序章では、今どきの子どもの心理面での課題に触れ、それぞれの課題が変化していることが理解できます(例:【低学年】1年生の小1プロブレム、2年生の中間反抗期、【中学年】3・4年生の9歳・10歳の壁、【高学年】5年生の自己肯定感の低さ、6年生の思春期対応等)。
第1章では、それぞれの学年の課題を明確にし、それぞれの対応のポイントや配慮したい点を紹介しています。
第2章では、「最高の教室をつくる8つのやまかんメソッド」として、各学年の学級づくりに活用できるメソッドの基本型を紹介しています。
第3章では、それぞれの学年ごとに起こりやすい人間関係づくりにおける課題を想定し、8つのメソッドを使った適切でタイムリーな実践として事例を紹介しています。
低・中・高学年としてはいますが、学級の成熟度や先生方の指導スタイルに合わせて活用できるようにしています。ぜひ3巻お手元に置いていただき、できるところからご活用ください。
「最高の教室をつくる8つのやまかんメソッド」として、それぞれの学年の学級づくりに活用できる次の8つのメソッドの基本型を紹介しています。
- 児童理解の方法(見取り方)
- ルールづくり
- リレーションづくり
- 適切なトラブル解決・課題解決(集団の課題)
- 適切なトラブル解決・課題解決(個別の課題)
- カウンセリングスキルの活用
- ユニバーサルデザイン
- 保護者対応
この8つは、どの学年においても学級づくりの基本になるもので、知っておくことでいざというときに対応・対処できたり、予防できたりするものです。
低学年では1年生の小1プロブレム・2年生の中間反抗期に対応できるようなスキルを身に付けるために、心ほぐしミニゲーム、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、ミニロールプレイなどの技法を中心に紹介しています。
中学年では、3・4年生の9歳・10歳の壁に対応できるようなスキルを身に付けるために、エンカウンター、シナリオロールプレイ、コミュニケーションスキルなどの技法を中心に紹介しています。
高学年では、5年生の自己肯定感の低さ・6年生の思春期に対応できるようなスキルを身に付けるために、アサーショントレーニング、アンガーマネジメント、ストレスマネジメントなどの技法を中心に紹介しています。
カウンセリングの技法や手法を手軽に取り組めるように紹介していますが、いずれも心理効果が期待できるように配慮してつくりました。
「ユニバーサルデザイン」は、ともすると型にはまったルールを教師が一方的に示していくケースも見られます。子どもの自立を意識すると、合理的配慮とユニバーサルデザインの考え方に基づいた物理的・教育的環境整備が必要とされます。本書では、規範や規範意識をもとにした学級づくりにおけるユニバーサルデザインについて、カウンセリングの視点も交えて事例を紹介しています。
民間企業と教師生活で約40年間の経験をそれぞれの実態を踏まえて仕上げました。月ごとの課題に応じて記しています。若手からベテランの先生方でも“かゆいところに手が届く”ように、わかりやすくて使いやすいこと、どこから始めても使えることを意識して書き上げました。ご自身が使いやすいところから、使いやすいようにアレンジして活用していただければと思います。
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- タウリン
- 2020/3/14 10:33:35
本当に長い間待っていました。八巻先生の本は分かりやすくて使いやすいものが多いので楽しみにしていました。学年部ごとの課題がはっきりしていて、対応の仕方も分かりやすかったです。さすがです。 -
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- しがない教師
- 2020/3/21 14:12:43
やっと八巻寛治先生の本が出ました。教育委員会にいたあたりからなので10年ぐらい待っていました。早速Amazonで注文し、本校の若い教師に読ませます。 -
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- yahoo
- 2020/3/27 9:46:21
やまかん先生の本は分かりやすく使いやすいので8冊持っていて、使っています。新型コロナウイルスがらみのストレスマネジメントや不安や悩みの解消にも有効です。早速Amazonで注文しました。