授業の工夫がひと目でわかる! 小学校社会科板書モデル60

授業の工夫がひと目でわかる! 小学校社会科板書モデル60

好評3刷

インタビュー掲載中

実物板書を通して、社会科授業づくりの工夫がすべてわかる

「問題の設定」「問題の追究」「まとめ」の視点からの構造化、実物の効果的な位置付け、写真や絵、イラストの活用、子どもたちの考えの位置付け方…などなど、楽しく、力がつく社会科授業をつくるための方法を、60の実物板書と実践事例を通して紹介!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-155813-0
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年12月16日
備考:
サポート情報

もくじ

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はじめに
1 社会科授業の板書の鉄則
鉄則1 1時間の授業を1枚の板書にまとめる
鉄則2 目的に応じてレイアウトを選択する
鉄則3 ヘッダを付ける
鉄則4 色チョークや色ペンを使い分ける
鉄則5 実物を効果的に位置付ける
鉄則6 写真や絵,イラストを活用する
鉄則7 グラフを活用する
鉄則8 吹き出しを活用する
鉄則9 矢印と番号札を活用する
鉄則10 重要語句は漢字表記,まとめは隠す・消すで定着
2 授業の工夫がひと目でわかる!板書の実物モデル60
3・4年
1 方位と距離を一体化して示す
(学校のまわりの様子/四方位と距離)
2 これだけは覚えたい地図記号30
(学校のまわりの様子/地図記号)
3 地図記号を使って地図を読み取る
(学校のまわりの様子/たんけんマップから地域マップへ)
4 市の様子をつかむシンプルな地図づくり
(市の様子/市全体のおおまかな様子)
5 買い物調べの結果を個から全体のグラフに表し,考察を加える
(商店のはたらき/買い物調べ)
6 店の見取図を活用し,店の工夫を考える
(商店のはたらき/見学に向けての事前学習@)
7 商品棚を提示し,店の工夫を考える
(商店のはたらき/見学に向けての事前学習A)
8 学校の消防設備の学習は消火器から
(火事をふせぐ/学校の消防せつびを調べよう)
9 地域を火事から守る工夫が,消火栓から見える
(火事をふせぐ/学校のまわりの消防しせつを調べよう)
10 消防署の仕事を5つのキャラクターで覚える
(火事をふせぐ/消防署の5つの仕事)
11 消火,救急,救助のデータを収集する視点
(火事をふせぐ/消防署見学でのデータ収集)
12 見学時の調査データから安全なくらしを考える
(火事をふせぐ/火災の原因と件数から火災予防を考える)
13 図やグラフから課題意識を高める
(事故や事件をふせぐ/交通事故の原因と対策)
14 絵や写真,矢印を用いて関係図に表す
(事故や事件をふせぐ/110番通報のしくみ)
15 写真・スライドを活用して思考を深める
(事故や事件をふせぐ/放置自転車から安全なまちを考える)
16 交通安全標語から事象を考える
(事故や事件をふせぐ/交通事故ゼロへの地域の人の願い)
17 見学写真から農家の工夫や努力をとらえる
(農家の仕事/賀茂なすをつくる仕事)
18 「農家の1年カレンダー」から工夫を読み取る
(農家の仕事/賀茂なすをつくる仕事)
19 社会科新聞づくり
(農家の仕事/賀茂なすをつくる仕事)
20 職人とその仕事内容をつなぐ写真板書の工夫
(まちの人たちの仕事/つけものをつくる工場)
21 ネームプレートを活用したAとBの対比板書
(わたしたちの京都府/林業のさかんな地いき)
22 付箋「見学 これだけは!」の活用で追究意欲を高める
(わたしたちの京都府/林業のさかんな地いき)
23 見学後の「これだけは!」の情報交流は子どもが主役
(わたしたちの京都府/林業のさかんな地いき)
24 グラフ読解の基本を押さえ思考を促す
(わたしたちの京都府/林業のさかんな地いき)
25 具体的な数値とグラフから社会的事象を考える
