- 著者インタビュー
- 外国語・英語
「東京女子学園の生徒全員が英語を話すことができる」ためにはどのようにしたらよいかを考えたことです。英語を話せる、話せないとよく言いますが、実際にはどのようなことかを考え、教科書にもよく掲載されている場面別会話(買い物や電話での会話など)ではなく日常生活でよく話題になることをリストアップしました。そして生徒が“How are you?” “Fine, thank you.”と自然にやりとりができるのは授業の最初に繰り返すからだ…となり、月別に3年間の会話を考え、授業の最初に実施するようにしたのです。
本書の使い方でも述べていますが、初めは教師の後について繰り返します。慣れてきたらお友達とペアワーク、ペアは隣の人、前後の人と相手を替えます。最終的には実際の自分のことに内容を置き換えて話します。少しずつパターンを変えることにより、生徒は完全にやりとりができるようになっていきます。
英語は声を出さずにいくら練習しても話すことができるようにはなりません。また実際に聞き取れるようになるためにも声を出すことは重要です。ゲームを紹介したのはこうすれば飽きずに、楽しく声を出して練習ができるからです。たとえば職業の言い方であれば教科書のレベルだけではなく多くの語彙を紹介することもできます。
すべておすすめのゲームですが、準備が簡単で、必ず生徒がのるのがリズムフォーです。テレビで紹介されてから「ユキからはじまるリズムに合わせて」と小中学生が夢中になって遊んでいます。中1の数字で一度実施しておくと、曜日、月の言い方など生徒はとても楽しく取り組みます。もちろん、実施する前に何度も言えるようになるまで練習することが大事ですが、「リズムフォーをするからね」と言っておくと生徒の気合も違います。
英語が話せるようになるだけでなく、授業の最初のウォームアップにこの1分間月別メニューを実施するとその後の授業中の生徒の声の大きさ、集中度が変わってきます。また英検のリスニングや、面接試験の練習にもなります。(これは生徒が実際にとても役立ったと言っていました。)ぜひ実施してみてください。