学級を最高のチームにする!365日の集団づくり 6年

学級を最高のチームにする!365日の集団づくり 6年

好評4刷

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6年生で実現する最高の学級づくり!365日のポイント

365日で学級を最高のチームにする!目指す学級を実現する月ごとの学級づくりの極意。発達段階に応じた関係づくりや集団づくりのポイントから、学級の状態をチェックする「学級づくりチェックリスト」、陥りがちな落とし穴と克服法までを網羅。6年生指導に必携の書。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-250611-6
ジャンル:
学級経営
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年11月22日

目次

もくじの詳細表示

シリーズ発刊に寄せて
シリーズの読み方
まえがき
第1章 【3月】学級づくりのゴールイメージ〈自立度100%〉 学級に先生はいらない!子どもを信じてすべてを委ねよう!
1 6年生って大変な学年?
1 不安がいっぱい!思春期の子どもたち
2 「行事をこなす」から「行事で育てる」へ
3 中学校へテイクオフ
4 自ら考え,行動し,友達と問題解決できる子どもを育てるための3つの力
2 「先生がいなくても大丈夫」と子どもたちから言われるクラスを目指す
3 子どもたちを信じて委ねるポイント
第2章 【4月〜5月】〈自立度0%〉先生がいらなくなるための第一歩! まずは一人ひとりとがっちりつながろう
1 出会いの時期の大切なポイント
◆ 不安がいっぱい!思春期の子どもたち
2 教師と子どもがつながる学級開き
1 前日までにやっておく教室での準備の工夫
2 1日目の過ごし方〜まずは子どもとつながろう〜
3 こんな時どうする!?学級開き編〜トラブル事例集〜
想定@ 教室に入った時,あいさつが返ってこない
想定A 教室に行ったら,子どもたちが席に着いていない
想定B 黒板に落書きがされていたり,前日貼った封筒がはがされていたりする
想定C ミニゲーム中に友達の間違いを責め合う
4 2日目以降の過ごし方〜日常的につながり始める〜
1 子どもに委ねる学級開き
2 授業が活性化する「音読指導」
3 授業で自信がもてる「早口言葉」
5 子どもたち同士がつながる授業術
6 6〜7月に向けて「自分で考えて,行動する」ことの価値を伝える
7 子どもに伝えたいメッセージ〜小話集@「自立」〜
第3章 【6月〜7月】〈自立度20%〉 さあ,立ち上がれ!自分の足で一歩踏み出そう!
1 6,7月に育てる課題を把握する力と自己決定をする力
1 課題を把握する力とは?
2 自己決定をする力とは?
3 課題を把握する力,自己決定をする力を育てるポイント
2 「対話」で育てる掃除指導
1 掃除の時間,教師が意識する課題とは?
2 思いを聞く!願いを広める!
3 学級に投げかけよう!
4 学級全体で話し合おう!
3 こんな時どうする!?掃除編〜トラブル事例集〜
想定@ 教師や友達の話を真剣に聞かない
想定A 前に出た子どもが打ち合わせ通りに話ができない
想定B 子どもたちに意見を求めた時,手が挙がらない
想定C 決めたルールを守らない
4 子どもたちがつくり上げる修学旅行〜自己決定をする力を育てる!〜
5 こんな時どうする!?修学旅行編〜トラブル事例集〜
想定@ グループを決める際,人間関係が優先される
想定A 活動をせずに遊んでしまう子どもがいる
想定B 思うように活動が進まない
想定C 課題解決のアイディアが浮かばない
6 1月以降に向けて〜「アイディア力」の種を蒔く〜
7 子どもに伝えたいメッセージ〜小話集A「恋の話」〜
第4章 【夏休み】無駄な日々を過ごさない! 充実した夏休みを過ごそう!
1 充実した夏休みを迎えるポイント
2 チャンスを活かす!子どもの振り返り用紙は宝!
3 次の4か月に向けて,教師が自分を見つめ直す
4 作戦を練り直そう!
第5章 【9月〜10月】〈自立度50%〉本当につながっている!? もう一度人間関係をつくり直そう!
1 夏休み明けにもう一度つくり直す子どもの人間関係
2 教師と子どもが「つながり直す」個別面談
3 こんな時どうする!?「彼女が茶髪にしてきたら」〜トラブル事例集〜
1 本人に茶髪の理由を聞いてみよう
2 話をしてみよう
3 保護者に学校での指導内容を伝え,協力を求めよう
4 本人の課題に向き合おう
4 自分を見つめ,他者が支えてくれていることに気づく運動会
1 教師が願いを語り,当日の具体的な姿を全体で共有しよう
2 子どもたちと考える当日までの取り組み
3 決意表明がクラスの絆を強くする!
4 振り返りカードを活かす
5 わくわくした気持ちで行事を迎える巨大○○
5 11月〜12月に向けて〜積み重ねるリーダー,フォロワーの経験〜
6 子どもに伝えたいメッセージ〜小話集B「勝負」〜
第6章 【11月〜12月】〈自立度80%〉自分たちだけでできるのかな!? みんなのために自分の力を使い切ろう!
1 子どもたち一人ひとりが「自分は大丈夫」と自信をもつ
2 自分(たち)の力で最後までやり抜く力を育てるお楽しみ会(学級集会)
1 中心になって進めていくリーダーを決めよう
2 中心になって活動を進める仲間を募ろう
3 活動を進めていこう
4 お楽しみ会(学級集会)本番
5 振り返り
3 「加害者」「被害者」「傍観者」それぞれの立場へのいじめ指導
4 1〜2月に向けて,子どもたちの「自立」の意識をチェック
5 子どもに伝えたいメッセージ〜小話集C「差別」〜
第7章 【冬休み】「えっ!?もう終わり?」にはしたくない! ポイントを押さえて冬休みを過ごそう!
☆ 冬休みにやっておくとよい3つのこと
1 これから学習する内容と残りの時数の確認
2 事務分掌のチェック
3 指導内容のチェック
第8章 【1月〜2月】〈自立度90%〉卒業までラストスパート! アイディア力を育て,自分の力で社会を創造していく力を育てよう
1 アイディア力を育て,自分の力で社会を創造していく力を育てる
2 卒業プロジェクトで育てるアイディア力
1 「卒業までの期間で,学校のために自分ができること」を考えよう
2 その活動を通して,なりたい自分の姿を考えてみよう
3 同じようなテーマをもつ友達とグループをつくり,取り組んでみよう
4 活動を振り返ろう
5 究極の授業システム!?学習の課題設定からまとめまで自分たちで!
3 中学校へテイクオフ〜自立が育っているか最終チェック!〜
1 ロッカーや机の中,靴箱は整理整頓できているか
2 始業前に授業の準備をすることができているか
3 自分から進んであいさつすることはできているか
4 授業中,正しい姿勢で学習に取り組めているか
4 子どもに伝えたいメッセージ〜小話集D「節分の日の話」〜
第9章 【1年間を乗り切るコツ】1年間生き延びるコツ 上手くいかない日々の連続。困っている時に一歩を踏み出そう!
☆ 上手くいかない時の解決法
第10章 学級づくり20ポイントチェック
〜集団を育てるための定期点検リスト〜
1 学級づくりにも定期点検を
2 学級づくりチェックリスト
3 いつも自分のあり方を見つめながら学級を見る
あとがき
“先生”に伝えたいメッセージ〜エンドロール「なりたい教師像」〜

