生徒全員が自分の言葉で話す英語授業づくりの秘訣とは?
2014/11/7 掲載
- 著者インタビュー
- 外国語・英語
今回は岡田栄司先生に、新刊『目指せ!英語授業の達人29 荒れ・しらけと闘う!英語授業の鉄則&活動アイデア 真剣に語り合う集団を育てる・ゴールは「踊る英語御殿」』について伺いました。
―まず、本書で紹介している『踊る英語御殿』とはどのような活動なのでしょうか? 簡単にご説明ください。
その名の通り、イメージは明石家さんまさんの「踊るさんま御殿」のような楽しい井戸端会議を英語で行うことです。生徒はテーマに沿って作ったスピーチを披露し、教師がそのスピーチに質問したりつっこんだりする。それだけの活動なのに、生徒が真剣に話し、真剣に聞く、そして笑いの絶えない幸せな時間になります。
―生徒が自分の言葉で話す英語授業にするために、教師はどのようなことを心がけるべきだと思いますか?
トピックの選択が最重要です。生徒は話したいと思うトピックを与えられると、自然にどんどん話し始めます。そしてもう一つ大切なのは聞き手の態度。このクラスなら何を話しても聞いてくれる! そんなクラスの雰囲気があれば生徒は生き生きと話し始めます。
―授業づくりの鉄則の1つに「仲間の力を使う」とありますが、これはどういうことですか? またどのような効果がありますか?
班活動やペア活動の際、ローテーションで相手を変えていくのは「仲間の力」を有効に使う手だてです。教師が叱ると反発する生徒も、仲間の言うことには耳を傾ける場合があります。班活動を活用したり、ペア活動ではどんどん相手を変えていくことによって、仲間で教えあったり、活動する楽しさを経験させていきます。
―本書にはバラエティにとんだペア活動やコミュニケーション活動が紹介されていますが、これらはどのように活用できますか?
よく言われることですが、英語という教科は「実技科目」に近いものがあります。ペア活動やグループ活動、コミュニケーション活動は「活用する」と言うより、これらの活動そのものが英語の授業であると捉えています。授業のあらゆる場面で使って頂きたいと思います。生徒が話し疲れ、笑い疲れるような授業を目指しましょう。
―最後に、全国で英語を教える先生方に熱いメッセージをお願いします!
勉強もスポーツもまるで駄目な私ですが、劣等感を武器にいろいろと取り組んでいるうちに、英語の授業が大好きになりました。生き生きとコミュニケーション活動に取り組む生徒たちを見ると、こんな楽しい仕事はないと感じます。2020年の「おもてなし英語」に向けて、共に頑張りましょう!!!
(構成:木山)
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