- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
いくつかありますが、そのなかでも「自己更新力」と「継続力」が大切だと思っています。
前者は、「我以外皆教師」の精神で、貪欲にかつ謙虚に学び、自分を常に新しく塗り替えていく力です。
後者は、頑固なまでに自分の志を貫き、自分の育てたい子ども、実現したい教育の姿を追い続ける力です。
両者は、相反するような能力ですが、どちらも大切にしながら両者のバランスをとりながら実践を積みます。
これも複数ありますが、「仲間とつながる力」と「一人でがんばる力」です。
仲間は、ときには味方になり、ときにはライバルになります。
仲間とつながることで自分一人ではとても集められないレベルの情報を手に入れることができます。
一方で、情報をあふれるほど手に入れてもそれを活用できなくては意味がありません。
ときには一人になり、その情報を整理し、活用した結果をじっくり振り返ることが必要です。
これも相反する力ですが、やはりバランスが大事だということです。
“学級崩壊”と呼ばれるような機能不全に陥った学級を担任し、その学級を学年チームとの協働力で乗り越えたことです。
それはなんと言っても、私の教師モデルである恩師との出会いです。
彼の学級でのエピソードは本書の第1章に書かれてあります。
彼は永遠の憧れであり、ライバルです。
そして、自分の行き先を示す灯台でもあります。
普通の教師の普通の成長過程の歩みを思うままに書きました。
これまでの書籍とはずいぶんと違った印象かもしれません。
これまで書くことのなかった内容をふんだんに盛り込みました。
そして、書いていて一番楽しかった本でもあります。
一読いただければ幸いです。