シリーズ発刊に寄せて

 アクティブ・ラーニング。「主体的で協働的な学び」と説明されるように,そこでは課題解決に向けて積極的に他者とかかわる学習が展開されます。高い意欲と活動性に支えられた学習は,温かさと安心感が保証された集団において実現されることは,多くの説明を要しないでしょう。学びの質への問いかけは,即ち「質の高い学びを成立させる集団とは?」という集団のあり方への問いかけなのです。

 日本の学校教育において,学級は「楽園」でした。そこは,子どもたちの笑顔で溢れ,瑞々しいやる気に満ちた場所として捉えられてきました。しかし,その様相が変わってきたのが1990年代です。中学校では「普通の子」が感情を暴発させて,刃物で人を傷付けるような事件が報道されました。

 そして,小学校においては学級崩壊と呼ばれる機能不全に陥る学級の存在が知られるようになりました。2000年になると,この現象は全国各地で聞かれるようになり,小学校の「楽園神話」は確実に壊れていきました。

 かく言う私も,小学校教師だった1990年代半ばに機能不全に陥った学級を担任しました。初対面の時に,誰一人私を見ることなく,私語を続ける子どもたちの姿に愕然としたことを覚えています。それまで授業づくりに関する方法を必死に学んできた私は,慌てて学級づくりの情報を集め始めました。しかし,情報がなかったのです。当時は,授業づくりに関する情報は豊富にありました。1単元の全指示・全発問を示した書籍から1年間使えるワーク集までありました。ところが学級づくりに関する情報が見当たらなかったのです。

 生徒指導の事例を扱った書籍はありました。しかし,それらはみんな個別の事例を扱ったものでした。学級の殆どの子どもたちが着席しない,話を聞かない,そして,毎日のように生徒指導上の問題が起こるような学級への対応法を示した情報は手に入りませんでした。

 それから数年が経ち,運命的な出会いもあり,私は仲間とともに,学級づくりに関する情報を発信する機会をいただくようになりました。学級崩壊がメジャーになるに従って,学級づくりに関する書籍が次々と発刊され,それまであまり関心を向けてこなかった研究者も学級づくりを研究の対象とするようになりました。かくして書店の教育書コーナーには,学級づくりに関する書籍が数多く並ぶようになりました。

