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「持続可能な農業」実現に向けたシンポジウム開催
kyoikujin
2008/3/16 掲載

 4月16日、東京都渋谷区の国連大学において、「持続可能な農業に関する調査委員会」の主催によるシンポジウム、『本来農業への道〜持続可能な農業と地域を実現するために、いま必要な行動とは〜』が開催される。

「持続可能な農業」の実現に向けた提言

 「持続可能な農業に関する調査委員会」とは、大学教授、NPO、農業団体、企業、農家などにより、2006年に組織された任意団体で、環境への負荷などに配慮した、いわゆる「持続可能な農業」の実現に向けたさまざまな調査や提言をまとめた報告書『本来農業への道』を昨年12月に公表した。
 この報告書の中の「日本の持続可能な農業の実現に向けて 10の提言」では、教育・人材育成についても言及されており、「体験型食農教育」を小中学校の基本カリキュラムに組み入れることなどが提言されている。「体験型食農教育」の具体的な内容としては、校庭や学校周辺での菜園・農業活動や、年に数回の農家・農園での農作業などが挙げられている。

 4月に開催されるシンポジウムは、農業関係者などに対してこの報告書の内容を紹介するとともに、持続可能な農業の実現に向けた行動や協力を広く呼びかけることを目的としている。

シンポジウムの運営にも工夫が

 このシンポジウム、運営に関しても、環境問題に取り組む団体らしい工夫が施されている。それは、シンポジウムの開催により排出される二酸化炭素を、日本カーボンオフセットのサービスを通じて、「カーボン・オフセット」するという試みだ。
 「カーボン・オフセット」とは、さまざまな活動によって排出された温暖化ガスを、他者が行なう「温室効果ガス削減事業」の効果と組み合わせることで、差し引きゼロにするという考え方で、日本カーボンオフセットは国連が認定した温室効果ガス削減プロジェクトから得た排出権を活用してプログラムを提供しており、排出権は京都議定書の目標にも算入されている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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