きょういくじん会議
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あなたも目指してみませんか? 各種教育賞の紹介
kyoikujin
2010/1/27 掲載

 教科書会社の東京書籍が毎年公募している「東書教育賞」の表彰式が、25日に行われました。25日の時事通信社の記事によると、25回目を数える東書教育賞の最優秀賞は、小学校部門は岩月佐江子教諭(愛知県安城市)の「過去の三河地震の教訓から防災を学ぶ地域密着の総合的な学習」、中学校部門は石原貴志教諭(静岡県浜松市)の「意欲的に取り組む生徒を育成する天体学習」が受賞したそうです。受賞した論文は同社ホームページ内で公表される予定です。さて、本日はそんな教育賞の話題です。

 自分の行っている教育実践が評価されて表彰まで至れば、素敵なことですよね。教育実践とはなかなか客観視しづらいものだと思いますが、教育賞に自分の実践を応募するにせよ、受賞した実践を読むにせよ、教育賞とは大変刺激になるものではないでしょうか。では、どんな教育賞があるのか、公募制のものに限定して紹介してゆきます。

東書教育賞

 冒頭でお伝えしたこの賞は、「生き生きと学び健全な子どもを育てる教育実践」を課題にした実践報告の論文を募集しています。応募資格は小中学校教員及び教育関係者(個人、グループ、学校)、総字数を12000字以内にまとめた論文が対象となります。入賞者には、賞状・記念品・賞金(最優秀者は50万円など)が贈呈され、また、受賞作の論文集が作成され全国の教育現場に配布されるそうです。現在は応募を締め切り表彰式を終えたところですが、次回の詳細は同社ホームページに掲載される見込みです。

新聞社各社

 教育賞を設けている全国紙や地方紙の新聞社も多いようです。その中からいくつか選んでご紹介します。
「読売教育賞」(読売新聞):応募者自身による実践報告論文を公募している賞です。応募資格は教育機関の教職員、及びPTA・教育委員会・博物館・教育研究所の関係者。実践報告を20000字以内にまとめた論文と800字以内の概要が審査対象で、最優秀者には賞状と盾と副賞50万円が贈呈されます。

「朝日のびのび教育賞」(朝日新聞):この賞は、学校などの教育機関に限らず、地域や家庭と連携して実践されている多様な教育的活動に対する表彰を行っています。活動団体の詳細と、活動状況が分かるような写真・図表類が審査対象になります。受賞団体には盾と活動奨励金30万円、副賞の20万円が贈られます。なお現在は募集を締め切っています。

「がんばれ先生!東京新聞教育賞」(東京新聞):東京都教育委員会と共同で行っている、東京都の学校教育における実践活動報告書に対する賞です。応募資格は東京都内の教育機関に勤務する教員個人もしくはグループ。3200字以内と比較的少なめの字数の報告書と400字程度の概要が審査対象となり、受賞者には賞状及び副賞20万円などが贈呈されます。なお現在は募集を締め切っています。

その他にこのような賞も

コカ・コーラ環境教育賞:小中学生を対象にした環境教育活動が顕著な個人・団体に対する表彰です。

東レ理科教育賞:中学校・高校の学校教育を対象に、理科教育における新しい発想と工夫考案の事例を表彰しています。

 また、公募制の賞ではありませんが、広島大学が設けているペスタロッチー教育賞では、受賞者の名前のなかに、山田洋次、黒柳徹子、アグネス・チャンなどが見受けられました。いろいろな教育のあり方が認められていることが実感されます。

 地方公共団体の教育賞など見ていくと、まだまだ尽きることがありません。多忙ななかで論文を書く時間がないと仰る方もいることと思いますが、もしも琴線に触れるような教育賞があれば、意識してみるだけでも日々の実践の中で良いスパイスとなってくれるかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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