- 序文にかえて
- /菅 正隆(大阪樟蔭女子大学教授)
- はじめに
- /當麻 裕彦(大阪府千早赤阪村立千早小吹台小学校長)
- 本書の特長と使い方
- Chapter1 新教材“We Can! 1”攻略ポイント5
- Point1 徹底研究!“We Can! 1”指導のポイント
- 1.外国語で育成する資質・能力
- 2.移行期の外国語の授業づくり
- 3.“We Can! 1”の指導内容
- Point2 言語活動を充実させるポイント
- 1.“We Can! 1”での言語活動
- 2.英語を使いこなす活動にする
- Point3 外国語授業のスキルアップ術
- 1.今一度「外国語」の授業を考える
- 2.“We Can! 1”でスキルアップをめざす
- Point4 年間指導計画の作成例
- 1.2020年度完全実施までの流れ
- 2.第5学年の年間指導計画
- Point5 評価のポイント
- 1.移行期間の評価
- 2.「外国語」の評価の観点
- 3.“We Can! 1”の評価文言例
- Chapter2 “We Can! 1” 70時間の学習指導案
- *Unitのポイント:単元のねらい,覚えたい英語表現,解説&授業成功の秘訣
- *学習指導案:単元,主題,ねらいと評価のポイント,準備,展開
- Unit1 Hello, everyone. アルファベット・自己紹介
- Unit2 When is your birthday? 行事・誕生日
- Unit3 What do you have on Monday? 学校生活・教科・職業
- Unit4 What time do you get up? 一日の生活
- Unit5 She can run fast. He can jump high. できること
- Unit6 I want to go to Italy. 行ってみたい国や地域
- Unit7 Where is the treasure? 位置と場所
- Unit8 What would you like? 料理・値段
- Unit9 Who is your hero? あこがれの人
- Chapter3 “We Can! 1” 70時間の評価マニュアル
- 指導要録記入例&通知表文例集
- Unit1 / Unit2 / Unit3
- Unit4 / Unit5 / Unit6
- Unit7 / Unit8 / Unit9
- 振り返りカード
- Unit1 / Unit2 / Unit3
- Unit4 / Unit5 / Unit6
- Unit7 / Unit8 / Unit9
- 評価補助簿
- Unit1 / Unit2 / Unit3
- Unit4 / Unit5 / Unit6
- Unit7 / Unit8 / Unit9
序文にかえて
大阪樟蔭女子大学教授 /菅 正隆
次期学習指導要領により,2020年4月より,小学校3,4年生で領域としての「外国語活動」が,5,6年生では教科としての「外国語」が行われることとなった。これを踏まえ,2018(平成30)年4月より,2年間の移行期間がスタートする。文部科学省としては,「外国語活動」を年間最低15単位時間(1単位時間45分),「外国語」を年間最低50時間行うこととしている。各小学校では,授業時間数の確保と合わせ,年間のカリキュラム作成が行われている。また,国からは,小学校3年生には,「外国語活動」のテキストとして“Let’s Try!1”が,4年生には“Let’s Try!2”が配布されている。また,5年生には“Hi, friends!1”と“We Can!1”が,6年生には“Hi, friends!2”と“We Can!2”がそれぞれ配布されている。これらをいかに取り扱うか。それによって,子どもたちの反応も大きく異なることになる。今,さまざまな年間指導計画を目にすることがあるが,具体的なイメージをもたない中で,カリキュラムをコピーアンドペーストしたのでは,子どもたちを英語嫌いにする可能性もでてくる。特に,教科としての「外国語」のテキスト“We Can!1”と“We Can!2”は,これまでの“Hi, friends!1”や “Hi, friends!2”と比較しても,かなり高度になっている。つまり,テキストを使用する前に,どのような授業が想定されるのかを考えずに指導計画を立てたり,授業案をつくったりするのは危険である。
そこで本書の“We Can!1”の授業プランや評価プランを読んでいただき,授業のイメージをもち,子どもの状況に合わせて,実際の授業に望んでいただきたいと思う。小学校5年生の移行期間1年目は,はじめて英語に触れる子どもも多く,その場合には“Hi, friends!1”から指導し,終了後に“We Can!1”を使用する方法や,“Hi, friends!1”と“We Can!1”との共通部分を軽く指導する,単元によって軽重をつけるなど,さまざまな取り組みが考えられる。また,すでに4年までに英語に十分慣れ親しんでいる子どもたちには,“Hi, friends!1”は使わずに,はじめから“We Can!1”を使用する手もある。
また,評価についても,現行の4つの観点で文言評価することには変わりはないが,テキストが教科としてのものとなっている関係上,2年後の教科化に向けて,新しい3つの観点,「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体的に学習に取り組む態度」を利用し,文言で評価していくことも,今後のためには役に立つことである。いずれにしろ,本書はこのような新しい指導の在り方や評価の考え方にも対応できるように編集している。本書を活用していただき,移行期間に教科に対応できる指導力を身につけていただくとともに,教科として適切な評価が下せるよう,スキルアップを図っていただきたいと思う。
最後に,本書を作成するにあたっては,千早小吹台小学校長當麻裕彦先生,英語担当大門賀子先生をはじめ,千早小吹台小学校の教職員の皆様には,大変お世話になった。心よりお礼を申し上げたい。
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