きょういくじん会議
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急がれる金融教育―東京都が独自の教材を開発
kyoikujin
2009/1/20 掲載
計算機能付き貯金箱マイパーソナルATM

 買い物や電車やバスを利用する際、現金を持たずにカードや携帯電話だけで精算ができる便利な時代。携帯電話や自宅のパソコンで手軽に買い物ができるようにもなりました。その一方で、カード破産や悪質商法による被害も多くなっています。今の時代を生きる子どもたちが、早い時期からお金の大切さを知り、正しい知識をもって悪質商法の被害にあわないようにしようという動きがあるようです。

 12日の産経新聞の記事によると、東京都はお小遣いの使い方やクレジットカードの利用法を扱った小中学生向けの教材の開発に乗り出すことを決めた、ということ。平成23年からの新しい学習指導要領でも金融教育が重視されますが、それをを前に都が独自で開発する教材で、全国からも注目を集めることは間違いありません。お小遣いをもらい始める小学校3年生と、卒業後アルバイトなどを始めると想定される中学校2年生向けの教材になる予定ということです。

 他にも全国で金融教育、消費者教育に関する取り組みは見られています。毎日新聞の11日の記事には、千葉県松戸市のNPO法人「おかねの楽校」の講座について紹介されていました。理事長の話では、身近な金融教育として、お年玉やお小遣いをすべて親が管理するのではなく、以下の3つの使い道に分けて考えさせるといい、とアドバイスしています。

将来の夢を実現するためのお金

物をなくした、など「もしも」に備えるお金

お菓を買うなど普段使うお金

 私たち大人が、家計やお小遣いを管理するのにも参考になりそうですね。

 また、金融広報中央委員会「知るぽると」のホームページでは、お金に関するクイズや「金融教育」を学校で取り組む際の実践事例なども多数紹介されています。子ども向けのクイズでは、「一種類のコインだけでお金を払うことができるのは、何枚まで?」などお金に関するあれこれから、株に関することまで幅広く出題されていますが、この問題、分かりますか?

 「金融教育」というと重く考えがちだったり、子どもにお金のことを話すのはタブーと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういったお小遣いの管理方法を学校や親子で考えること、一緒にお買い物に行って仕組みを教えるなどのちょっとした事で、子どもをお金に関する被害から守ることにつながるのかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/1/22 8:37:05
    子どもにスイカを持たせてしまうと、電車賃の計算や感覚が見につかなそうなので、毎回切符をかわせています。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2009/1/27 13:05:15
    ご当地モノポリーが、先日プレス発表されていたのを思い出しました。
    身近な事柄に加え再発見もあるようで、その土地の学習にも役立っているようです。
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