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- 特別支援のツボ
- 特別支援教育
街中にはクリスマスソングが流れます。本屋の入り口には、年賀状のイラスト集が並んでいます。「ああ、今年も終わるんだな…」と、否応なく、実感します。
4月から、教室の気になる子の支援に取り組んできましたね。あっという間に、あと3学期を残すのみになりました。気ぜわしい思いをいだくこの時期ですが、1学期、2学期の支援のまとめが、残り少ない日々の充実を左右します。
「試行錯誤?」、「チャレンジ?」、「工夫?」、「模索?」。様々な言葉で表現されますが、振り返ってみると、4〜11月の具体的な実践の足跡が刻まれています。そして、子どもたちの姿も、当初よりは見えてきています。ここから、有効な指導の方向を見出す必要があります。自分なりのメモや記録、(立ててきた方は)個別の指導計画を基にしますが、まとめを、『ひとりの作業としないこと』がポイントです。誰かと、何人かと話し合っていく方が、見えていなかったことが整理されます。
まとめていく視点の一例を挙げてみます。
効果のあった支援、繰り返してはいけないと思った対応
ここは、主要な点です。些細なことも、出し合ってみましょう。お互いに、頭の中で雑然としていたにしても、話してみる、表現していく、聞いてみることで見えてくることがあります。構えない、柔軟な気持ちが大事です。詰まってきたら、次の項目に行きましょう。
好きなこと、得意なこと、興味・関心のあること
子どもたちと繋がっていく大事な情報です。案外、こんなことを知り得ていると、親しみが生まれ、指導が円滑にいくものです。他の先生たちと話し合っていくと、「へえ〜」とヒントをいただくがしばしばです。
「地雷」となること
反対に、「あんなことを言うから」など、トラブルを引き起こしがちな要因があります。マイナス因子を減らしていくことも大切な視点です。「そう、そう、そういえば…」。なんとなく感じていたことを明確にします。
友だちとの相性
上手くいくタイプ、苦手なタイプ、どの子にもあるものです。環境要因に左右されやすい特別支援の必要な子たちには、十二分に配慮したいところです。この情報は、席替えのとき、専科の授業のとき、クラス替えのとき、貴重な資料となります。
休み時間の過ごし方
目が行き届かないところがあるものです。主事さん、事務の方、教頭先生など、違う立場の方からの声、見方も聞いておくと、役立ちます。話を聞き取りながら、支援の仕方、声のかけ方などの意見交換ができることも多いです。
保護者とのつながり
担任と保護者との関係・つながりはどのように変わってきたのか、できるだけ簡略にまとめてみます。「こんな気持ちなんだなと分かった」「ここが大変だと感じた」「こういう言い方をした方がいい」など、前向きな言い方・書き方に気をつけてみます。
連携できた機関
学校以外で、助けられた関係機関(医療、教育センター、通級…)、役に立った講習会や講演、参考になった本なども記録しておく、聞いてみると、課題が整理されていきます。
行事等への配慮
【9月】・【10月】に書いたように、大きな行事は失敗感を大きくします。早くから、予想を立てて、支援の工夫、子どもたちの見通し・心構え、事前指導など、考えられることは話し合ってみましょう。
自分の経験を客観的に見つめていくには、複数の目が必要です。本来、校内委員会が機能していくべきところでしょうが、今、誰と、どんな機会(会)で話し合えるのか、探してみてください。
寒くなりました。風邪をひかないでくださいね。リラックスした話し合いの場がもてますように!!
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