きょういくじん会議
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急げ! 3人乗りでも安全な自転車の開発
kyouikujin
2008/3/9 掲載
お買い得!子供乗せ自転車 WITH KIDS

 2月16日の議題にも取り上げたように、昨年の道路交通法の改正により、自転車同乗中の子どものヘルメット着用推進、13歳以下の歩道通行可などの乗車ルールが一部変更される。これに伴いこの春から、3人乗り自転車への取り締まりも強化されると2月26日の産経新聞の記事は伝えている。2人以上の幼児をもつ親にとっては、厳しい規制になりそうだ。

 実は自転車の3人乗りは、これまでも禁止されていた。自転車の定員は、道路交通法や都道府県の道路交通規制などで決められており、基本的には2人乗りも禁止とされている。ただし、幼児用乗車装置(補助いすなど)を取りつけた場合は6歳未満の幼児を1人乗せることができるとされている。
 また、都道府県によっては、子どもをおんぶした場合は3人までの乗車も可としているところもある。

 規制が強化されることで、「3人乗りがダメと知らなかった」「とても困る」という保護者は少なくない。2人の幼児をもつ知り合いに話を聞いてみると、「確かに3人乗りは危ないかもしれないけれど、あちこちと歩き回る小さい子どもを2人も連れて、重い買い物袋を下げて歩くのはかなり厳しい。3人乗りとはまた違った危険もあると思う」との意見。
 しかし先日、自転車の前後に子どもを乗せた親がハンドルをきった際、後ろの子どもがバランスを崩し手にもっていた絵本を路上に落としまう場面に遭遇した。こういった危険を目の当たりにすると、今回の規制も仕方ないのかもしれない…と考えていたところ、警察庁では新たな策を打ち出したようだ。それは、「安全性が確認できれば3人乗りも許可」とし、来年度中にも「安全走行ができる3人乗り自転車」を開発するという策。自転車メーカーや女性団体の代表、有識者で、専門委員会を立ち上げたようだ。

 日本交通管理技術協会によると、保護者が求める自転車の安全性として、おもに以下の意見があげられているとのこと。

  • 子どもを乗降させるときのぐらつきをなくす、スタンドの安定性の向上。
  • 前ハンドルがぐらつかない工夫。
  • すべりにくいタイヤ。
  • ふらつきを防ぐため、状況に応じて重心が変えられるなどの工夫。

 「危ないから」と単に規制するだけでなく、代替策として安全な自転車の開発が実現すれば、子どもを持つ親にとってもそうでない人にとっても、より快適な環境をつくり出すことができそうだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
4件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/3/12 8:47:19
    3人子どもがいる友達は、1人は前、1人は後ろ、1人はおんぶで4人乗りしていました。絶妙なバランスでした。

    すでに子どもと2人乗りの自転車はありますが、子どもを連れていない時はバランスが悪いようです。


    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/3/12 17:15:48
    子育てのためには法律違反だろうと3人乗りも致し方ないという論理は法治国家に生きてる人たちとは思えない。
    お金がなかったら背に腹は変えられないから食い逃げしてもいいってのと同じ理屈。
    本当に必要なら法律を変えるよう働きかけるのが筋では。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/3/13 12:06:48
    法律で許されようと許されまいと、3人乗りが危険なのは
    事実。3人乗りのことを考えた自転車が開発されても、高
    そうだし普及は難しそう。
    自治体などでレンタルなどの工夫がされればいいなと思います。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2008/3/13 13:22:41
    補助輪つけるだけで横には倒れにくくなるので、大分安全にはなりそうですけどね。
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