- きょういくじん会議
8日、茨城県沖で震度5弱の地震があった。真夜中2時の少し前。関東近辺では、熟睡中でも目が覚めたという方が多くいただろう。
各地で地震が起きると一旦は防災意識が高まるものの、のどもと過ぎれば…というように、しばらくたつうちに危機意識も薄れてしまう。防災対策を、そんな一過性のものに済ませてしまわないために、実際に地震が起きた地では色々な形で記憶をとどめている。
淡路島にある野島断層保存館。野島断層は兵庫県淡路市にある活断層で、1995年に発生した阪神・淡路大震災の際、左右の横ずれだけでなく、上下にもずれ(片方が隆起)、一帯に大きな被害をもたらした。この活断層、現在は国指定の天然記念物になっている。
野島断層保存館は、ずれた断層の真上につくられた施設で、断層の一部を丸ごと保存しているのだ。
このGWに実際訪れたみたのだが、断層の現物がそのまま残っているだけに、規模の大きさが体感できた。これだけ地面がずれたら、それはそれは大きな被害が出るはずだ。
近くには、「メモリアルハウス」との名で、断層が横切っている民家がそのまま保存されている。比較的丈夫なつくりの建物だったようで、家そのものはしっかり形をとどめており、一見被害が少ないようにも見えたが、垣根や塀のずれが断層の動きを今でも伝えている。但し、神戸で乗ったタクシーの運転手さん曰く、「実際はあんなもんじゃないよ」。
そんな地震が発生したのも、すでに13年前。保存館には子どもたちも多く訪れていたが、彼ら小学生たちが生まれる前のできごととなった。
今回の地震でも緊急地震速報が出たが、発表は強い揺れの後。先月28日に沖縄県の宮古島近海で発生した地震に続いて、2回目の速報だったが、何れも強い揺れには間に合わなかった。自然相手なだけに、まだまだ地震の予知は難しい。やはり地震予知に頼るだけでなく、一人一人が防災意識を高めなければならない。
野島断層保存館のそばには「なまず池」があった。幸運にも、なまずはちょうどお休み中で、顔は拝見できなかった。なまずが休んでいるうちに、是非もう一度、子どもたちと防災に関して話し合ってみてほしい。
- 茨城県沖地震:5人がけが 茨城、栃木で震度5弱
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http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20080508k0000e040024000c.html - 緊急地震速報:システムに限界 事前の備えが重要
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20080428k0000e040056000c.html?inb=yt - 地震と鯰(東京消防庁)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_57.htm