- 山ちゃんのボディパ!
- 特別支援教育
本日の動画
ボディパーカッション教育
久留米特別支援学校 活動ドキュメント
※YouTubeの動画にリンクしています。
いかがでしたか。これまで、様々な発表の晴れの舞台をご紹介してきましたが、本日は日々の教室での様子をご覧頂きました。活動をグッと身近に感じて頂けたのではと思います。
特別支援の必要な子どもたちは、本日の動画のようになかなか活動に興味を示してくれないこともあります。同じような経験をされた先生も多いのではないでしょうか。そこで本日は、そんな先生方や、これからはじめてボディパーカッションに取り組んでみようという先生方に少しでもお役に立つよう、子どもたちが興味を示して振り向いてくれるためのとっておきの指導ポイントを、3点ご紹介しましょう!
1 先生同士の協力体制をつくろう
特別支援教育の現場で、まとまった人数(10人以上)の活動や授業を行う場合、小学校の学級担任や、中学校の教科担任のように1人で1時間の授業をすべて行うことはほとんどありません。ティームティーチング、つまり、先生同士の協力体制をつくることが重要になります。
本日紹介した動画では、高等部の生徒約30人に対して、教師や支援員が約10人近く補助指導の先生がついています。そのため、先生によって生徒に対する指導の方法に大きな差が出ないよう、あらかじめ指導方針を統一して協力体制をつくることが大切になってきます。また、先生同士が集まって話し合いの機会をもうけることで、情報を共有したり、よりよい指導のアイデアを出し合ったりしています。
2 子どもたちの「できた」規準の共通理解
それぞれの生徒は、障害の種別も軽重も全く違います。そのため、生徒個人の到達目標や基準値も違ってきます。そこで、ボディパーカッションを指導する場合、先生方の共通理解として、下記のように、個々の症状別に生徒の個別の支援計画や到達目標を設定することが必要になってきます。それが、先生方同士、子どもたちの「できた」規準の共通理解になります。
- ダウン症の生徒は、笑顔があれば参加していると判断する。
- 自閉症の生徒は、体が拍に合わせてリズムに乗ろうとしていればよい。
- 脳性麻痺の生徒は、教師が手を持ってからだを刺激すればそれはその生徒にとってのボディパ−カッション活動である。
- ADHDの生徒は、日頃より“真剣に取り組む様子”が見られればOKと判断する。
- 広汎性発達障害の生徒は、少しでもリズムに合わせ、手を打つ動作、動かす動作が入れば参加していると判断する。
3 先生が思いっきり楽しむと子どもたちも楽しくなる!
通常学級の小中学校でも、先生自身が楽しく取り組む姿を見せることは大切ですが、特別支援の子どもたちの前では、それがさらに重要になります。通常学級の場合、小学校中高学年になると、先生自身が自然に「教える目線」に立ち、「教師言葉で指導」をすることになってしまいがちです。しかし、特別支援を必要とする生徒にとっての音楽は、目の前の活動が「楽しいか」「興味を持てるものか」という点が大切です。そのため、教師は「子どもの目線」に立ち、「楽しい雰囲気を自ら伝える授業」として行っているかが重要なポイントになってきます。
さぁ、まずは先生方自身がボディパーカッションを楽しんでください。子どもたちはそんな先生の姿を見て、きっと笑顔でリズムにのってくるでしょう。
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