- はじめに
- 本書の使い方
- 1年 パワーアップ読み上げ計算
- 1 ●のかずを いいましょう
- 2 かずの 読み上げ
- 3 ●は,ひだりからみぎから,なんこ,なんばんめ
- 4 いくつでしょう 5までのかず
- 5 いくつといくつ 6まで
- 6 なにと□で
- 7 ○と△といくつ 9まで
- 8 5といくつ 6といくつ
- 9 なにと□で10 10をつくる
- 10 10は いくつと□
- 11 10といくつ
- 12 たし算(1)(こたえが10まで)
- 13 ひき算(1)@(こたえが9まで)
- 14 ひき算(1)A(こたえが9まで)
- 15 十いくつ+1けた(くり上がりなし)
- 16 十いくつ−1けた(くり下がりなし)
- 17 3つのかずの計算
- 18 1けた+1けた(くり上がりあり)
- 19 くり下がりのひき算 −9,8,7,6,5
- 20 十いくつ−1けた(くり下がりあり)
- 21 くり下がりのあるひき算,なしのひき算
- 22 たし算とひき算
- 23 いくつでしょう
- 24 どちらが大きいですか
- 25 はしから じゅんじょよく かずをいいましょう
- 26 100までのかず 2とび,5とび,10とび
- 27 120までのかずの直線
- 28 なん十+なん十 なん十−なん十
- 29 たし算ひき算 十いくつ+□,−□ くり上がり下がりなし
- 30 なんじ なんじはん@
- 31 なんじ なんじはんA
- 32 なんじなんぷん
- 2年 パワーアップ読み上げ計算
- 1 10分前,後の時こく
- 2 1時間前,後の時こく
- 3 1けたのひっ算 たし算ひき算
- 4 ─―の長さは,何cm何mmですか
- 5 たんいの言いかえ cm mm たし算ひき算
- 6 Iが何こでいくつ
- 7 はしから じゅんじょよく 数を言いましょう
- 8 1000までの数の直線
- 9 何十−□
- 10 何十+何十,何十−何十 百の位へのくり上がりくり下がり
- 11 十いくつ+□,十いくつ−□ くり上がりくり下がり
- 12 ひき算 何十−何十
- 13 2けたのひき算
- 14 何十−□,何十何−□
- 15 100−□
- 16 かけ算九九@(5のだん 2のだん)
- 17 かけ算九九A(3のだん 4のだん)
- 18 かけ算九九B(6のだん 7のだん)
- 19 かけ算九九C(8のだん 9のだん)
- 20 かけ算九九D 混合1
- 21 かけ算九九E 混合2
- 22 ●の数は,いくつですか(かけ算)
- 23 どちらが大きいですか
- 24 たんいの言いかえ m cm mm
- 25 たんいの言いかえ L dL mL
- 26 たんいの言いかえ cm m L dL mL
- 27 計算のじゅんじょのくふう
- 28 10000までの数と どちらが大きいですか
- 29 10000までの数の直線
- 30 分数 色のついたところを 分数で言いましょう
- 31 □にあてはまる数を もとめるためのしきを 言いましょう
はじめに
簡単な計算をすらすらできるようになりますと,授業における問題解決にとって強力な道具となります。高学年になって式を立てることができても計算でつまずく子どもは少なくありません。
子どもに計算力をつけたい方のために,これまで音声計算練習を開発してきました。
音声計算練習とは,計算式をランダムに並べた一覧表を手に持って計算して,答えを声に出していく方法です。まるで本を読んでいるかのように答えを言っていくのです。この様子をもとに「読み上げ計算」と命名しています。
1日,たった1分間で計算力がつく魔法の練習方法です。
「そんなバカな?」と信じられないかもしれませんが,毎日,1分間頑張るだけで計算力がつきます。特に暗算力が伸びます。
音声計算を練習し始めると,子どもが自ら計算に対して能動的に取り組みます。しかも,2人練習が基本ですので,協働性が発揮されます。「能動的」と「協働性」!? どこかで聞いた言葉ですね。そうです,計算練習のアクティブ・ラーニングなのです。2人が励まし合いながら頑張る様子はとてもほほえましい姿です。この練習をしていきますと,集中力が身に付き,また子どもどうしの関係性が高まります。短い時間で効率よく計算力を伸ばすことができるので,一石三鳥,四鳥の効果をあげることができます。実際,計算力が身に付いたという報告が全国から届いております。これまで以下3冊に教材が掲載されています。
1 2005年に愛知県豊田市立高嶺小学校との編著『算数大好きっ子に育てる』(明治図書),
2 2008年に長野県岡谷市立岡谷小学校との編著『算数科学ぶ喜びを育む学習の創造』(明治図書),
3 2016年に愛知県みよし市立緑丘小学校との編著『2つの「しかけ」でうまくいく!算数授業のアクティブ・ラーニング』(明治図書)です。
ところが,1と2については現在,絶版になっております。練習しようにも教材のワークシートがない状況が続きました。どうしようかと試案していたときに,本著の著者の篠崎富美子先生の「読み上げ計算」のワークシートと出会ったのです。企画してから5年かかりここにようやく完成しました。5年という月日が表すように,そのままの受け売りではなくて,志水なりに教材化を入念に組み立てました。とても時間をかけて作りました。
本書を使ってぜひとも子ども達に計算に関してのアクティブ・ラーニングを進めていただければ幸いです。篠崎先生,ありがとうございました。編集部長の木山麻衣子さんにも辛抱強く待っていただき感謝申し上げます。
平成29年11月吉日 愛知教育大学名誉教授 /志水 廣
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