- きょういくじん会議

2学期が始まりほぼ一ヶ月。子どもたちも学校生活のペースを取り戻してきたところでしょうか。これからの季節、だんだん日が短くなって、下校時に心配になることもありますよね。そこで今回は、保護者の方たちのための子どもを守るパトロールの方法について、ご紹介いたします。
子どもの安全インストラクターの武田信彦さんが主宰をつとめる『うさぎママのパトロール教室』では、保護者へ安全にパトロールするにはどうしたらよいのかという講演会を行っています。
ホームページでも、パトロールや子どもの犯罪被害防止に関連した情報を多く載せています。例えば防犯ブザー。最近では学校で配られることも多い防犯ブザーですが、使い方がよくわからないまま持っている子どもも多いのでは? 『うさぎママのパトロール教室』によると、防犯ブザーを使うコツとしては、
- いざというときは投げ捨てる
- すぐに逃げること
- 手のとどく腰まわりなどに着けておく
- ときどき電池の確認をする
- 防犯ブザーには名前や住所などを書かない
- みんなで練習する など
とあります。ブザーを鳴らせば誰かが助けてくれる…とは限りません。まずは子どもたちが逃げることが重要で、ブザーはそのための時間稼ぎとしての意味もあるのです。
大阪府警察が発表している「平成20年中の性犯罪等と声かけ等事案の現状」を見ると、16歳未満の性犯罪等、声かけ等の犯罪被害発生はどちらも16時台に多く、やはり下校中が危険だとわかります。また、発生場所は道路や共同住宅のホール・エントランスや階段踊り場などで多くなっています。このデータは大阪府のものですが、全国でも状況はあまり変わらないのではないでしょうか。パトロールするなら、時間は16時台に、場所は共同住宅の周辺も行うと効果的なようです。
子どもを守るには、保護者や地域の方のパトロールはとても重要。でも、やみくもにパトロールをしても効果がなく、自らも危険にさらされてしまうかもしれません。きちんと知識をつけた上で、子どもの安全を守っていきましょう。