読者レビュー

よくぞ書いてくれた！という思いでいっぱいです。教員以外の人にはここに書かれていることが実感できないかもしれません。だからこそ，若手にこそ読んでほしい本です。中堅以上の教員にとっても，この本を読むことが自らの実践を振り返り，大きな自信になることと思います。

真実だった

すぐに使えるテクニックがちりばめられていて、おもしろい。
ある程度勤務されている先生なら当たり前であろう技も多いですが、
初任者の方には特におすすめできるのではないでしょうか。

この本を表面的にだけ捉えると、誤解も生まれるかもしれない。しかし、今の学校現場を知り、じっくりと読めば、本書の内容がいたって真面目であることがわかる。

現在の学校に適している内容であった。きれいごとだけではすまされない今の学校教育。その状況をどう改善していけばいいのか。どのように乗り切っていけばいいのか。具体的な手立てが掲載されていて大変良かった。

中村先生は、現場（学級）を「戦場」と呼んでいる。作戦も武器も無しに、丸腰で「戦場」に向かえば、間違いなく大けがをするし、場合によっては命を落とす。それくらいに、現場は厳しいことをズバッと言い切っておられる。

これまでは新卒、若手教師にとって「戦場」だった現場が、今や、中堅、ベテラン教師にとってもそうなっている。これまでは通用した作戦や武器が、通用しなくなってきている。
現在の教育を取り巻く状況は、教師が”教師”という立場だけで尊敬され、権威を発揮できる環境では、もはやなくなってきている。
だから、中村先生のおっしゃる通り、「策略」が必要だ。情熱や理想だけで、教師が勤まる時代は終わった。
「策略」ということを、ずばり現実的な視点で言い切られたことに、敬意を表する。

一気に読みました。日々感じている不安な気持ちをきちんとわかってくれて、アドバイスをくれる。読んでいて胸が痛いのと同時に、満たされていく想いでした。

「ブラック」ではなく、担任教師が心得ていなければいけない原理原則のように感じました。

学級担任としての心構え、とても共感するものがありました。

サイズがA５版だとよりよいと思いました。内容は、非常に勉強になりました。