- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
根底にあるのは、教師としての誇りです。教師という仕事の尊さは、自分の仕事によって子供たちが幸せになっていくことにあります。その先にたくさんの人たちの幸せが広がっていく。こんな素敵な職業は、他にはありません。教壇は、選ばれ者だけが立てる最高のステージです。まず、教師自身が自己肯定感をもつべきだと思います。
自分の感性を信じることです。「あれ?ちょっと変だな」と感じたら、自分が正しいと思う指導方法を取り入れてみるべきです。謙虚に学ぶ姿勢はもちろん必要です。でも、子供たちの幸せのためを思い、信念をもって進むこともまた大切なことです。
本書の第3章「原点」に書いた特殊学級(現・特別支援学級)を担任した2年間です。子供の見方が変わりました。たとえば、「なぜできないんだろう?」ではなく、「なぜできるのだろう?」という視点から指導方法を考えるようになりました。教材を自分でつくって授業をする楽しさを実感するようになったのもこの時期です。
これは、やはり深澤久先生が立ち上げた「全国ネット・道徳授業記録」との出会いですね。マル道と略称で呼ばれていたこの研究会は、現在は「道徳のチカラ」と団体名を改め、私が代表を務めています。
毎年夏に開催している全国大会は、今年2013年で通算24回目になります。今、北は北海道稚内から南は沖縄県石垣島まで、日本中に仲間がいます。仲間こそが一番の財産です。
【若手の先生へ】
今は多少辛いことがあったとしても、「教師になってよかった」と思えるときが必ず来ます。せっかく志した教師の道を楽しみながら前へ進んでください。
【ベテランの先生へ】
「生まれ変わっても、また教師になりたい!」と思える教師人生を歩んで行きましょう。