きょういくじん会議
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雑誌、マンガ、子ども―専門図書館に行こう!
kyoikujin
2009/5/24 掲載
おもしろ図書館であそぶ―専門図書館142館完全ガイドブック (毎日ムック)

 1日、東京都立多摩図書館(立川市錦町)が「東京マガジンバンク」としてリニューアルオープンしました。雑誌の蔵書は約1万誌、約120万冊と全国でも最大規模となります。ジャンルはほぼすべてを網羅。ほかには、児童・青少年向けの本、16ミリフィルムの分野にも力を入れています。
 このようにある分野に特化した専門図書館。ほかにもいくつかご紹介しましょう。

 雑誌に特化した専門図書館としては、大宅壮一文庫が有名です。東京都世田谷区にある民間の雑誌図書館です。評論家である大宅壮一が遺した、およそ20万冊の蔵書が基となっています。こちらは入館料が必要ですが、小学生からの学生割引もあります。

 マンガ図書館は最近大学の学部開設などもあり話題になっていますね。
 マンガ学部のある京都精華大学と京都市の共同で運営されている京都国際マンガミュージアムでは、マンガの収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査研究及び事業を行っています。入場料が必要で、貸し出しは行っていませんが、多くのマンガが読めるとともに、マンガに関するイベントも行なっています。
 現代マンガ図書館内記コレクションは、私設のマンガ図書館です。貸本屋をしていた内記稔夫氏が1978年に開設しました。東京都新宿区にあり、入館料が必要です。広島市立まんが図書館は、日本で唯一の公立のマンガ図書館。「おもしろその年まんが大賞」といったマンガコンクールも行なっています。
 明治大学でも米沢嘉博記念図書館としてマンガに特化した図書館を設立予定です。2009年夏開設予定で、学外からも利用できる運用を検討しているそう。

 児童書や子どもに関する研究書などを専門に集める子ども図書館 には、国際子ども図書館(国立国会図書館)や、尾道市みつぎ子ども図書館向島子ども図書館などがあります。
 広島市こども図書館では「学校支援図書セット」として中学年以上の調べ学習に役立つ資料を、テーマ毎にセットにして貸出すなどの事業も行なっています。
 ほかに、高知こどもの図書館や東京子ども図書館など民間の子ども図書館もあります。

 図書館というと市町村などの公立図書館や学校図書館を利用することが多いですが、目的ごとに利用図書館を変えてみるのも、また違った資料との出会いがあり、楽しいのではないでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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