(くらしと水/1日に使う水の量はどれくらい?)
26 施設の仕組みのまとめは見学シートの絵図を活用して
(くらしと水/浄水場の仕組みとはたらきを考えよう)
27 「人」「もの」「こと」の順に資料を提示し,業績に迫る
(まちを開く/用水のけんせつ・琵琶湖疏水)
28 パンフレットの活用で見学前の視点づくり
(くらしとごみ/クリーンセンターって,どんな所)
29 子ども作成のクイズで見学後に確かな知識の定着を図る
(くらしとごみ/クリーンセンター見学の振り返り)
30 グラフの変化を根拠を示し,予想する
(くらしとごみ/ごみの量の変化からくらしを考える)
5年
31 クイズ形式の発問で領土の認識を深める
(日本の国土とわたしたちのくらし/国土の広がりと領土)
32 消火栓の形や色の違いから地域のくらしがわかる
(日本の国土とわたしたちのくらし/自然条件を生かした消火栓)
33 水屋の写真と水害の写真の活用で堤防のはたらきを知る
(日本の国土とわたしたちのくらし/低地のくらし・輪中)
34 治水工事による新たな農業の誕生を作付面積の変化から読み取る
(日本の国土とわたしたちのくらし/低地のくらし・輪中)
35 新聞記事から問題を発見する
(日本の国土とわたしたちのくらし/あたたかい土地のくらし)
36 地形の特色を盛り込んだ「都道府県語呂合わせ」の活用
(日本の国土とわたしたちのくらし/国土の地形の特色)
37 衛星写真,土地利用図とその航空写真から庄内平野を観る
(米づくりのさかんな庄内平野/米づくりのさかんなわけ)
38 砂防林と風車の写真から季節風と米づくりの関係をとらえる
(米づくりのさかんな庄内平野/季節風と米づくり)
39 水管理を示すグラフで米づくりの長期作業をとらえる
(米づくりのさかんな庄内平野/水管理の仕事)
40 子ども新聞を活用して難しい問題を考える
(米づくりのさかんな庄内平野/減反政策を考える)
41 2つの漁を比較対照し,その違いを探る
(日本の水産業/焼津市とかつお漁)
42 ベースになるグラフに補助資料を効果的に位置付ける
(日本の水産業/日本の水産業を見つめ考える)
43 2次元の表を用いて生産工程を分類する
(自動車をつくる工業/人とロボットの役割)
44 グラフのポイントに根拠を示す
(自動車をつくる工業/増加する海外生産の自動車)
45 写真を分類して3Rを考える
(自動車をつくる工業/3Rの取り組み)
6年
46 人物中心の歴史学習における板書の基本
(むらからくにへ/卑弥呼と魏の皇帝)
47 太子の知恵に迫ることができる業績を取り上げる
(天皇中心の国づくり/聖徳太子と隋の皇帝)
48 たび重なる遷都を矢印で整理する
(天皇中心の国づくり/聖武天皇が目ざした国づくり)
49 清盛の業績を年代順にひも解き,出世のわけを考える
(鎌倉武士の世の中と室町文化/平清盛と武士の政治のはじまり)
50 流罪から将軍への道を追う
(鎌倉武士の世の中と室町文化/源頼朝と鎌倉幕府@)
51 鎌倉幕府の成立を,場所,主従関係,役所から考える
(鎌倉武士の世の中と室町文化/源頼朝と鎌倉幕府A)
52 絵巻絵を用いて御恩と奉公の関係を読み取っていく
(鎌倉武士の世の中と室町文化/北条時宗と元寇)
53 戦いのイラスト図から人物の力関係を読み解いていく
(天下統一をめざした3人の武将/長篠の戦い)
54 鉄砲から信長の人物像に迫る
(天下統一をめざした3人の武将/織田信長と安土城)
55 領地拡大図から秀吉の業績や考え方に迫る
(天下統一をめざした3人の武将/豊臣秀吉と大阪城)
56 江戸図と大拡張計画図から家康の町づくりを考える
(天下統一をめざした3人の武将/徳川家康と江戸の町)
57 日米両国の文明の差を板書を2分割して顕著に表す
(近代国家への歩み/ペリー来航)
58 中心人物を決めて維新の三傑を関係付ける
(近代国家への歩み/大久保利通と新政府づくり)
59 事件から国力とは何かを考える
(近代国家への歩み/陸奥宗光と条約改正)
60 野口英世の業績から戦争と平和について考える
(近代国家への歩み/野口英世と戦争)

