知ることになる。
書く力を付けさせたければ,たくさん書かせなくてはいけない。
それが週4時間になった現在,可能となったのである。
ただ,私としては,どうしても次の要素も外せない。
それは,
楽しさ
である。
ただ,やみくもにテーマを与えて書かせるわけではない。
生徒が「書いてみようかな」「書こうかな」と思うような場面設定やイラスト,時には,「なぞり書き」などを入れて,書く活動に興味を持たせながら書かせたい。
いやいや書くのではなく,「面白そう!」と思ってもらえるように,場面や題材を設定し,ライティング活動例を示した。
不十分なところはぜひ,先生方のオリジナルで補ってほしい。
きっと,一度でも自分の言葉で習った文法を使って表現した生徒は,文法への理解も深まるだろう。それもねらってのライティングワークである。
さて本書には,生徒用にワークシートが用意されている。
最終的にそのワークシートに示された時間で書かせたいという“願い”が,そこにはある。
なので初回は時間がかかるが,2回,3回と繰り返し,その時間内でできれば合格である。ぜひお試しいただきたい。
平成25年12月 /瀧沢 広人
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