- はじめに
- 本書の使い方
- 第1章 「ボール運動」でみんなが主役!魅力的なゲームづくり大解剖
- 1「ボール運動」ここが魅力!
- 2「ボール運動」3つの型
- 3「ボール運動」に必要なこと,育てたいこと
- 第2章 「ボール運動」のゲーム 全部紹介!
- 各ゲームで育てたい力
- 低学年 ゴール型ゲーム
- シュートボール
- キックゴルフ
- 低学年 ネット型ゲーム
- コロコロバレー
- エプロンバレー
- 低学年 ベースボール型ゲーム
- けりっこベースボール
- はさみんベースボール
- 中学年 ゴール型ゲーム
- ドッチモゴール
- スケットボール
- 四角サッカー
- フロアーフット
- 高学年 ゴール型ゲーム
- フリーシューター
- あっちこっちフラッグフット
- サポッシュ
- ダイヤモンドキッカー
- 中学年 ネット型ゲーム
- バウンドアタックバレー
- パスキャッチバレー
- 高学年 ネット型ゲーム
- ワイドバレー
- ハサミンバレー
- 中学年 ベースボール型ゲーム
- グットベースボール
- スペースベースボール
- 高学年 ベースボール型ゲーム
- ゲットベースボール
- アドバンスベースボール
- 第3章 「ボール運動」をもっと楽しくするお役立ち付録
- 1 ゲームを盛り上げる!教具づくりのアイデア
- 2 コピーして使える!学習カード/低学年用
- 中学年ゴール型用/中学年ネット型用
- 中学年ベースボール型用/高学年ゴール型用
- 高学年ネット型用/高学年ベースボール型用
- シュート名人への道
- キック名人への道
- アタック名人への道
- バッティング名人への道
- 執筆者一覧
- コラム
- ハイタッチ/一人一人が輝く体育学習
- 涙/転機
- 教材化のヒントは子どもの願いから/授業観の変化
はじめに
「小学校のボール運動(ゲーム領域)の授業は,この1冊があれば大丈夫!」というものをつくりたいと考えました。この「大丈夫」は,この1時間なんとかなるという消極的な意味ではありません。この1時間,このひと単元,すべての子どもたちが目を輝かせ,「ゲーム」の主役となり,授業に夢中になっているという姿を想定しての「大丈夫」です。
みなさんは,「ゲーム」「ボール運動」は好きですか? また,小学生時代は好きでしたか? 子どもたちには,「ゲーム」の授業はたいへん人気があります。たいへん盛りあがります。しかし,その一方で,コートの隅っこの方でつまらなそうにしている子がいるのも事実です。学年が上がるにつれて,そのような子が増えていく傾向も否定できません。
「ゲーム」には,学ぶべき要素がいっぱい詰まっています。それは,ボールの扱い方や身のこなしといった技能面,空間認知や学び方といった思考面はもちろんですが,それだけでありません。仲間を信じてパスを出す,チームのために練習する,仲間と共に勝敗に一喜一憂する,互いに教え合い,助け合う……。大げさではなく,人が人の中で生きていく上での大切なことも学ばせてくれるのではないでしょうか。
言うまでもなく,適当にゲームをさせておけば,そのような学びをすべての子どもたちに保証できるわけではありません。教材の特性を考慮し,子どもたちの事実をみつめ,熟考を重ね,試行錯誤しながら生み出した教材だからこそ,すべての子どもたちに多くの学びを残すことが可能になるのです。
本書で紹介している実践は,関西体育授業研究会のメンバーが,これまで積み重ねてきた実践の数々です。1年生から6年生までの6年間の系統性を鑑みながら,ゴール型,ネット型,ベースボール型に分けて紹介しています。また,すべての子どもたちを主役にするためのしかけや方策も各教材において掲載しています。
本書が,そこに集うすべての子どもたちが授業における主役となり,授業のなかできらきらと輝く姿を生み出すための一助となることを願っています。
関西体育授業研究会 /垣内 幸太
低・中・高学年と分けて書かれてあるのも、活用しやすい。
せて選べるので、使いやすいです。
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