「アウストラロピテクス」「ネアンデルタール人」「クロマニョン人」…、皆さんは、これらの違いをご存知でしょうか?
これらはすべて「ヒト」ですが、一般に、アウストラロピテクスは「猿人」、ネアンデルタール人は「旧人」、クロマニョン人は「新人」に分類されます。また、ジャワ原人や北京原人などの「原人」というカテゴリーもあります。
ここで問題。
猿人、原人、旧人、新人のうち、現在の中学校の歴史の教科書に載っていない「ヒト」はどれでしょう?(東京書籍『新しい社会 歴史』参照)
正解は「旧人」です。以前は、ネアンデルタール人がわたしたち「ホモ・サピエンス」の祖先だと考えられていたようですが、それが否定され、「旧人」という分類自体が使われなくなりつつあるのだとか。そのためかどうかは断定できませんが、ほとんどの歴史の教科書で「旧人」「ネアンデルタール人」という語句は使われておりません。(注:一部の教科書には掲載されています)
さて、これらの「ヒト」は化石によってその存在が判明しました。それらの化石のなかで最も有名なのが、1974年にエチオピアで発掘された「ルーシー」というアウストラロピテクスの化石です。なぜ有名なのでしょうか? 通常、化石というのは全身のほんの一部しか出土しないものなのですが、ルーシーは全身の約40%が発掘され、研究の進展に大きな役割を果たしたからです。
そのルーシーですが、8月29日の読売新聞の記事によると、祖国エチオピアを離れ、全米巡回展示の旅に出るということです。「壊れやすい化石を長旅に出すべきではない」という批判もあるようですが、研究者や科学ファンにとってはホンモノを見る絶好の機会になることでしょう。
ルーシー、お気をつけて、よい旅を!
そういう場合、このルーシーとかは恐竜の化石みたいな位置づけなんでしょうか・・・。
ルーシー、テロリストに狙われるかも。
原理主義者は何教であっても怖いですよね・・・。
日本みたいな適当さが良いとは言いませんが、私は好きです。
まぁ生活には不都合ないですが、理科教育って大事だと思います。