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まず、本書の特徴は「ほぼすべての文法が網羅されている」ということです。よって中学で文法を指導した後に、毎回パズルを生徒に出すことができます。実は前々からすべての文法に対応するパズル集を作りたかったのです。それも面白いものを…。なので、本書を書き始めるまでに、多くのパズルネタを集めていました。それがやっと形となりました。
1つは、教師が作成した文法プリントの裏に、さりげなくこのパズルを載せておくのです。そしてプリントが終わった生徒に「裏のパズルをやっていなさい」と言ってやらせると、生徒の何をしていいかわからない空白の時間を埋めることができます。
2つ目は、『今週のパズル』などと称してパズルを廊下に置いておきます。そして、「やりたい人はやってみましょう」というパターンも私は好きです。もともと勉強って、他人に言われてやるのではなく、自分から進んでやってみようという気持ちが大切だと思うのです。たまには、やりたい人がやる…というものもあっていいと思っています。
3つ目は、授業中に一緒にやるです。生徒と対話しながら、やってみるのも活用法の1つとなるでしょう。
授業もそうですが、「楽しい」ということです。何を差し置いても「楽しい」というのが先にきます。そしてその次に「勉強になる」という順番です。パズルにおいては、「楽しくて、ちょっぴりためになる」がコンセプトです。これは以前、雑誌のパズルを作成していたときのコンセプトでもありました。
また、学習プリントを作成する場合のコンセプトは、「わかりやすさ」です。難しそうなことを易しく教えるのが教師であって、それを具体化したプリントはわかりやすくなくてはいけません。そして何より、「わかると楽しい」のです。やはり、学習して楽しいというのが根底にあるのでしょうね。
これは難しいですね。前書に比べるとパズルのパターンも増えていますので…。でも、私が気にいっているものの1つに、中学2年の動名詞パズルに「恐怖? 楽しみ? 性格判断」というのがあります。パズルには、「終わった後の楽しみ」ってあると思うのです。動名詞の入った文を読み当てはまる方を進んでいくと、その人の性格が見えてくるというパズルです。これはペアでもできます。同じく2年生の比較級を使った「果物で君の性格判断!」も同じ発想で作成したものです。果物占いを英語でやってみました!
2つ目は、2年生の最初に過去形の復習で作成した「3人の発言でトーナメントを完成!」というものです。これは身近なものを活用しようと思って作成したなかなかの良問だと思っています。もしかしたら、どこかの入試問題に出るかも知れません。なかなかいい発想のパズルだな…と思っています。
3つ目に、1年の「代名詞ビンゴ」です。ビンゴってもともと楽しいのですが、パズルでビンゴをしたらどうなるかな…と思って作成し、このような形になりました。ぜひ、先生自らがパズルを解いてみて、楽しかったものをどうか生徒に与えてあげてください。
英語教師はエンターテイナーであり、遊び心があり、ユーモアがなくてはいけません。そのためには、日常から、「なにか楽しいことはないかな?」「何か面白いものはないかな?」という目で色々な物を見ていきます。そして、面白いものが見つかったら、それを英語学習に結び付けるのです。すると楽しい授業ネタになります。もともと楽しいものに英語を載せるのですから楽しくないはずはありません。本書も、もともとあったパズルに英語を載せて作成したものもありますが、やっぱりやってみると楽しいですよね! まだまだたくさん楽しいパズルはあると思いますので、パズルメーカーになりましょう!