- はじめに
- 第1章 主体的・対話的で深い学びを実現するための6つの視点
- 1 主体的・対話的で深い学びを実現するために
- 2 実現するための6つの視点
- [視点1]なぜ?どのように?どっち?の学習問題
- [視点2]学習問題発見に誘う驚きの演出
- [視点3]予想を絞り込む話し合い
- [視点4]内容を実感させる体験的な活動
- [視点5]思考を整理する“見える化”
- [視点6]プラスαの学びへの働きかけ
- 第2章 6つの視点で授業改善!主体的・対話的で深い学びの実践例
- 第3学年
- 学校のまわり [視点4]
- 工場の仕事 [視点6]
- 店ではたらく人 [視点6]
- 火事からくらしを守る [視点5]
- 交通事故からくらしを守る [視点3]
- 第4学年
- 水はどこから [視点6]
- ごみの処理と利用 [視点5]
- 地震からくらしを守る [視点5]
- のこしたいもの,つたえたいもの [視点2]
- 特色ある地域と人々のくらし〜城を守るまち・弘前市〜 [視点3]
- 第5学年
- 世界の中の国土 [視点2]
- あたたかい土地のくらし〜沖縄島〜 [視点3]
- 米づくりのさかんな地域 [視点6]
- 果物づくりのさかんな地域 [視点6]
- これからの食料生産とわたしたち [視点5]
- 自動車をつくる工業 [視点4]
- わたしたちの生活と森林 [視点4]
- 情報産業とわたしたちのくらし [視点2]
- 第6学年
- 子育て支援の願いを実現する政治 [視点2]
- 縄文のむらから古墳のくにへ [視点4]
- 武士の世の中へ [視点6]
- 今に伝わる室町文化 [視点2]
- 江戸幕府と政治の安定 [視点5]
- 町人の文化と新しい学問 [視点3]
- 世界に歩み出した日本 [視点4]
- 新しい日本,平和な日本へ [視点3]
はじめに
社会科の授業が,次のような状況になることはありませんか?
a 集中していない子,眠そうにしている子が目立つ。
b 教師と子どもの一問一答ばかりが続く。
c 自分の考えを書くように指示しても,ほとんどの子が何も書けない。
一方,どうでしょう? 次のような授業をしたいとは思いませんか?
A 子どもが学習問題に関心をもち,進んで問題解決に取り組む授業。
B 子どもが知恵を寄せ合い活発に議論する授業。
C 調べたことを関連づけて考え,学習問題を解決する授業。
本書のタイトルにもある「主体的・対話的で深い学び」を目指した授業改善とは,上のa〜cのような状況を克服し,A(主体的な学び),B(対話的な学び),C(深い学び)のような授業を実現させようとする,ごくごく普通の日常的な取り組みです。今注目の新しい用語ではありますが,決して新しい学びや特別な授業改善を求めるものではありません。
しかし,みなさんもご存知の通り,社会科の授業づくりには,そもそも他の教科とは少し異なる独特の難しさがあります。教科書を見ても授業展開がなかなかイメージできませんし,地域の実態に合わせて教材や学習内容も考えなければなりません。
本書は,そんな社会科の授業づくりに悩んでいる先生方に少しでも参考になればと思い執筆したものです。わたしが特に気をつけている6つの視点と30年間試行錯誤を積み重ねてきた授業実践の概要が記されています。拙い内容ではありますが,主体的・対話的で深い学び,そして,楽しい社会科授業に対する先生方のイメージが膨らみ,今後の授業改善につながれば幸いです。
平成30年8月 /平川 公明
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- 明治図書
- わかりやすい2023/11/430代・小学校教員
- 授業改善の仕方が、具体的にイメージできる。2019/1/2630代・教委
- とてもわかりやすい。大切なことが明確にまとめられている。2018/11/10あつし