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新たな学校施設づくりのアイディア集―文部科学省
kyoikujin
2010/2/15 掲載
変わる学校のトイレ―子どもの思いを形にする

 文部科学省は、1月22日、「新たな学校施設づくりのアイディア集〜充実した教育活動と豊かな学校生活にために〜」を発表しました。アイディア集では、新たな学校づくりのアイディア例が目的別に30例と改修による学校施設の再生の例が10例示されています。

 このアイディア集では、それぞれのアイディアに関して、全国の学校の取り組みが多くの写真とともに紹介されています。ページを進めると、それらの写真から明るい学校の様子、いきいきとした子どもたちの様子が伝わってくるものも少なくありません。

 皆さんは、勤務する学校、またお子さんが通われている学校について、改善してほしいと思う点はありますか。またある場合、何についてもっとも改善を望むでしょうか。
 2007年に行った東京都の小平市が行った「学校施設に関するアンケート調査」(PDF)の結果をみると、「現在の学校をそのまま利用していくことを想定すると、どのような改修(修理)あるいは機能改善が必要だと思いますか?」との問いで、小学生、中学生、小学生保護者、中学生保護者のすべてで1位に選ばれたのは「トイレの改修」でした。
 また、2009年に、トイレ関連企業が組織する学校のトイレ研究会が全国の自治体と公立小中学校に対して行った学校トイレアンケート調査報告でも、「学校で生徒・児童のために改善が必要な場所は?」との問いへの回答は、校舎の耐震化とともにトイレの改善が1位、2位を占めるという結果になっています。学校のトイレ研究会のホームページでは、学校のトイレは、5K(汚い・くさい・暗い・怖い・壊れている)と揶揄されているとも書かれています。確かに自分が学生のとき、また、今も職業柄学校を訪問する機会がありますが、「学校のトイレ」にあまりいい印象をもったことはありません。
 さて、そんなトイレに関して、このアイディア集では、「心地よいトイレや手洗い」(PDF)で神奈川県横須賀市立大塚台小学校が紹介されています。黄色のドア、青色の手洗い、大きな鏡が設けられていて、明るい雰囲気が写真からも伝わってきますね。

 学校は児童・生徒,また先生方が一日の大半を過ごす大切な場所です。学校に行くのが楽しくなるよう、また、児童・生徒の学習活動が効果的に行われ、安全を守れるような施設づくりができるよう、十分な予算と情報が望まれます。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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