はじめに

 「社会科の授業をどのように進めてよいかわからないので参加しました」

 社会科の研究公開授業に参加する教師からよく聞かれる言葉です。

 私も,初任者のときによく「社会科の授業が教え込みになっていて,子どもたちがつまらなそうです」と先輩に悩みを相談しました。それから27年間,担任をやり続けてきている今も,社会科授業を「楽しくわかる,力がつく授業」にするにはどうしたらよいか試行錯誤しながら,目の前の子どもたちと対峙し,実践を重ねています。

 さて本書は,私も若いころ悩んだ社会科授業の進め方の基本や,授業実践を積んで見えてきた「楽しくわかる,力がつく授業」にするための工夫を,「板書」を中心に紹介しています。

 なぜ板書なのでしょうか?

 板書には「めあて」「資料」「子どもの考え」「重要語句」「まとめ」など,限られたスペースに授業の足跡が表出されます。ですから,授業後に板書を見れば,何をめあてに,問題をどのように解決していったのかが見えてきます。いきあたりばったりの板書では,子どもたちが何を考え,どんな解決をしたのかがわかりません。これでは,子どもたちに力はつきません。

 そこで,本書では,「楽しくわかる,力がつく授業」にするための工夫を示した60の板書モデルを授業実践に基づいて紹介しました。

 第1章では,社会科の授業を進めるうえで基本となることを「10の鉄則」としてまとめました。第2章では,板書モデルを3・4年…30例,5年…15例,6年…15例(日本の歴史)紹介しました。

 3・4年では,地域教材の資料をどのように扱い板書づくりをすれば「楽しくわかる,力がつく授業」になるかを提案しています。5年の産業学習では,「問い」の設定にこだわり,教科書をどのように活用すれば「楽しくわかる,力がつく授業」になるかを提案しています。6年の歴史学習では,人物や事象に関する「ネタ」を基に構造的な板書モデルを紹介しています。


 明日の社会科授業への夢と希望を膨らませるお手伝いができれば幸いです。


  2014年7月   /柳沼 孝一

著者紹介

柳沼 孝一(やぎぬま こういち)著書を検索»

1966年 福島県生まれ

上越教育大学学校教育学部卒業

会津若松市立謹教小学校(1988年〜)

猪苗代町立市沢小学校(1990年〜)

喜多方市立松山小学校(1993年〜)

福島大学附属小学校(1997年〜)

2008年より立命館小学校

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

訂正とお詫び(2017.02)

このたびは本書をご購入いただき、誠にありがとうございました。
さて、本書p22-23において、「2年時につくった」としてご紹介した「たんけんマップ」ですが、関係者様のご指摘で、実際には、著者の勤務校で別の教員が行った3年生の授業の中で作成されたものであることがわかりました。
ここに訂正、謝罪させていただくとともに、新たに別の実践を紹介させていただきます。

今後はこのようなことがないよう、細心の注意を払ってまいります。
何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

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      明治図書
    • 分かりやすく実践しやすいです。
      2017/5/27あっつん
    • 実際に授業で利用できます。
      少し、授業では盛りだくさんのページもありますが。。。
      2015/7/2940代・小学校教員
    • 実際に使っています。使いやすいです。
      2015/7/2340代・小学校教員
    • 実際に授業で利用できます。展開の参考時間も記載されるとなおいいかと思います。
      2015/5/440代・6年生担任
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