きょういくじん会議
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女子生徒の制服をスラックスに―札幌市立南が丘中学校
kyoikujin
2008/5/28 掲載

 「スカートの丈が短い」と生徒指導をしている学校もあると思います。23日の毎日新聞の記事によると、今年度から北海道札幌市立南が丘中学校で女子生徒の制服を夏の時期を除いてスラックスに統一したとのこと。スラックスの制服になれば、スカート丈について女子生徒に指導する必要はなくなるかもしれません。

スカート丈の流行は…

 女子生徒の制服のスカート丈には流行があり、それは時代ともに移り変わってきました。
 1980年代は、長い丈のスカートがかっこいいとされ、一部の生徒の間で長いスカートが流行しました。これは、当時のテレビドラマ「スケバン刑事」で主人公がはいていたスカートの影響もあるのかもしれません。

 1990年代に入ると、丈が短くなり「ミニスカートにルーズソックス」姿の「コギャル」と呼ばれる高校生を見かけることが多くなりました。この「コギャル」ブームは社会現象となり、当時さまざまなメディアで取り上げられ、学校でもスカートが短すぎることが問題になり、生徒指導を強化したところもあるのではないでしょうか。

今…スラックスの導入へ

 現在、上記のようなブームは下火になっているものの、短い丈のスカートをはく女子生徒はいまだに多く見られます。その一方で、私立や地方の学校などを中心に、冷え性対策や動きやすさ、ジェンダーフリーなどの面から、スカートとスラックスの制服選択制の形をとる学校も増えてきていますが、そのような学校でもスラックスを選ぶ女子生徒はまだ少ないようです。

 そのような中、全国初と見られるスラックスの完全義務化に踏み切った同中学校では、「子どもはスカートをはきたがっている」「好きな方を選べるようにすればいい」「スカートに比べてスラックスは体形を選び、着こなしが難しい」「余計な出費がかかる」などの保護者の意見もあったと北海道新聞の記事が伝えています。

 まだ多くはありませんが、今後、広まっていくかもしれない女子生徒のスラックスの制服について、みなさんはどう思いますか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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