 しかし一方で,教育界は,PISAショックに端を発した学力低下論争から,特に義務教育において,学力調査の結果に関心がはらわれるようになりました。それが現在も続いていることはみなさんがご存知の通りです。先生方の関心は,授業づくりに集中するかと思われましたが,どうやらそう単純には事は進行しませんでした。いや,学力向上という結果を出さなければならないからこそ学級づくりにも真剣に関心をはらわざるを得なくなったと言えます。

 大学教員となった今,各自治体教育委員会の要請により,年間かなりの数の学級づくりの講座を担当させていただいております。「学力向上の基盤は学級づくり」との認識からでしょう。これまでの授業づくりへの関心は,授業のネタや教授方法に向けられていました。つまり,「どんなネタをどのように教えるか」ということだったのです。しかし,今は,数値としての学力が問われる時代になりました。指導の過程よりも指導の結果が重視されるようになったわけです。

 先生方の関心が授業づくりに向けられるようになったからといって,学級崩壊の問題が解消されたわけではありません。むしろそれは多様化し,複雑化しているのが現状です。以前のように単純に無秩序状態になっているとか,教師に反抗しているといったわかりやすいものだけではありません。一見,授業は成り立っているようですが,何となくダラッとシラッとしていて,低意欲の状況が見られたり,表立って大きな問題はありませんが,ネットなどの電子空間で仲間を激しくいじめていたりするような「静かなる荒れ」と呼ばれる事態も見られています。

 指導の結果が重視される時代になったからこそ,「学びの場としての学級のあり方」が新たに問われていると言ってもいいでしょう。このような状況の中で,職員室が世代交代を迎えています。指導層となるベテランの大量退職が進んでいます。私たちの時代は,困ったら先輩に気軽に聞くことができました。しかし,今はそれが難しくなっています。

 ならば,教員養成の段階で何とかしなくてはと思いますが,残念ながら,現在の教員養成のプログラムにおいて,学級づくりに関する内容は標準装備されていません。普通に教員免許をとるだけでは,学級づくりを学ぶことができないのです。つまり,多くの新採用の先生方が,学級づくりにおいて丸腰の状態で現場に放り出されるような状態が続いています。そうした危機感を背景に誕生したのが本シリーズです。

 本シリーズでは,高い機能をもつ学級集団の姿として「チーム」を構想しました。チームとは,「一人では解決できない課題を,良好な関係性を築きながら解決する集団」です。アクティブ・ラーニングの本質をズバリと突いていると思います。そして,各学年の執筆者たちが,「チーム」を自分なりに受け止めて理想とする学級の姿をゴールイメージとして設定しました。さらに,学年別にチームに育てる指導のプロセスを「1年間まるごと」紹介しました。

 本シリーズを執筆したのは,質の高い学びを実現する集団を育てている6人(敬称略,括弧内は執筆担当学年)の実践家です。近藤佳織(1年生),宇野弘恵(2年生),岡田広示(3年生),橋健一(4年生),南 惠介(5年生),松下 崇(6年生)です。彼らは,いずれも地元に学びの仲間と研究会をもち,精力的に全国に向けて発信をしているメンバーです。彼らに学級づくりに関する考え方と技術を余すところなく伝えてもらいました。

 圧倒的な質の実践を支えているのが,その貪欲な探究心と謙虚な人柄です。年齢は私よりも若い先生方ばかりですが,いつも刺激をもらっている皆さんです。1年間の実践を公開できること,それが即ち,彼らの実力の証明です。どうぞ渾身の作をお手に取ってご堪能ください。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から現所属。研究力と実践力を合わせもつ教員を育てるため,教師教育にかかわりながら講演や執筆を行う。

松下 崇(まつした たかし)著書を検索»

1979年横浜市生まれ。横浜市小学校教諭。「教室に自治を!!」を合言葉に,2013年より自治的能力向上研究会を仲間と共に結成し,活動。自身も悩み苦しむ若者の一人であったが,学級づくりを中心に学び続け,学校現場で日夜全力投球中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 著者に安心感があり、即購入。
      購入後後悔無し。
      学年の先生方にも読んでもらおうと回しました。
      2020/4/1430代・中学校管理職
    • 3月の準備期間に考えることや、1年間の活動の見通しがわかるだけではなく、自立度を示されているため、実態に合わせて学級づくりが学べる1冊感じた。
      2019/7/2930代 アストロ教諭
    • 異動していきなりの6年生担任しかも5年の時に荒れていた学級でしたが、立て直すことができました。6年生として求められること、目指すべき姿が分かりやすく書かれていました。
      2018/12/1530代・小学校教員
    • 1年間のことが整理はされているので、比較的若い時代に購入がおすすめ。
      若手がたくさんいる学年では、後輩への指導として頭を整理しながら指導するのに参考になります。
      2018/10/1930代・小学校管理職
    • 内容が充実しているし、電子書籍版があるのがいい。
      2018/3/3130代・小学校教員
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

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